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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

自動インストーラの使用事例

このセクションの例は、AI サーバー上でサービスを構成するための主な手順を示しています。この事例では、もっとも簡単なサービス構成から開始して、より高度な構成に発展させています。インストールサービスを作成するためのほとんどの構成手順はオプションであり、それらを使用するかどうかは環境によって異なります。

1 つのアーキテクチャーと 1 つの OS をサポートする AI サーバー

この構成は、もっとも簡単に作成できるものの 1 つです。この構成では、すべての構成データをインストールごとに手動で入力する必要があります。

図 3  1 つのアーキテクチャーと 1 つの OS をサポートする AI サーバー

image:デフォルトのマニフェストが含まれている 1 つのインストールサービスを示しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. インストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには、デフォルトの AI マニフェストを含むインストールサービスが含まれています。インストールの完了後に AI クライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。システム構成プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。

2 つのアーキテクチャーをサポートする AI サーバー

この例では、AI サーバーが x86 および SPARC クライアントアーキテクチャーをサポートするように構成されます。

図 4  2 つのアーキテクチャーをサポートする AI サーバー

image:それぞれにデフォルトのマニフェストが含まれている 2 つのインストールサービスを示しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. x86 クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. SPARC クライアント用のインストールサービスを作成します。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには 2 つのインストールサービス (クライアントアーキテクチャーごとに 1 つ) が含まれています。各サービスには、デフォルトのマニフェストが含まれています。インストールの完了後に AI クライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。

1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスク構成をサポートする AI サーバー

この例では、1 つのクライアントアーキテクチャーおよび AI クライアントの 2 つのディスクレイアウト構成のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。

図 5  1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスクレイアウトをサポートする AI サーバー

image:2 つのマニフェストを持つ 1 つのインストールサービスを示しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. AI クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. 2 番目のディスクレイアウトの AI マニフェストを作成します。AI クライアントのインストールパラメータの定義を参照してください。

  4. 2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには、2 つの AI マニフェストを含む 1 つのインストールサービスが含まれています。デフォルトのマニフェストには 1 つのディスクレイアウトが含まれています。2 番目のマニフェストには、2 番目のディスクレイアウトが含まれています。2 番目のマニフェストは、そのマニフェストを使用すべき AI クライアントを識別する条件に関連付けられています。ほかのすべての AI クライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。インストールの完了後に AI クライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。

1 つのアーキテクチャーと 2 つのタイムゾーンをサポートする AI サーバー

この例では、AI サーバーが、タイムゾーンを設定する 2 つのシステム構成プロファイルを含む 1 つのクライアントアーキテクチャーのみをサポートするように構成されます。

図 6  1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスク構成をサポートする AI サーバー

image:2 つのプロファイルを持つ 1 つのインストールサービスを示しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. AI クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. 1 つのタイムゾーンのシステム構成プロファイルを作成します。AI クライアントのシステム構成パラメータの定義を参照してください。

  4. 2 番目のタイムゾーンのシステム構成プロファイルを作成します。

  5. 両方のシステム構成プロファイルをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスへのクライアント固有の構成手順の関連付けを参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには、デフォルトのマニフェストと、タイムゾーンの異なる値を設定する 2 つのプロファイルを含む 1 つのインストールサービスが含まれています。各プロファイルは条件に関連付けられ、各プロファイルを使用すべき AI クライアントが識別されます。インストールの完了後に AI クライアントがブートされたら、システム構成プロファイルに含まれていないほかのすべての構成情報を手動で構成する必要があります。

1 つのアーキテクチャーと 2 つのリリースをサポートする AI サーバー

この例では、1 つのクライアントアーキテクチャーと 2 つのバージョンの Oracle Solaris OS のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。

図 7  1 つのアーキテクチャーと 2 つのリリースをサポートする AI サーバー

image:それぞれにデフォルトのマニフェストが含まれている 2 つのインストールサービスを示しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. 最初の OS 用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. 2 番目の OS の 2 番目のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  4. クライアント定義を作成し、AI クライアントを適切なサービスに関連付けます。インストールサービスへの AI クライアントの関連付けを参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには 2 つのインストールサービスが含まれています。クライアントの定義によって、どの AI クライアントがどのサービスを使用するかが決まります。インストールの完了後に AI クライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。

1 つのアーキテクチャーと一部の AI クライアント用の追加の構成をサポートする AI サーバー

この例では、AI サーバーが 1 つのクライアントアーキテクチャーのみをサポートするように構成されますが、1 セットの AI クライアントには、マニフェストやプロファイルでは実行できない追加の構成が必要です。

図 8  1 つのアーキテクチャーと一部の AI クライアント用の追加の構成をサポートする AI サーバー

image:2 つのマニフェストを持つ 1 つのインストールサービスを示しています。1 つのマニフェストは初回ブートスクリプトを指し示しています。

この環境を作成するには、次の手順を使用します。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. AI クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. 最初のブート時のスクリプトを作成します。初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。

  4. 初回ブートスクリプトが含まれているパッケージを作成して、そのパッケージをパッケージリポジトリに追加します。初回ブートスクリプトの IPS パッケージを作成および発行する方法を参照してください。

  5. 初回ブートパッケージが含まれている 2 番目のマニフェストを作成します。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。

  6. 2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには、2 つのマニフェストを含む 1 つのインストールサービスが含まれています。2 番目のマニフェストには、初回ブートサービスパッケージをインストールするための手順が含まれています。初回ブートサービスパッケージは、AI クライアントが再起動されたときに初回ブートスクリプトを実行します。2 番目のマニフェストには条件が関連付けられ、そのマニフェストを使用すべき AI クライアントが識別されます。ほかのすべての AI クライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。インストールの完了後に AI クライアントがブートされると、初回ブートスクリプトが実行されます。次に、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求められます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。

多くの構成の変更をサポートする AI サーバー

この例では、1 つのアーキテクチャーと 2 つの構成をサポートするように AI サーバーを構成しています。最初の構成は非常に基本的です。2 番目の構成は、別のディスクレイアウトを選択する場合、および追加の構成を実行する場合に使用できます。どちらの構成も、同じシステム構成プロファイルを使用してタイムゾーンを構成します。

図 9  多くの構成の変更をサポートする AI サーバー

image:2 つのマニフェストを持つ 1 つのインストールサービスを示しています。各マニフェストは 1 つのプロファイルを共有していますが、1 つのマニフェストは初回ブートスクリプトも使用しています。

この環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。

  2. AI クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。

  3. 最初のブート時のスクリプトを作成します。初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。

  4. 初回ブートスクリプトが含まれているパッケージを作成して、そのパッケージをパッケージリポジトリに追加します。初回ブートスクリプトの IPS パッケージを作成および発行する方法を参照してください。

  5. 2 番目のマニフェストを作成します。このマニフェストには、初回ブートパッケージが含まれていて、2 番目のディスクレイアウトを定義します。AI クライアントのインストールパラメータの定義を参照してください。

  6. 2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。

  7. タイムゾーンを設定するシステム構成プロファイルを作成します。AI クライアントのシステム構成パラメータの定義を参照してください。

  8. システム構成プロファイルをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスへのクライアント固有の構成手順の関連付けを参照してください。

これらの手順を完了すると、AI サーバーには、2 つのマニフェストを含む 1 つのインストールサービスが含まれています。2 番目のマニフェストには、2 番目のディスクレイアウトに関する情報、および初回ブートスクリプトが含まれている初回ブートサービスパッケージをインストールする手順が含まれています。初回ブートスクリプトは、AI クライアントがリブートされると実行されます。2 番目のマニフェストは、そのマニフェストを使用すべき AI クライアントを識別する条件に関連付けられています。ほかのすべての AI クライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。どちらのマニフェストを使用する AI クライアントも、プロファイルに関連付けられている条件に従ってプロファイルも使用するように構成できます。インストールの完了後に AI クライアントがブートされると、初回ブートスクリプトが実行されます。システム構成プロファイルに含まれていない追加のすべての構成情報は、手動で構成する必要があります。