Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ゾーンクラスタに対して高可用性ローカルファイルシステムディレクトリを共有するための構成要件

グローバルクラスタリソースによって管理されている高可用性ローカルファイルシステムのディレクトリは、ゾーンクラスタに対して共有できます。高可用性ローカルファイルシステムディレクトリを共有するには、構成が次の要件を満たしている必要があります。

  • 共有されるディレクトリが属するファイルシステムを含むグローバルクラスタのフェイルオーバーリソースグループ内に HAStoragePlus リソースを作成します。

  • 共有する高可用性ローカルファイルシステムのディレクトリは、lofs ファイルシステムとしてゾーンクラスタに対して構成されている必要があります。

  • lofs ファイルシステムを含むゾーンクラスタのフェイルオーバーリソースグループ内に HAStoragePlus リソースを作成します。

  • ゾーンクラスタリソースは、グローバルクラスタリソースに対するオフライン再起動依存関係を持っている必要があります。

  • ゾーンクラスタリソースのリソースグループは、グローバルクラスタリソースのリソースグループに対する強い肯定的なアフィニティーまたはフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを持っている必要があります。


注 -  高可用性ローカルファイルシステムを共有しているアプリケーションは、アプリケーションの共用関係による可用性への影響を受けます。ノード上のアプリケーション障害やそのフェイルオーバーの試みがほかのアプリケーションに連鎖的に影響する可能性があり、アプリケーションが強制的に別のノードにフェイルオーバーされます。ファイルシステムを共有しているアプリケーションの数を減らすことによって、この問題を軽減してください。共有されているファイルシステムが UFS である場合は、ゾーンクラスタに対してクラスタファイルシステムを構成することを選択できます。クラスタファイルシステムの HAStoragePlus リソースを設定する方法を参照してください。