Trusted Extensions 構成と管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

Trusted Extensions の監査クラス

Trusted Extensions は、X ウィンドウ監査クラスを Oracle Solaris に追加します。これらのクラスは、/etc/security/audit_class ファイルに一覧されています。監査クラスについては、audit_class(4) のマニュアルページを参照してください。

    X サーバー監査イベントは、次の条件に従ってこれらのクラスにマップされます。

  • xa – このクラスは、X サーバーへのアクセス、つまり X クライアント接続と X クライアント接続解除を監査します。

  • xc – このクラスは、サーバーオブジェクトの作成と破棄を監査します。たとえば、このクラスで CreateWindow() を監査します。

  • xp – このクラスは特権の使用を監査します。特権の使用は、成功と失敗のいずれかになります。たとえば、クライアントがほかのクライアントのウィンドウの属性を変更しようとするときは、ChangeWindowAttributes() が監査されます。このクラスには、SetAccessControl() などの管理ルーチンも含まれています。

  • xs – このクラスは、セキュリティー属性が原因で失敗したときにクライアントに X エラーメッセージを返さないルーチンを監査します。たとえば GetImage() は、特権がないためにウィンドウからの読み取りに失敗しても、BadWindow エラーを返しません。

    これらのイベントは、成功した場合にのみ監査するよう選択してください。失敗した場合の xs イベントを選択すると、監査証跡が無関係のレコードでいっぱいになります。

  • xx – このクラスには、X 監査クラスがすべて含まれます。