Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

リモート Trusted Extensions システムにログインして管理する

この手順を実行すると、コマンド行と txzonemgr GUI を使用してリモート Trusted Extensions システムを管理できます。

始める前に

リモート Trusted Extensions システムのリモート管理を有効にするの説明に従って、ローカルシステム上とリモートシステム上でユーザー、役割、および役割割り当てがまったく同様に定義されています。

  1. デスクトップシステムで、リモートシステムからのプロセスが表示されるようにします。
    desktop # xhost + remote-sys
  2. 両方のシステムで同じ名前が付けられたユーザーになっている必要があります。
  3. 端末ウィンドウからリモートシステムにログインします。

    ssh コマンドを使用してログインします。

    desktop % ssh -X -l identical-username remote-sys
    Password: xxxxxxxx
    remote-sys %

    –X オプションは GUI の表示を可能にします。

  4. 同じ端末ウィンドウで、両方のシステムでまったく同様に定義された役割になります。

    たとえば、root の役割になります。

    remote-sys % su - root
    Password: xxxxxxxx

    大域ゾーンにいます。これで、この端末ウィンドウを使用してコマンド行からリモートシステムを管理できるようになりました。画面上に GUI が表示されます。例については、Example 12–3 を参照してください。

使用例 12-3  リモートシステムでのラベル付きゾーンの構成

この例では、管理者が txzonemgr GUI を使用して、ラベル付きデスクトップシステムからラベル付きリモートシステム上のラベル付きゾーンを構成します。Oracle Solaris と同様に、管理者は ssh コマンドに –X オプションを使用して、デスクトップシステムへの X サーバーのアクセスを許可します。ユーザー jandoe は両方のシステムで同じように定義されているので、役割 remoterole になることができます。

TXdesk1 # xhost + TXnohead4
TXdesk1 % ssh -X -l jandoe TXnohead4
Password: xxxxxxxx
TXnohead4 %

管理者は大域ゾーンに到達するために、jandoe アカウントを使用して役割 remoterole になります。この役割は、両方のシステムで同じように定義されています。

TXnohead4 % su - remoterole
Password: xxxxxxxx

同じ端末で、管理者は remoterole 役割として txzonemgr GUI を起動します。

TXnohead4 # /usr/sbin/txzonemgr &

Labeled Zone Manager はリモートシステム上で実行され、ローカルシステム上に表示されます。

使用例 12-4  リモートラベル付きゾーンへのログイン

管理者は、リモートシステム上の PUBLIC ラベルの構成ファイルを変更する必要があります。

    管理者には 2 つの選択肢が用意されています。

  • 大域ゾーンにリモートログインしてリモート大域ゾーンのワークスペースを表示したあと、ワークスペースを PUBLIC ラベルに切り替え、端末ウィンドウを開き、ファイルを編集します

  • PUBLIC 端末ウィンドウから ssh コマンドを使用して PUBLIC ゾーンにリモートログインしたあと、ファイルを編集します。

リモートシステムですべてのゾーンに対して 1 つのネームサービスデーモン (nscd) が実行されていて、なおかつそのリモートシステムでファイルネームサービスが使用されている場合、リモート PUBLIC ゾーンのパスワードは、そのゾーンが最後にブートされたときに有効だったパスワードになります。リモート PUBLIC ゾーンのパスワードを変更しても、変更後にそのゾーンをブートしなければ、元のパスワードでアクセスが許可されます。

トラブルシューティング

–X オプションが機能しない場合は、パッケージをインストールしなければいけない可能性があります。xauth バイナリがインストールされていないと、X11 転送が無効になります。このバイナリを読み込むコマンドを次に示します: pkg install pkg:/x11/session/xauth