インストールサービスが作成されるときに、AI SMF サービス system/install/server がまだ有効になっていなければ、それが有効になります。インストールサービスイメージは /etc/netboot/svcname にマウントされます。SPARC インストールサービスでは、wanboot.conf ファイルがインストールサービスイメージのルートに置かれます。x86 インストールサービスでは、GRUB メニューがインストールサービスイメージのルートに置かれます。
特定のアーキテクチャーの 1 番目のインストールサービスが AI サーバーに作成されると、そのサービスの別名 default-i386 または default-sparc が自動的に作成されます。このデフォルトのサービスは独自のマニフェストとプロファイルを備えた完全なサービスですが、このデフォルトのサービスは明示的に作成されたサービスとネットイメージを共有します。このデフォルトのサービスは、そのアーキテクチャーの AI クライアントのうち、create-client サブコマンドを使って別のインストールサービスに明示的に関連付けられなかったクライアントへのすべてのインストールで使用されます。
default-arch サービスが別名になっているサービスを変更するには、set-service サブコマンドを使用して aliasof プロパティーを設定します。どちらかのサービスに追加されたマニフェストとプロファイルは、別名のリセット後も変わりません。サービスが使用するネットイメージが変わるだけです。aliasof プロパティーの設定の詳細は、インストールサービスの管理を参照してください。default-arch サービスが別名であるサービスのネットイメージを更新するには、既存のインストールサービスの更新に示すように、update-service サブコマンドを使用します。
default-arch 別名が新しいインストールサービスに変更されたときに、ローカル ISC DHCP 構成が見つかった場合、all_services/manage_dhcp プロパティーの値が true であれば、このデフォルトの別名のブートファイルがそのアーキテクチャーのデフォルトの DHCP サーバー全体のブートファイルとして設定されます。all_services/manage_dhcp プロパティーの詳細については、使用例 15を参照してください。
installadm create-service コマンドでは、ポート 5555 で動作する Web サーバーでネットイメージも提供されます。たとえば、Web サーバーのアドレスは http://10.80.238.5:5555/solaris11_3-i386 のようになります。別のポートを使用するには、使用例 11を参照してください。
installadm create-service コマンドの実行結果として、次の操作が行われます。
インストールサービス名を定義しない場合、名前が生成されます。インストールサービスを作成するときにコマンド行に –n オプションを含めることで、サービス名を指定できます。
ネットイメージのソースオプションが指定されていない場合、最新バージョンの install-image/solaris-auto-install パッケージが、AI サーバーのパブリッシャーリスト内でこのパッケージを提供する最初のパブリッシャーから取得されます。
デフォルトのインストールサービスのネットイメージディレクトリが作成されます。ディレクトリ名には /export/auto_install/solaris11_3-sparc や /export/auto_install/solaris11_3-i386 などのサービス名が含まれます。確認プロンプトを抑制するには、–y オプションを指定します。
ネットイメージのソースによって、次の 2 つのいずれかの動作が発生します。
ネットイメージのソースオプションが指定されない場合、install-image/solaris-auto-install パッケージがネットイメージディレクトリにインストールされます。
デフォルトでは、インストールされる install-image/solaris-auto-install パッケージの形式は AI サーバーのアーキテクチャーに適合します。AI サーバーが x86 システムで、このサーバー上に SPARC インストールサービスを作成するには、–a オプションを使用する必要があります。–a オプションについては、使用例 19を参照してください。
ネットイメージのソースオプションが指定された場合、イメージファイルはネットイメージディレクトリにアンパックまたはインストールされます。
インストールサービスアーキテクチャーに従ってファイルが作成されます。
/export/auto_install/service-name を /etc/netboot/service-name としてマウントするように、AI SMF サービス system/install/server がリフレッシュされます。
これがこの AI サーバーで作成された最初の SPARC インストールサービスである場合、default-sparc サービス別名が自動的に作成されます。また、/export/auto_install/service-name が /etc/netboot/default-sparc としてマウントされます。
最初の x86 インストールサービスに対して、default-i386 サービス別名が作成され、/etc/netboot/default-i386 マウントポイントが作成されます。
SPARC クライアントの場合、構成ファイル /etc/netboot/wanboot.conf が /etc/netboot/default-sparc/wanboot.conf にシンボリックリンクされます。また、構成ファイル /etc/netboot/system.conf が /etc/netboot/default-sparc/system.conf にシンボリックリンクされます。
必要に応じて DHCP サービスが作成され、IP アドレスがプロビジョニングされます。このサーバーですでに DHCP サービスが設定されている場合は、–i および –c オプションによって、DHCP サーバーがこのサービスの新しい IP アドレスで更新されます。svc:/network/dhcp/server サービスが online になります。
ローカル DHCP サービスを使用しない構成の場合は、次のようになります。
ローカル ISC DHCP サーバーがすでに構成されている場合は、新しい default-sparc または default-i386 の別名のブートファイルがすべての一致する AI クライアントのデフォルトのブートファイルとして設定されます。この割り当ては、–i および –c オプションが使用されているかどうかに関係なく行われます。