Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

Trusted Extensions のルーティングについて

Trusted Extensions では、異なるネットワーク上にあるホスト間の送信経路は、伝送の各ステップでセキュリティーを維持する必要があります。Trusted Extensions は、Oracle Solaris OS の経路制御プロトコルに拡張セキュリティー属性を追加します。Trusted Extensions は Oracle Solaris と違って、動的ルーティングをサポートしません。静的なルーティングの詳細は、route(1M) のマニュアルページの –p オプションを参照してください。

ゲートウェイとルーターはパケットを経路指定します。この説明では、「ゲートウェイ」と「ルーター」の 2 つの用語を同じ意味で使用しています。

同じサブネット上のホスト間の通信では、ルーターが必要ないため、認可検査は終端のみで実行されます。ラベル範囲検査は発信元で実行されます。受信側ホストが Trusted Extensions ソフトウェアを実行している場合は、宛先でもラベル範囲検査が実行されます。

発信元ホストと宛先ホストが別のサブネット上にある場合、パケットは発信元ホストからゲートウェイに送信されます。経路を選択するときに、宛先のラベル範囲と 1 ホップ目のゲートウェイのラベル範囲が発信元で検査されます。ゲートウェイは、宛先ホストが接続されたネットワークにパケットを転送します。宛先に届くまでに、パケットが複数のゲートウェイを通過する場合もあります。


注 - adaptive ホストからのパケットを転送すると想定されるラベル付きゲートウェイは、そのインバウンドインタフェースを netif ホストタイプのテンプレートで構成する必要があります。adaptive および netif ホストタイプの定義については、セキュリティーテンプレートのホストタイプとテンプレート名を参照してください。