Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

Trusted Extensions の保護

Trusted Extensions ソフトウェアは Oracle Solaris OS の保護を強化します。Trusted Extensions は、ユーザーと役割を承認されたラベル範囲に限定します。このラベル範囲は、ユーザーと役割がアクセスできる情報を制限します。

Trusted Extensions では、トラステッドパスシンボルが表示されます。これは、トラステッドストライプの左に表示される、不正操作を防ぐための明白な目印です。Trusted GNOME では、ストライプは画面の最上部に表示されます。トラステッドパスシンボルは、システムのセキュリティーに影響する部分を使用していることをユーザーに通知します。ユーザーがトラステッドアプリケーションを実行しているときに、このシンボルが表示されていない場合は、実行中のアプリケーションが本物であることをただちに確認するようにしてください。トラステッドストライプが表示されない場合、デスクトップは信頼できません。デスクトップ表示の例については、Figure 6–1 を参照してください。

図 6-1  Trusted Extensions マルチレベルデスクトップ

image:ウィンドウおよびパネル上のラベル、およびトラステッドパスメニュー、トラステッドシンボル、ワークスペースラベルが表示されたトラステッドストライプを示す画面

セキュリティーにもっとも関連するソフトウェアであるトラステッドコンピューティングベース (TCB) は、大域ゾーンで動作します。一般ユーザーは、大域ゾーンに入ったり、大域ゾーンのリソースを表示することはできません。ユーザーはパスワードを変更する場合などに、TCB ソフトウェアを必要とします。トラステッドパスシンボルは、ユーザーが TCB と対話するときに常に表示されます。