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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

GUI インストールを実行する方法

  1. インストールメディアを挿入して、システムをブートします。

    GRUB メニューが表示されたときに、別のオプションを選択しないかぎり、デフォルトのエントリが自動的に使用されます。


    注 -  システムのグラフィックカードが Live Media のインストールでサポートされていないか、またはシステムにグラフィックカードが搭載されていない場合、メディアを挿入するとシステムはコンソールモードでブートします。この場合、GUI インストールは実行できません。システムがコンソールモードでブートした場合に実行する操作を参照してください。
    • ログインプロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードの両方に jack を指定してください。

    • root パスワードは solaris です。

  2. キーボードと言語を選択するか、またはデフォルトの英語オプションを受け入れます。

    注 -  言語とキーボードの選択により、インストーラとインストールされたシステムのデフォルトが設定されます。ロケールは、インストールされたシステムのログインパネルで変更できます。
  3. インストールに必要な、不足しているドライバをすべてインストールします。

    Live Media からブートした場合、不足しているドライバが存在すると、プロンプトが表示されます。デバイスドライバユーティリティーの使用方法に従い、インストールに必要なドライバをすべて見つけて、インストールします。

  4. Live Media のデスクトップで、「Oracle Solaris のインストール」アイコンをダブルクリックして GUI インストーラを起動します。
  5. 開始パネルで、「次へ」を選択します。
  6. 「ディスク検出」パネルで、インストーラが検出するディスクのタイプを選択します。
    • 「ローカルディスク」 – これは、コンピュータに接続されているディスク (内蔵および外付けハードディスクを含む) のデフォルトのオプションです。

    • 「iSCSI」 – iSCSI 標準を使用してネットワーク経由でアクセスできるリモートディスクをインストーラで検索する場合は、このオプションを選択します。追加のフィールドが次のように表示されます。

      • 「DHCP 自動検出を使用」 – システムで iSCSI ディスクの自動検出がサポートされている場合は、このオプションが有効になります。このオプションを選択すると、条件フィールドに自動検出から返された値が取り込まれます。「検索条件の指定」オプションを選択すると、これらの値をさらに細かく調整できます。

      • 「検索条件の指定」 – このオプションを選択して、iSCSI 検索の値を手動で設定できます。

    ターゲット IP

    iSCSI ターゲットの IP アドレス。0 から 255 の範囲の番号を指定します。この IP アドレスのシステムがオンラインであり、アクセス可能である必要があります。このフィールドは必須です。

    LUN

    指定した IP アドレスに配置されている iSCSI デバイスの論理ユニット番号。LUN は多くの場合、01 などの数値です。このフィールドはオプションです。

    ターゲット名

    iSCSI ターゲットの iSCSI 修飾名 (IQN) 形式の名前。このフィールドはオプションです。

    ポート

    iSCSI デバイスを検出するために、指定した IP アドレスと組み合わせて使用されるポート番号。デフォルト値の 3260 は、iSCSI に通常使用されるポートです。このフィールドはオプションです。

    イニシエータ名

    iSCSI 検出セッション用に設定されるイニシエータノード名。iSCSI ブートの場合は、イニシエータノード名を変更できないため、このフィールドは非表示になっています。このフィールドはオプションです。

    CHAP の使用

    CHAP (チャレンジハンドシェーク認証プロトコル) 認証の詳細を入力する場合は、このオプションを選択します。

    名前

    認証に使用される CHAP 名。このフィールドはオプションです。

    パスワード

    認証用の CHAP シークレットの値。入力する場合は、この値の長さを 12 から 16 文字にする必要があります。このフィールドはオプションです。

    「iSCSI」オプションを選択した場合は、「次へ」を選択したときに入力した詳細が検証され、遅延が発生する可能性があります。iSCSI LUN を検出できない場合は、エラーが表示されます。有効な条件を入力するか、または「iSCSI」の選択を解除するかのどちらかによって問題が解決されるまで、処理を続行できません。

  7. 「ディスク選択」パネルで、複数のインストール先が表示されている場合は、インストール先を選択するか、またはデフォルトを受け入れます。次に、オペレーティングシステムをディスク全体にインストールするか、ディスク上のパーティションにインストールするかを指定します。

    ディスク全体またはフォーマットされていないディスクにインストールする場合、インストーラは GPT フォーマットを使用します。ただし、既存の GPT パーティションまたは DOS パーティションがデフォルトで保持され、インストーラに表示されるため、既存のパーティションを保持してそこにインストールできます。

      次の事項に注意してください。

    • ディスクに既存の DOS パーティションが含まれている場合は、最大 4 つの DOS プライマリパーティションが表示されます。DOS 拡張パーティションが存在する場合は、その論理パーティションも、拡張パーティション内のディスクの配置順に表示されます。Solaris パーティションは 1 つしか許可されないため、その Solaris パーティションをインストールに使用する必要があります。Solaris パーティションは、拡張パーティション内の論理パーティションである場合があります。

    • ディスクに既存の GPT パーティションが含まれている場合は、それらの GPT パーティションが表示されます。最大 7 つの GPT パーティションがサポートされます。インストール中に 1 つまたは複数の Solaris パーティションを作成できますが、インストール先として 1 つの Solaris パーティションを選択する必要があります。既存の Solaris GPT パーティションが複数存在する場合、デフォルトでは、最初の適切な Solaris GPT パーティションがインストール先として選択されます。

    パーティションのレイアウトを変更することもできます。手順については、対話型インストール中にシステムをパーティション分割するためのガイドラインを参照してください。

    インストールのこのフェーズでは、いつでも設定を元に戻すことができます。


    Caution

    注意  -  既存のパーティションテーブルを読み取れない場合は、提案されたパーティション分割がパネルに表示されます。この場合は、インストール中にディスク上のデータがすべて破棄されます。


  8. ターゲットのタイムゾーンを選択して、現在の現地時間に一致するように日付と時間を調整します。

    可能な場合、インストーラは、システム内に設定されているタイムゾーンを初期のデフォルトとして使用します。地図で所在地を選択すると、インストーラはその情報を使用して日付、時間、およびタイムゾーンを設定します。

  9. ユーザー設定を完了します。
    • ユーザー名とパスワードを入力します。

      ユーザーのアカウントの設定を完了するには、ログイン名とパスワードを指定する必要があります。ログイン名は英文字で始まる必要があり、英文字と数字のみを含めることができます。


      注 -  作成したユーザーアカウントには管理者権限が割り当てられます。

      インストールされたシステムでは、デフォルトで初期の root パスワードが、ここで入力したユーザーアカウントパスワードになります。root パスワードの初回使用時に、パスワードの変更を求めるプロンプトが表示されます。


    • コンピュータ名を入力するか、デフォルトを使用します。このフィールドを空白にすることはできません。

  10. 「サポートの構成」パネルで、OCM および ASR への登録を構成する方法を決定します。

    デフォルトの「サポートの構成」インストーラパネルには、匿名の登録アドレスが表示されます。パスワードなしでこの匿名アドレスを使用した場合は、Oracle サポート組織にシステム構成がアップロードされたときに、My Oracle Support (MOS) はインストール済みシステムの構成に関する情報を受け取りますが、顧客情報は一切受け取りません。

      あるいは、次のようにしてセキュリティー更新に登録したり、OCM を切断したりすることもできます。

    • 「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを My Oracle Support のログイン ID に置き換えて、My Oracle Support のパスワードを追加できます。My Oracle Support で顧客情報を参照し、セキュリティー更新を受け取る場合は、このオプションを使用します。このオプションを使用すると、ASR も起動します。

    • 「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを削除し、そのフィールドを空白のままにした場合は、OCM が切断モードで起動します。My Oracle Support にデータは送信されません。匿名の電子メールアドレスを削除し、それを MOS のログイン ID 以外の別の電子メールアドレスで置き換えた場合、OCM は未認証モードで Oracle サポートにデータを送信します。

    詳細は、Oracle Configuration Manager の使用を参照してください。

  11. インストール仕様を確認します。

    「インストールのサマリー」パネルで、仕様を確認します。インストールを開始する前に、必要に応じて以前の手順に戻って変更を加えます。

  12. 指定した仕様を使ってシステムをインストールします。

    Oracle Solaris のインストール処理が開始します。


    Caution

    注意  -  インストールの進行中に処理を中断しないでください。インストールを完了しないと、ディスクが未確定な状態のままになります。


  13. インストールログを確認します。

    「完了」パネルで、インストールログを表示および確認できます。

  14. システムをリブートするか、またはインストーラを終了してシステムをシャットダウンします。

    インストールが成功したら、システムをリブートするか、インストーラを終了してシステムをシャットダウンします。

    次回システムのブートを開始するときにメディアを取り出してください。または、GRUB メニューの「Boot from Hard Disk」オプションを選択してください。

    インストールに失敗した場合は、インストールログを表示して、インストーラを終了できます。