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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

XML AI マニフェストファイルをカスタマイズする方法

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. 既存の AI マニフェストをコピーします。

    AI インストールサービスを作成すると、そのインストールサービスにデフォルトの AI マニフェストが用意されます。インストールサービスの作成方法については、AI サーバーの設定を参照してください。

    1. 既存のマニフェストを一覧表示します。

      installadm list コマンドを使用して、特定のインストールサービスにすでに関連付けられている AI マニフェストを表示します。

      $ installadm list -m -n solaris11_3-i386
      Service Name           Manifest Name Type    Status  Criteria
      ------------           ------------- ------- ------  --------
      solaris11_3-i386       orig_default  derived default none
      
    2. 特定のマニフェストのコピーを取得します。

      installadm export コマンドを使用して、このデフォルトのマニフェストまたはこのサービスに追加されているその他の AI マニフェストの内容を抽出します。

      # installadm export -n solaris11_3-i386 -m orig_default -o mem1

      これで orig_default のコピーがファイル mem1 に入ります。

  3. マニフェストのコピーを変更します。

    mem1 を変更し、ai_manifest(4) のマニュアルページの情報に従ってタグと値を追加します。

  4. 新しいマニフェストをインストールサービスに追加します。

    新しい AI マニフェストを適切な AI インストールサービスに追加し、どの AI クライアントがこれらのインストール手順を使用するようにするかを定義する条件を指定します。

    # installadm create-manifest -n solaris11_3-i386 -f ./mem1 -m mem1 \
    -c mem="2048-unbounded"

    –c オプションは複数指定できます。または、–C を指定して、多数のクライアント条件が含まれているファイルを使用します。クライアント条件の指定方法については、AI クライアントへのカスタマイズの割り当ておよび set-criteria サブコマンドを参照してください。

    このコマンドの実行後に list サブコマンドを実行すると、次のように表示されます。

    # installadm list -m -n solaris11_3-i386
    Service Name                     Manifest Name      Type    Status    Criteria
    ------------                     -------------      ----    ------    --------
    solaris11_3-i386                 mem1               derived active    mem  = 2048 MB - unbounded
                                     orig_default       derived default   none
    • 新しいマニフェストをデフォルトにします。

      任意のマニフェストファイルまたは派生マニフェストスクリプトをサービスのデフォルトのマニフェストまたはスクリプトになるように指定できます。サービスにすでに追加したマニフェストおよびスクリプトの中でデフォルトを変更するには、set-service サブコマンドで –M オプションを使用します。

      # installadm set-service -M mem1 -n solaris11_3-i386
      # installadm list -m -n solaris11_3-i386
      Service Name                     Manifest Name      Type    Status             Criteria
      ------------                     -------------      ----    ------             --------
      solaris11_3-i386                 mem1               derived default / active   mem  = 2048 MB - unbounded
                                       orig_default       derived inactive           none

      この例で元のデフォルトは、どの AI クライアントがそれを使用するかを指定した条件がないため、非アクティブになっています。クライアントの選択条件がなくてもアクティブな状態でいられるのは、デフォルトのマニフェストまたはスクリプトのみです。

    • 新しいマニフェストをデフォルトとして追加します。

      このサービス用に新しいデフォルトのマニフェストまたはスクリプトを追加する場合は、create-manifest–d オプションを使用します。指定した条件は保存されますが、別のマニフェストがデフォルトにされるまで無視されます。

      # installadm create-manifest -n solaris11_3-i386 -d \
      -f ./region1.xml -m region1
      # installadm list -m -n solaris11_3-i386
      Service Name                     Manifest Name      Type    Status   Criteria
      ------------                     -------------      ----    ------   --------
      solaris11_3-i386                 mem1               derived active   mem  = 2048 MB - unbounded
                                       region1            xml     default  none
                                       orig_default       derived inactive none
    • 既存のマニフェストをカスタマイズします。

      新しいマニフェストまたはスクリプトを追加せずに、既存のマニフェストまたはスクリプトの内容を変更するには、installadm update-manifest コマンドを使用します。更新の結果として、条件、デフォルトのステータス、およびマニフェスト名またはスクリプト名は変更されません。

      # installadm update-manifest -n solaris11_3-i386
          -f ./newregion1.xml -m region1
  5. カスタマイズしたマニフェストを検証します。

    create-manifest および update-manifest サブコマンドは、XML マニフェストファイルを構文的に検証してから、それらをインストールサービスに追加します。AI では、インストール時に AI マニフェストが意味的に検証されます。


    注 -  AI クライアントに無効なマニフェストが提供された場合は、自動インストールが異常終了します。検証エラーの原因を調査するには、その AI クライアント上の /system/volatile/install_log を参照してください。

    installadmlistexportcreate-manifestset-criteriaupdate-manifest、および set-service サブコマンドの詳細は、インストールサービスの操作も参照してください。