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Oracle® Solaris 11.3 システムのインストール

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更新: 2017 年 3 月
 
 

AI マニフェストの管理

このセクションでは、AI マニフェストを更新、削除、検証、またはエクスポートする方法を示します。

AI マニフェストの更新

指定された AI マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトファイルの内容を、指定されたインストールサービスのマニフェストまたはスクリプトファイルの内容で置き換えるには、installadm update-manifest コマンドを使用します。更新の結果として、条件、デフォルトのステータス、およびマニフェスト名は変更されません。

update-manifest サブコマンドは、XML マニフェストファイルを検証してから、それらをインストールサービスに追加します。

マニフェストは指定されたサービスにすでに存在しなければなりません。installadm list コマンドを使って確認してください (使用例 46を参照)。

    マニフェストが指定されなかった場合は、置き換えられるマニフェストが次のいずれかの方法で特定されます。

  • 指定されたマニフェスト内の ai_instance 要素の name 属性 (この属性が指定され、この属性の値がこのインストールサービスの既存のマニフェストの名前に一致する場合)。

  • 指定されたファイル名のベース名 (この名前がこのインストールサービスの既存のマニフェストの名前に一致する場合)。

この例は、solaris11_3-sparc サービスの sparc-ent マニフェストの内容を、./mymanifests/manifest-new-sparc-ent.xml の内容で更新します。installadm list でのマニフェストの名前は引き続き sparc-ent です。

# installadm update-manifest -n solaris11_3-sparc \
-f ./mymanifests/manifest-new-sparc-ent.xml -m sparc-ent

AI マニフェストの検証

AI マニフェストの構文の正しさを検証するには、installadm validate コマンドを使用します。

インストールサービスに追加されていないマニフェストを検証するには –M オプションを使用します。–M 引数の値はマニフェストへのパス名です。

指定されたインストールサービスにすでに追加されているマニフェストを検証するには –m オプションを使用します。マニフェスト名の可能な値を表示するには、使用例 46に示すように、installadm list コマンドを使用します。create-manifest サブコマンドは、AI マニフェストを検証してから、それらをインストールサービスに追加します。validate -m サブコマンドは、マニフェストが追加されて以降、壊れていないことを検証します。

インストールサービスに追加されたマニフェストと、まだ追加されていないマニフェストのサービス名を指定する必要があります。それぞれのバージョンの OS で DTD が異なる可能性があるため、インストールサービスにまだ追加されていないマニフェストにはサービス名が必要です。AI サーバーが実行しているバージョンと異なるバージョンの OS をインストールするようにインストールサービスを定義することもできます。インストールされる AI クライアントで使用される DTD に対してマニフェストを検証する必要があります。詳細は、ai_manifest(4) のマニュアルページを参照してください。

検証されたマニフェストは stdout に出力されます。エラーは stderr に出力されます。

AI マニフェストの削除

指定された AI マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトを指定されたインストールサービスから削除するには、installadm delete-manifest コマンドを使用します。マニフェスト名は、installadm list コマンドから返されるのと同じ名前です (使用例 46を参照)。

デフォルト AI マニフェストは削除できません。

次のコマンドは、sparc-ent AI マニフェストを solaris11_3-sparc インストールサービスから削除します。

# installadm delete-manifest -m sparc-ent -n solaris11_3-sparc