AI サーバーを設定する方法

言語:

Oracle Solaris 11.3 をインストールします。
AI サーバーには Oracle Solaris 11 の任意のバージョンをインストールできますが、Oracle Solaris 11.3 リリースには、そのバージョンが AI サーバーにインストールされている場合にのみ使用できる複数のサーバー側の拡張が含まれます。Oracle Solaris AI サーバーがある場合、AI サーバーの構成手順についてのそのリリースのドキュメントを参照してください。どのインストール方法を使用するかの提案については、インストールオプションの比較を参照してください。
管理者になります。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

ネットワークインタフェースの IP アドレスが静的であることを確認します。

この例では net0 は静的 IP アドレスを使用して構成されています。

# ipadm
NAME              CLASS/TYPE STATE        UNDER      ADDR
net0           ip         ok           --         --
   net0/v4     static     ok           --         129.144.83.5/24
lo0            loopback   ok           --         --
   lo0/v4      static     ok           --         127.0.0.1/24
   lo0/v6      static     ok           --         ::1/128

アドレスが静的でない場合、次の手順を実行します。

IP インタフェースを作成します。
```
# ipadm create-ip net0
```

インタフェース上で静的 IP を構成します。

# ipadm create-addr -T static -a local=129.144.83.5/24 net0

構成を確認します。

# ipadm
    NAME      CLASS/TYPE     STATE     UNDER     ADDR
    net0      loopback       ok        --        --
   net0/v4     static    ok        --        129.144.83.5/24

(オプション) AI サーバーのデフォルトルートを確立します。
```
# route -p add default 192.144.83.1
```

AI パッケージをインストールします。

AI パッケージがまだインストールされていないことを確認します。
```
# pkg list installadm
pkg list: no packages matching 'installadm' installed
```

IPS パッケージリポジトリに AI パッケージが含まれていることを確認します。

# pkg list -a installadm
NAME (PUBLISHER)                            VERSION                  IFO
install/installadm                          0.5.11-0.175.1.0.0.24.0  ---

AI パッケージをインストールします。

# pkg install install/installadm
           Packages to install:  1
       Create boot environment: No
Create backup boot environment: No
            Services to change:  2

DOWNLOAD                       PKGS       FILES    XFER (MB)   SPEED
Completed                       1/1       72/72      0.3/0.3    0B/s

PHASE                                          ITEMS
Installing new actions                       138/138
Updating package state database                 Done
Updating image state                            Done
Creating fast lookup database                   Done
Reading search index                            Done
Updating search index                            1/1

マルチキャスト DNS (mDNS) を有効にします。
mDNS サービスによって、AI クライアントは同じサブネットの別の AI サーバーにある複製されたインストールサービスを検出できます。mDNS の詳細は、Oracle Solaris 11.3 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: DNS と NIS のマルチキャスト DNS およびサービス検出を参照してください。
1. 必要に応じて、mDNS パッケージをインストールします。
```
# pkg install pkg:/service/network/dns/mdns
```
2. ネームサービススイッチ情報を更新します。
  ローカルホストを解決できるようにするため、name-service/switch サービスの config/host プロパティーを変更して、ソースとして mdns を含めます。次に例を示します。
```
#  /usr/sbin/svccfg -s svc:/system/name-service/switch
svc:/system/name-service/switch> setprop config/host = astring: "files dns mdns"
svc:/system/name-service/switch> select system/name-service/switch:default
svc:/system/name-service/switch:default> refresh
svc:/system/name-service/switch> quit
```
3. mDNS サービスを有効にします。
```
# svcadm enable svc:/network/dns/multicast:default
```
  このようにして mDNS を有効にすると、加えた変更が、アップグレードやリブートを行なったあとも維持されるようになります。詳細は、svcadm(1M) のマニュアルページを参照してください。