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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

インストール手順のカスタマイズ

AI マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトを使用すれば、インストールサービス用の特定のインストール手順を提供できます。システム構成プロファイルは構成手順を提供します。複数のシステム構成プロファイルをサービスまたは AI クライアントに関連付けることができます。また、プロファイルは多くのサービス間で共有できます。

インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付け

カスタム AI マニフェストと特定のインストールサービスを関連付けるには、installadm create-manifest コマンドを使用します。インストールサービスに派生マニフェストスクリプトを追加することもできます。各インストールサービスに、複数の AI マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトを関連付けることができます。特定のサービスのデフォルトマニフェストとして構成されていないすべてのマニフェストまたはスクリプトにはクライアント条件が定義されるため、各 AI クライアントに対して正しい手順が使用されます。

次のすべての例を使用する前に、まず AI マニフェストを作成する必要があります。AI マニフェストの作成手順については、AI クライアントのインストールパラメータの定義を参照してください。

コマンドの構文は次のようになります。

installadm create-manifest -n service -f filename
service

マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトに関連付けられるサービスを指定します。

filename

サービスに関連付けるマニフェストまたは派生マニフェストスクリプトのパスを識別します。

使用例 24  マニフェストとクライアント条件の関連付け

次の例は、manifest-sparc-ent.xml マニフェストを solaris11_3-sparc インストールサービスに追加します。–c オプションは、このインストールサービスを使用していて M5000 または M4000 サーバーとして識別されるすべての AI クライアントに、manifest-sparc-ent.xml のインストール手順が割り当てられるように指定します。–m オプションは、マニフェストの AI インスタンス名を sparc-ent に設定します。

# installadm create-manifest -n solaris11_3-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml \
-m sparc-ent -c platform="SUNW,SPARC-Enterprise"
使用例 25  スクリプトとクライアント条件の関連付け

次の例は、manifest-sparc-ent.xml マニフェストを solaris11_3-sparc インストールサービスに追加します。クライアント条件は criteria-sparc-ent.xml ファイルで定義されます。

# installadm create-manifest -n solaris11_3-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml \
-m sparc-ent -C ./criteria-sparc-ent.xml

criteria-sparc-ent.xml ファイルの内容は、次のとおりです。

<ai_criteria_manifest>
    <ai_criteria name="platform">
        <value>SUNW,SPARC-Enterprise</value>
    </ai_criteria>
</ai_criteria_manifest>
使用例 26  インストールサービスのデフォルトマニフェストの作成

この例では、–d オプションを使用して、指定されたマニフェストまたはスクリプトをこのサービスの新しいデフォルトに指定します。マニフェストに関連付けられたすべてのクライアント条件は保管されますが、このマニフェストまたはスクリプトがデフォルトである間は無視されます。

# installadm create-manifest -n solaris11_3-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml -d

インストールサービスへのクライアント固有の構成手順の関連付け

1 つの AI クライアントで複数のプロファイルを使用できるため、1 回の create-profile コマンドで複数のシステム構成プロファイルを指定できます。複数のプロファイルに対して、同じクライアント選択条件または重複する条件を指定することも、条件を指定しないことも可能です。条件を指定しない場合は、このインストールサービスを使用するすべての AI クライアントによってそのプロファイルが使用されます。

システム構成プロファイルを最初に作成しておく必要があります。手順については、AI クライアントのシステム構成パラメータの定義を参照してください。

コマンドの構文は次のようになります。

# installadm create-profile -n service -f filename
service

プロファイルが関連付けられるサービスを指定します。

filename

サービスに関連付けるプロファイルのパス名を識別します。

使用例 27  システム構成プロファイルとクライアント条件との関連付け

次のコマンドは、profile-sparc-ent.xml プロファイルを solaris11_3-sparc インストールサービスに追加します。–c オプションは、このインストールサービスを使用していて M4000 または M5000 サーバーとして識別されるすべての AI クライアントに、profile-sparc-ent.xml のシステム構成情報が割り当てられるように指定します。–p オプションは、プロファイルの名前を sparc-ent に設定します。

# installadm create-profile -n solaris11_3-sparc -f ./profile-sparc-ent.xml \
-p sparc-ent -c platform="SUNW,SPARC-Enterprise"