Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris 11 の Trusted Extensions 印刷の相違点
Oracle Solaris 10 のデフォルトの印刷プロトコルは、LP 印刷サービスです。Oracle Solaris 11 のデフォルトは、Common UNIX Printing System (CUPS) です。Oracle Solaris の CUPS の包括的なガイドについては、Oracle Solaris 11.2 での印刷の構成と管理
を参照してください。次の表に、CUPS 印刷プロトコルと LP 印刷プロトコルの主要な相違点を示します。
表 19-1 CUPS と LP の相違点
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IANA ポート番号
| 631
| 515
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両面印刷
| 片面
| 両面
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カスケード印刷
| プリンタサーバー上のプリンタを共有する必要があります
| プリンタへの経路を構成する必要があります
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ネットワークプリンタへのアクセス
| プリンタおよびプリンタサーバーの IP アドレスを正常に ping できる必要があります
| プリンタへの経路を構成する必要があります
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リモート印刷ジョブ
| ラベルなしで印刷できません
| ラベルなしで印刷できます
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クライアントへのリモートプリンタの追加
| lpadmin -p printer-name -E \
-v ipp://print-server-IP-address/
printers/printer-name-on-server
| lpadmin -p printer-name \
-s server-name
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プリンタサーバーの有効化と受け入れ
| lpadmin –E オプション
| accept および enable コマンド
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PostScript 保護
| デフォルトで提供されます
| 承認が必要です
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バナーページの有効化
| –o job-sheets=labeled オプション
| デフォルトで提供されます
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バナーページとトレーラページの無効化
| –o job-sheets=none オプション
| –o nobanner オプション
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lp -d printer file1 file2
| 印刷ジョブあたり 1 バナーページと 1 トレーラページ
| 印刷ジョブの各ファイルに 1 バナーページと 1 トレーラページ
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ジョブページのラベル方向
| 常に縦長
| 常にジョブの向き
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印刷サービス
| svc:/application/cups/
scheduler
.../in-lpd:default
| svc:/application/print/
service-selector
.../server
.../rfc1179
.../ipp-listener
svc:/network/device-discovery/
printers:snmp
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