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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

Oracle Configuration Manager の使用

この Oracle Solaris リリースでは、Oracle Configuration Manager および Oracle Auto Service Request ユーティリティーがシステムにインストールされる場合は、インストールされるシステムのためにこれらのサービスを構成するように求めるプロンプトが対話型インストール中に表示されます。

  • Oracle Configuration Manager は、システムのソフトウェア構成を記述した定期的なデータを Oracle サポート組織に送信します。

  • Oracle Auto Service Request は、ハードウェアまたはソフトウェアの問題を示す障害管理アーキテクチャー (FMA) イベントが発生したときに、Oracle サポート組織にデータを送信します。


注 -  すべてのデータはセキュアモードで送信されます。

対話型インストールを実行するときは、次のオプションが用意されています

  • 顧客情報を指定せずに匿名のシステム構成を My Oracle Support に送信する場合は、デフォルトの「サポート登録」インストーラパネルの匿名の登録アドレスを使用するか、別の電子メールアドレスをパスワードなしで使用します。

  • My Oracle Support で顧客情報を参照し、セキュリティー更新を受け取る場合は、「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを My Oracle Support のログイン ID に置き換えて、My Oracle Support のパスワードを追加します。このオプションを使用すると、Oracle Auto Service Request も起動されます。

    顧客の構成データが定期的にアップロードされると、顧客サポート担当者はこのデータを分析して、よりよいサービスを提供できます。たとえば、サービスリクエストを登録すると、サポート担当者は構成データを直接そのサービスリクエストに関連付けることができます。そして、顧客サポート担当者はシステムの一覧を表示し、それに従って問題を解決できます。

  • My Oracle Support にデータを自動的に送信しない場合は、「サポートの構成」パネルの匿名の電子メールアドレスを削除して、そのフィールドを空白のままにします。Oracle Configuration Manager が切断モードで起動されます。このモードでも、データを送信するために Oracle Configuration Manager を手動でアクティブ化できます。たとえば、技術サポート担当者にシステム上のデータを提供するように求められた場合は、Oracle Configuration Manager を手動で使用して、そのデータを提供できます。

Oracle Configuration Manager が切断モードになっていない場合は、初回リブート中に Oracle Configuration Manager サービスが実行され、登録サーバーへのシステムの登録が試みられます。この登録に成功すると、構成情報のアップロードが実行されます。また、登録に成功した時点で内部スケジューラが開始されます。その後、スケジューラの管理のもとで構成データがアップロードされます。それ以降のリブートでは、サービスのブートの一環として構成データが送信されることはありません。サービスは、システムがすでに登録されていることを認識し、単にスケジューラを起動します。スケジュールは /usr/sbin/emCCR を使用して調整できます。emCCR(1M) のマニュアルページおよび『Oracle Configuration Manager インストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

登録の許可を選択したかどうかに関係なく、今後のサポートを容易にするため、あとで Oracle Configuration Manager でシステムを登録または再登録できます。

    次のような状況で登録または再登録を選択できます。

  • 以前に匿名で登録しました。

  • 以前に Oracle Configuration Manager を切断しました。

  • My Oracle Support 資格が入力されたときに、Oracle に接続できなかったため、資格を検証できませんでした。たとえば、ネットワークプロキシの要件のため、自動登録を完了できませんでした。

登録または再登録するには、対話型モードで configCCR ユーティリティー (/usr/sbin/configCCR) を使用します。たとえば、次のコマンドを実行して既存の構成仕様を削除します。

# /usr/lib/ocm/ccr/bin/configCCR -r

そして、次のコマンドを実行して Oracle Configuration Manager を手動で構成します。

# /usr/lib/ocm/ccr/bin/configCCR -a

登録完了後は、次のようにサービスを有効にできます。

# svcadm enable system/ocm

サービスが有効になると、システムがリブートしたときに Oracle Configuration Manager サービスが再起動されます。