Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

Trusted Extensions でのユーザーセキュリティーの計画

Trusted Extensions ソフトウェアは、ユーザーに対して適切なセキュリティーデフォルトを提供します。このようなセキュリティーデフォルト設定をTable 1–2 に示します。2 つの値が示されている場合、最初の値がデフォルト値です。セキュリティー管理者は、サイトのセキュリティーポリシーに合わせてデフォルト値を変更できます。セキュリティー管理者がデフォルト設定を行なったあと、システム管理者がすべてのユーザーを作成できます。それらのユーザーは設定されたデフォルト値を継承します。このようなデフォルト設定のキーワードや値については、label_encodings(4) および policy.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

表 1-2  ユーザーアカウントに関する Trusted Extensions のセキュリティーデフォルト設定
ファイル名
キーワード
/etc/security/policy.conf
IDLECMD
lock | logout
IDLETIME
15
CRYPT_ALGORITHMS_ALLOW
1,2a,md5,5,6
CRYPT_DEFAULT
5 (sha256)
LOCK_AFTER_RETRIES
no | yes
PRIV_DEFAULT
basic
PRIV_LIMIT
all
AUTHS_GRANTED
solaris.device.cdrw
CONSOLE_USER
Console User
PROFS_GRANTED
Basic Solaris User
/etc/security/tsol/label_encodings の LOCAL DEFINITIONS セクション
Default User Clearance
CNF INTERNAL USE ONLY
Default User Sensitivity Label
PUBLIC

注 - IDLECMD 変数と IDLETIME 変数はログインユーザーのセッションに適用されます。ログインユーザーがある役割になると、その役割に対するユーザーの IDLECMD 値と IDLETIME 値が有効となります。

システム管理者は、すべてのユーザーに適切なシステムデフォルト値を設定するための標準ユーザーテンプレートを作成できます。たとえば、デフォルトでは各ユーザーの初期シェルは Bash シェルになります。システム管理者は、各ユーザーに対して pfbash シェルを設定したテンプレートを作成できます。