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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

Secure Shell を使用したリモートからのインストールのモニター

ssh を使用することで、自動 AI クライアントへのネットワークアクセスを有効にできます。このアクセスを使用して、/system/volatile/install_log インストールログファイルの進捗状況をモニターすることにより、進行中のインストールをリモートからモニタリングできます。

特定のインストールサービスのすべての AI クライアントでリモートアクセスを有効にするには、インストール構成ファイルでオプション livesshenable に設定します。このアクセスが有効になっている場合は、ユーザー名 jack とパスワード jack を使用して AI クライアントにログインできます。

個々の AI クライアントで、ブートコマンド行にこのオプションを設定することもできます。

x86 AI クライアントのインストールのモニタリング

x86 システムの場合は、次の例に示すように、create-service サブコマンドで –b オプションを使用して、そのサービスを使用するすべての AI クライアントのブートプロパティーを設定します。

# installadm create-service -a i386 -b livessh=enable

次の抜粋は、このプロパティーが /etc/netboot/svcname/grub.cfg ファイルにどのように表示されるかを示しています:

$multiboot $kern /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -B livessh=enable,...

1 つの x86 クライアントの ssh を有効にするには、ブートコマンド行に livessh を指定します。手順については、Oracle Solaris 11.3 システムのブートとシャットダウン の ブート時に GRUB メニューを編集してカーネル引数を追加するを参照してください。

SPARC AI クライアントのインストールのモニタリング

SPARC システムの場合は、/etc/netboot ディレクトリ下にマウントされたサービスのネットイメージディレクトリ /etc/netboot/svcname/system.conf を介して system.conf ファイルにアクセスします。

system.conf ファイルでは、オプションは名前と値のペアとして定義されます。次の例では、livessh オプションは enable に設定されています。

$ cat /etc/netboot/solaris11_3-sparc/system.conf
...install_service=solaris11_3-sparc
install_svc_address=$serverIP:5555
livessh=enable
...

1 つの SPARC クライアントの ssh を有効にするには、ブートコマンド行に livessh を指定します。次の例は、この引数を指定する 2 種類の方法を示しています。

ok boot net:dhcp - livessh
ok boot net:dhcp - livessh=enable

ブートコマンド行での livessh の指定は、サービスの system.conf ファイルに指定されたすべての設定をオーバーライドします。たとえば、system.conf ファイルに livesssh=enable が指定されている場合に、特定の AI クライアントで livessh を無効にするには、ブートコマンド行で livessh=disable を指定します。

ok boot net:dhcp - livessh=disable