installadm create-client コマンドは、AI クライアントを特定のインストールサービスに関連付けます。また x86 クライアント用のカスタム設定を提供できます。詳しい例と出力例については、AI クライアントの設定を参照してください。
installadm delete-client コマンドは、インストールサービスに対する AI クライアントの関連付けを削除します。
AI クライアントは、1 つのインストールサービスにのみ関連付けることができます。installadm create-client コマンドを複数回実行し、各回で同じ MAC アドレスを指定した場合、その AI クライアントは、最後に指定されたインストールサービスにのみ関連付けられます。このコマンドを実行するには、管理者でなければなりません。
システムの MAC アドレスを見つけるには、dladm コマンドを使用します。詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
使用例 21 インストールサービスへの SPARC クライアントの関連付け次のコマンドは、MAC アドレスが 00:14:4f:a7:65:70 の AI クライアントを solaris11_3-sparc インストールサービスに追加します。
# installadm create-client -e 00:14:4f:a7:65:70 -n solaris11_3-sparc使用例 22 x86: インストールサービスに対する x86 クライアントの関連付けおよびシリアルラインへの出力のリダイレクト
次の例では x86 クライアントを追加し、クライアント固有の /etc/netboot/grub.cfg ファイル内のブートプロパティーを変更します。この例では、インストール出力はシリアルコンソールデバイスにリダイレクトされます。
# installadm create-client -e c0ffeec0ffee -n solaris11_3-i386 -b console=ttya使用例 23 x86: x86 クライアントのブートプロパティーの変更
x86 クライアントシステムの場合は、クライアントをブートするときに使用するカスタム GRUB2 メニューを指定する場合に –G オプションを使用できます。この例では、/etc/netboot/grub.custom.cfg という名前のカスタム GRUB2 メニューを指定します。
# installadm create-client -e c0ffeec0ffee -n solaris11_3-i386 -G /etc/netboot/grub.custom.cfg
–b オプションと –G オプションを同時に指定することはできません。
AI インストールを自動的に開始する場合は、create-client サブコマンドを使用して AI クライアントを作成するときに –b install=true オプションを使用します。サービスのすべての AI クライアントにこの設定を適用するために、create-service サブコマンドを使用してサービスを作成するときに、このオプションを使用できます。
macaddr クライアントとそのインストールサービスの関連付けを解除するには、installadm delete-client コマンドを使用します。
installadm delete-client -e mac-addr
次のコマンドは、MAC アドレスが 00:14:4f:a7:65:70 の AI クライアントを削除します。AI クライアントを関連付けることができるインストールサービスは 1 つだけなので、サービス名を指定する必要はありません。
# installadm delete-client -e 00:14:4f:a7:65:70