installadm set-server コマンドを使用して、AI サーバー上の複数の構成設定を変更できます。これらの構成設定には次のものがあります。
AI サポートから除外するネットワーク
AI サポートを含めるネットワーク
AI Web サーバーのポート
このコマンドを使用するには、管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
使用例 9 ネットワーク上の AI サポートの無効化デフォルトでは、AI サーバーはサーバーが接続されているすべてのネットワーク上の AI クライアントにサービスを提供するように構成されます。この例では、192.168.56.0/24 ネットワークインタフェースは AI 要求に対してサービスを提供しなくなります。
# installadm set-server -L 192.168.56.0/24使用例 10 AI サーバーでサポートされるネットワークの組み込み
状況によっては、除外するネットワークの一覧ではなくインストールサービスをサポートするネットワークの一覧を表示する方が簡単です。次のコマンドは、2 つのネットワークでインストールサービスを許可する方法を示しています。
# installadm set-server -l 205.10.11.0/24, 205.10.12.0/24使用例 11 AI Web サーバーのポート番号の構成
AI サーバーは Web サーバーを使用してインストールサービスをホストします。デフォルトでは、AI Web サーバーはポート 5555 でホストされます。インストールサービスファイルは http://localhost:5555 で表示できます。Web サーバーに使用されるポート番号を変更することもできます。次のコマンドでは、ポート 7000 からインストールサービスをホストするよう AI サーバーを構成します。
# installadm set-server -p 7000使用例 12 セキュア AI Web サーバーのポート番号の構成
セキュア AI サーバーは Web サーバーを使用してインストールサービスをホストします。デフォルトでは、セキュア AI Web サーバーはポート 5555 でホストされます。インストールサービスファイルは http://localhost:5556 で安全に表示できます。Web サーバーに使用されるポート番号を変更することもできます。次のコマンドでは、ポート 7001 からセキュアインストールサービスをホストするよう AI サーバーを構成します。
# installadm set-server -P 7001使用例 13 デフォルトのイメージパスの構成
デフォルトでは、イメージは /export/auto_install 内の service-name ディレクトリ内に作成されます。したがって、service-name サービスのネットイメージは、デフォルトでは /export/auto_install/service-name に作成されます。次のコマンドでは、デフォルトで /export/aiimages/service-name に新しいインストールサービスを作成するように AI サーバーを構成しています。
# installadm set-server -d /export/aiimages使用例 14 AI サーバーに対する AI クライアントの IP アドレスと数の定義
次の例では、ネットワークの DHCP サーバーとして機能する AI サーバーを設定します。DHCP サーバーは、10.80.239.150 (–i) から始まる 20 個の IP アドレス (–c) を設定します。DHCP サーバーがまだ構成されていない場合は、ISC DHCP サーバーが構成されます。ISC DHCP サーバーがすでに構成されている場合は、その DHCP サーバーが更新されます。
AI サーバーが直接接続されているサブネット上にリクエストされた IP 範囲がなく、かつ AI サーバーがマルチホームである場合は、–B オプションを使用してブートファイルサーバーのアドレス (通常はこのシステム上の IP アドレス) を指定します。このオプションは、複数の IP アドレスが AI サーバーに構成され、DHCP リレーが採用されている場合にのみ必要です。その他の構成では、ソフトウェアでこれを自動的に決定できます。
# installadm set-server -i 10.80.239.150 -c 20使用例 15 AI サーバー上のローカル DHCP サービスの自動更新の無効化
デフォルトでは、ローカル ISC DHCP 構成は、AI サーバー内の AI クライアント構成およびサービス構成が変更されると自動的に更新されます。ローカル ISC DHCP 構成を自動的に保守しないようにする場合は、次のコマンドを使用します。
# installadm set-server -M Changed Server Disabling SMF service svc:/network/dhcp/server:ipv4 Refreshing SMF service svc:/system/install/server:default使用例 16 AI サーバーでの DHCP 更新の有効化
ISC DHCP 構成の自動更新が無効化されている場合、次のコマンドを使用してこれを有効化することができます。
# installadm set-server -m Warning: AI server will now manage DHCP Changed Server Enabling SMF service svc:/network/dhcp/server:ipv4