Oracle® Solaris Cluster データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2014 年 9 月
 
 

リソースグループのセットのクラスタノード間での均等な分散

リソースグループのセット内の各リソースグループにより、クラスタに同じ負荷が課されることがあります。この状況では、リソースグループをクラスタノード間で均等に分散させることによって、クラスタ上の負荷を分散させることができます。

リソースグループのセットをクラスタノード間で均等に分散させるには、各リソースグループ上で、セット内のほかのリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティーを宣言します。

# clresourcegroup set|create -p RG_affinities=neg-affinity-list source-rg
source-rg

弱い否定的なアフィニティーのソースであるリソースグループを指定します。このリソースグループは、ほかのリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティーを宣言している場所のリソースグループです。

-p RG_affinities=neg-affinity-list

ソースリソースグループと、弱い否定的なアフィニティーのターゲットであるリソースグループの間の弱い否定的なアフィニティーのコンマ区切りリストを指定します。ターゲットリソースグループは、弱い否定的なアフィニティーを宣言している相手のリソースグループです。

あるリソースグループ上でほかのリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティーを宣言することによって、リソースグループが常に、クラスタ内のもっとも負荷の軽いノード上でオンラインになることが保証されます。そのノード上では、もっとも少ない数のほかのリソースグループが実行されています。そのため、違反する弱い否定的なアフィニティーの数は最小です。

使用例 2-50  リソースグループのセットのクラスタノード間での均等な分散

この例では、リソースグループ rg1rg2rg3、および rg4 を、これらのリソースグループが確実にクラスタ内の使用可能なノード間で均等に分散されるように変更するためのコマンドを示します。この例では、リソースグループ rg1rg2rg3、および rg4 が存在すると仮定します。

# clresourcegroup set -p RG_affinities=-rg2,-rg3,-rg4 rg1
# clresourcegroup set -p RG_affinities=-rg1,-rg3,-rg4 rg2
# clresourcegroup set -p RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg4 rg3
# clresourcegroup set -p RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg3 rg4