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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

テキストインストールを実行する方法

  1. テキストインストールのメディアを挿入し、そのメディアを使ってシステムをブートします。要求された場合は、初期のキーボードおよび言語の選択を行います。

    x86 のインストール処理中には、キーボードおよび言語の選択を求められます。SPARC のインストール処理では、これらの値は事前設定されます。


    注 -  言語とキーボードの選択により、インストーラとインストールされたシステムのデフォルトが設定されます。
  2. (オプション) 必要なドライバをインストールするには、インストールメニューでオプション 2 を選択します。

    デバイスドライバユーティリティーの使用手順については、デバイスドライバユーティリティーを起動する方法を参照してください。ドライバのインストールが完了したら、テキストインストールを再起動して、インストールメニューに戻ります。

  3. (オプション) iSCSI ディスクの検出を使用するには、オプション 3 を選択します。

    シェルのプロンプトで、ネットワークインタフェースを構成するための手順に従います。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の 第 3 章, Oracle Solaris での IP インタフェースとアドレスの構成および管理を参照してください。ネットワークインタフェースを構成したら、Ctrl-D を押してシェルを終了します。

  4. (オプション) IPoIB を使用している iSCSI デバイスを使用してブートするには、オプション 3 を選択します。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の 第 3 章, Oracle Solaris での IP インタフェースとアドレスの構成および管理を参照してください。

    1. IPoIB パーティションリンクを作成します。

      この例では、使用可能なリンクが表示されたあと、net5 を使用してパーティションリンクが作成されます。最後のコマンドは、このリンクが作成されたことを示しています。

      # dladm show-ib
      LINK     HCAGUID        PORTGUID       PORT STATE   GWNAME     GWPORT     PKEYS
      net4     212800013F2EC6 212900013F2EC7 1    down    -          --FFFF
      net5     212800013F2EC6 212900013F2EC8 1    up      -          --FFFF
      # dladm create-part -l net5 -P 0xFFFF ibd5
      # dladm show-part
      LINK         PKEY  OVER         STATE    FLAGS
      ibd5         FFFF  net5         unknown  ----
    2. IP インタフェースと IP アドレスを作成します。

      この例では、前の手順で作成された IPoIB インストールの ibd5 を使用します。この IP アドレスは静的である必要があります。

      # ipadm create-ip ibd5
      # ipadm create-addr -T static -a 6.6.6.53/24 ibd5/v4 

      この例では、通常 iSCSI 接続に使用される net0 を使用します。

      # ipadm create-ip net0
      # ipadm create-addr -a 129.144.83.5/8 net0 
    3. Ctrl + D キーを押してシェルを終了します。
  5. インストールメニューの最初のオプションを選択して、インストールを開始します。
    Welcome to the Oracle Solaris 11.3 installation menu
    
    1 Install Oracle Solaris
    2 Install Additional Drivers
    3 Shell
    4 Terminal type (currently sun-color)
    5 Reboot
    
    Please enter a number [1]:

    「継続」ファンクションキーを使用して、次のパネルに移動します。


    注 -  インストーラパネル間の移動にはキーボードを使用してください。マウスは使用できません。各パネルに表示された主要なコマンドを参照してください。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
  6. 「検出の選択」パネルで、システムをインストールするディスクの検出方法を選択します。
    • 「ローカルディスク」 – これは、コンピュータに接続されているディスク (内蔵および外付けハードディスクを含む) のデフォルトのオプションです。

    • 「iSCSI」 – iSCSI 標準を使用してネットワーク経由でアクセスできるリモートディスクをインストーラで検索する場合は、このオプションを選択します。iSCSI を使用する場合は、手順 3 を完了してください。追加のパネルでは、次の情報の入力を求められます。

    ターゲット IP

    iSCSI ターゲットの IP アドレス。0-255 の範囲の 4 つの数値を指定します。この IP アドレスのシステムがオンラインであり、アクセス可能である必要があります。このフィールドは必須です。

    ターゲット LUN

    指定した IP アドレスに配置されている iSCSI デバイスの論理ユニット番号。LUN は多くの場合、01 などの数値です。このフィールドはオプションです。

    ターゲット名

    iSCSI ターゲットの iSCSI 修飾名 (IQN) 形式の名前。このフィールドはオプションです。

    ポート

    iSCSI デバイスを検出するために、指定した IP アドレスと組み合わせて使用されるポート番号。デフォルト値の 3260 は、iSCSI に通常使用されるポートです。このフィールドはオプションです。

    イニシエータ名

    iSCSI 検出セッション用に設定されるイニシエータノード名。iSCSI ブートの場合は、イニシエータノード名を変更できないため、このフィールドは非表示になっています。このフィールドは自動的に生成されます。

    CHAP 名

    認証に CHAP を使用する場合は、認証に使用する CHAP (チャレンジハンドシェーク認証プロトコル) 名。このフィールドはオプションです。

    CHAP のパスワード

    認証用の CHAP シークレットの値。入力する場合は、この値の長さを 12 から 16 文字にする必要があります。このフィールドはオプションです。

    「iSCSI」オプションを選択した場合は、「次へ」を選択したときに入力した詳細が検証され、遅延が発生する可能性があります。iSCSI LUN を検出できない場合は、エラーが表示されます。有効な条件を入力するか、または「iSCSI」の選択を解除するかのどちらかによって問題が解決されるまで、処理を続行できません。

  7. 「ディスク」パネルで、OS をインストールするディスクを選択します。

    複数のターゲットディスクがリストされている場合は、いずれかのディスクを選択するか、デフォルトを受け入れます。

  8. 「パーティション」パネルで、オペレーティングシステムをディスク全体またはディスクの一部のどちらにインストールするかを選択します。

      次の選択肢が表示されます。

    • ディスク全体を使用

    • GPT パーティションを使用


    注 -  SPARC のインストール中、このパネルではパーティションではなくスライスに関する情報の入力を求められます。
  9. (オプション) 「パーティションの選択」パネルで、パーティションのレイアウトを変更します。

    インストールパネルを進めているときはいつでも、元の設定に戻すことができます。


    Caution

    注意  -  既存のパーティションテーブルを読み取れない場合は、提案されたパーティション分割がパネルに表示されます。この場合は、インストール中にディスク上のデータがすべて破棄されます。


    ディスク全体またはフォーマットされていないディスクにインストールする場合、インストーラは GPT フォーマットを使用します。ただし、既存の GPT パーティションまたは DOS パーティションがデフォルトで保持され、インストーラに表示されるため、既存のパーティションを保持してそこにインストールできます。

      次の事項に注意してください。

    • ディスクに既存の DOS パーティションが含まれている場合は、最大 4 つの DOS プライマリパーティションが表示されます。DOS 拡張パーティションが存在する場合は、その論理パーティションも、拡張パーティション内のディスクの配置順に表示されます。Solaris パーティションは 1 つしか許可されないため、その Solaris パーティションをインストールに使用する必要があります。Solaris パーティションは、拡張パーティション内の論理パーティションである場合があります。

    • ディスクに既存の GPT パーティションが含まれている場合は、それらの GPT パーティションが表示されます。最大 7 つの GPT パーティションがサポートされます。インストール中に 1 つまたは複数の Solaris パーティションを作成できますが、インストール先として 1 つの Solaris パーティションを選択する必要があります。既存の Solaris GPT パーティションが複数存在する場合、デフォルトでは、最初の適切な Solaris GPT パーティションがインストール先として選択されます。

    SPARC のインストール処理によって、ディスクスライスに関する情報の入力を求められます。

    パーティション分割の詳細な手順については、対話型インストール中にシステムをパーティション分割するためのガイドラインを参照するか、インストーラのオンラインヘルプを参照してください。

  10. (オプション)「ブートプール」パネルで、ブートプールデバイスを変更します。

    このパネルでは、専用のオンボードデバイスが最初に表示されます。デフォルトでは、「専用」および「選択」列に、これらのデバイスに対する「はい」が表示されます。F5 キーを使用すると、ブートプールデバイスを変更できます。

  11. 「システム識別情報」パネルで、ネットワーク上でシステムを識別するためのコンピュータ名を指定します。
  12. 「ネットワーク」パネルで、有線 Ethernet ネットワーク接続の構成方法を指定します。
    • インストール中にネットワークを構成しないことを指定するには、「なし」を選択します。

      インストーラでは続けて「タイムゾーン」パネルが表示されます。

    • DHCP を使用してネットワーク接続を構成するには、「自動」を選択します。

      インストーラでは続けて「タイムゾーン」パネルが表示されます。

    • ネットワーク仕様を指定するには、「手動」を選択し、次のように続けます。
      1. 複数のインタフェースがある場合は、構成される接続を選択します。
      2. 「手動構成」パネルで、接続設定を入力するか、インストーラによって検出および提供されたデフォルトの情報を受け入れます。

        注 -  IP アドレスとネットマスクは必須フィールドです。ルーターは省略可能なフィールドです。
      3. DNS ネームサービスをシステムで使用するように選択した場合は、「DNS ネームサービス」パネルで次の設定を行います。
        1. 「DNS サーバーのアドレス」パネルで、DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ入力します。
        2. 「DNS 検索リスト」パネルに、DNS クエリーが行われる際に検索されるドメイン名を 1 つ以上入力します。
      4. 「代替ネームサービス」パネルで、システムが LDAP ネームサービス、「なし」のどちらを使用すべきであるかを指定します。
        • 前の手順で DNS を選択した場合は、DNS に加えて LDAP が代替ネームサービスとして設定されます。

        • 前の手順で DNS を選択しなかった場合は、LDAP が唯一のネームサービスとして設定されます。

        • LDAP プロファイルのないシステムで LDAP を構成する場合は、LDAP を選択するのではなく「なし」を選択します。その後、インストールが完了したあとで LDAP を手動で構成します。

        • ネットワークのネームサービスが選択されていない場合は、/etc/hosts などの標準の名前ソースファイルを使用してネットワーク名を解決できます。詳細は、nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

      5. 代替ネームサービスを選択した場合は、「ドメイン名」パネルで、システムが属するドメインを指定します。

        注 -  ドメイン名を確認するには、システム管理者に問い合わせてください。または、以前にインストールされたシステム上で domainname コマンドを使用してください。
      6. 「代替ネームサービス」パネルで LDAP を選択した場合は、「LDAP プロファイル」パネルで、次の LDAP 構成の指定項目を設定します。
        • システムで LDAP ネームサービスを構成するために使用される LDAP プロファイル

        • LDAP プロファイルサーバーの IP アドレス

        • LDAP 検索ベース

        • 「LDAP プロキシ」パネルで、LDAP プロキシバインド情報を入力するかどうかを指定します。

          必要に応じて、LDAP プロキシバインド識別名およびプロキシバインドパスワードを指定します。

  13. 「タイムゾーン」パネルで、地域、場所、およびタイムゾーンを選択します。

    注 -  デフォルトでは、GMT タイムゾーンが構成されます。
  14. 「ロケール」パネルで、言語および言語の地域を選択します。
  15. 次のパネルで日付と時間を設定します。
  16. 次のパネルでキーボード配列を選択します。
  17. 「ユーザー」パネルでアカウントを作成します。

    ユーザーアカウントを作成する必要はありませんが、root パスワードを作成する必要があります。

    • このパネルでユーザーアカウントを作成する場合は、ユーザーのパスワードと root パスワードの両方を指定する必要があります。

      この場合、root はユーザーに割り当てられた役割になります。

      ユーザーアカウントを作成するには、ユーザー名とパスワードを入力します。この名前は英文字で始まる必要があり、英文字と数字のみを含めることができます。

    • ユーザーアカウントを作成しない場合でも、root パスワードは指定する必要があります。

      この場合、root は通常のユーザーとなります。

  18. 「サポート - 登録」パネルで、Oracle Configuration Manager を使用するかどうか、Oracle Configuration Manager を使用する方法、または Oracle Auto Service Request を開始するかどうかを決定します。

    詳細は、Oracle Configuration Manager の使用を参照してください。

  19. 「サポート - ネットワーク構成」パネルで、OCM および ASR へのアクセス方法を選択します。

      次のオプションを指定できます。

    • 「プロキシなし」

    • 「プロキシ」 - セキュアプロキシを使用している場合は、次のパネルでプロキシホスト名、ポート番号、およびユーザー名とパスワードの入力を求められます。

    • 「集約ハブ」 - 次のパネルで、OCM ハブの URL および ASR Manager の URL の入力を求められます。

  20. インストール仕様を確認します。

    「インストールのサマリー」パネルで、仕様を確認します。インストールを開始する前に、必要に応じて以前の手順に戻って変更を加えます。

  21. 指定した仕様を使ってシステムをインストールします。

    再起動ファンクションキーを使用して、Oracle Solaris のインストール処理を開始します。


    Caution

    注意  -  インストールの進行中に処理を中断しないでください。インストールを完了しないと、ディスクが未確定な状態のままになります。


  22. インストールログを確認します。

    「完了」パネルで、インストールログを表示および確認できます。

  23. リブートするか、またはシェルにアクセスしてシステムをシャットダウンします。