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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

AI サーバーの構成の変更

installadm set-server コマンドを使用して、AI サーバー上の複数の構成設定を変更できます。これらの構成設定には次のものがあります。

  • AI サポートから除外するネットワーク

  • AI サポートを含めるネットワーク

  • AI Web サーバーのポート

このコマンドを使用するには、管理者になる必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

使用例 9  ネットワーク上の AI サポートの無効化

デフォルトでは、AI サーバーはサーバーが接続されているすべてのネットワーク上の AI クライアントにサービスを提供するように構成されます。この例では、192.168.56.0/24 ネットワークインタフェースは AI 要求に対してサービスを提供しなくなります。

# installadm set-server -L 192.168.56.0/24
使用例 10  AI サーバーでサポートされるネットワークの組み込み

状況によっては、除外するネットワークの一覧ではなくインストールサービスをサポートするネットワークの一覧を表示する方が簡単です。次のコマンドは、2 つのネットワークでインストールサービスを許可する方法を示しています。

# installadm set-server -l 205.10.11.0/24, 205.10.12.0/24
使用例 11  AI Web サーバーのポート番号の構成

AI サーバーは Web サーバーを使用してインストールサービスをホストします。デフォルトでは、AI Web サーバーはポート 5555 でホストされます。インストールサービスファイルは http://localhost:5555 で表示できます。Web サーバーに使用されるポート番号を変更することもできます。次のコマンドでは、ポート 7000 からインストールサービスをホストするよう AI サーバーを構成します。

# installadm set-server -p 7000
使用例 12  セキュア AI Web サーバーのポート番号の構成

セキュア AI サーバーは Web サーバーを使用してインストールサービスをホストします。デフォルトでは、セキュア AI Web サーバーはポート 5555 でホストされます。インストールサービスファイルは http://localhost:5556 で安全に表示できます。Web サーバーに使用されるポート番号を変更することもできます。次のコマンドでは、ポート 7001 からセキュアインストールサービスをホストするよう AI サーバーを構成します。

# installadm set-server -P 7001
使用例 13  デフォルトのイメージパスの構成

デフォルトでは、イメージは /export/auto_install 内の service-name ディレクトリ内に作成されます。したがって、service-name サービスのネットイメージは、デフォルトでは /export/auto_install/service-name に作成されます。次のコマンドでは、デフォルトで /export/aiimages/service-name に新しいインストールサービスを作成するように AI サーバーを構成しています。

# installadm set-server -d /export/aiimages
使用例 14  AI サーバーに対する AI クライアントの IP アドレスと数の定義

次の例では、ネットワークの DHCP サーバーとして機能する AI サーバーを設定します。DHCP サーバーは、10.80.239.150 (–i) から始まる 20 個の IP アドレス (–c) を設定します。DHCP サーバーがまだ構成されていない場合は、ISC DHCP サーバーが構成されます。ISC DHCP サーバーがすでに構成されている場合は、その DHCP サーバーが更新されます。

AI サーバーが直接接続されているサブネット上にリクエストされた IP 範囲がなく、かつ AI サーバーがマルチホームである場合は、–B オプションを使用してブートファイルサーバーのアドレス (通常はこのシステム上の IP アドレス) を指定します。このオプションは、複数の IP アドレスが AI サーバーに構成され、DHCP リレーが採用されている場合にのみ必要です。その他の構成では、ソフトウェアでこれを自動的に決定できます。

# installadm set-server -i 10.80.239.150 -c 20
使用例 15  AI サーバー上のローカル DHCP サービスの自動更新の無効化

デフォルトでは、ローカル ISC DHCP 構成は、AI サーバー内の AI クライアント構成およびサービス構成が変更されると自動的に更新されます。ローカル ISC DHCP 構成を自動的に保守しないようにする場合は、次のコマンドを使用します。

# installadm set-server -M
Changed Server
Disabling SMF service svc:/network/dhcp/server:ipv4
Refreshing SMF service svc:/system/install/server:default 
使用例 16  AI サーバーでの DHCP 更新の有効化

ISC DHCP 構成の自動更新が無効化されている場合、次のコマンドを使用してこれを有効化することができます。

# installadm set-server -m
Warning: AI server will now manage DHCP
Changed Server
Enabling SMF service svc:/network/dhcp/server:ipv4