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Oracle® Solaris カーネルゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

カーネルゾーン環境での作業

カーネルゾーンのプロセス情報の表示

大域ゾーンやカーネルゾーンホストシステムからカーネルゾーンのプロセスを直接表示することはできません。カーネルゾーンに関するプロセス情報を表示するには、次のように zlogin コマンドの後ろにプロセス管理コマンドを使用する必要があります。

global$ pfbash zlogin -z kernel-zone process-management-command

たとえば次のコマンドは、カーネルゾーンホストシステム global から、カーネルゾーン kzone1 上の syslogd デーモンに関するプロセス情報を表示します。

global$ zlogin kzone1 ps -ef |grep syslogd
 root  1520     1   0 20:23:08 ?           0:00 /usr/sbin/syslogd

カーネルゾーンと大域ゾーンで重複するプロセス ID

大域ゾーンと各カーネルゾーンはそれぞれ独自のプロセス ID 空間を管理します。同じ数値プロセス ID で、大域ゾーンと 1 つ以上のカーネルゾーンの複数のシステムプロセスが識別される場合があります。

たとえば同じシステム上で、数値プロセス 5678 が、大域ゾーンでは syslogd を実行し、カーネルゾーンでは sendmail を実行している場合があります。kzone1ps コマンドを使用してプロセス 5678 を強制終了するには、zlogin コマンドに続いて kill コマンドを入力します。

global$ pfbash zlogin kzone1 kill 5678

カーネルゾーンのゾーンパス

設計上、カーネルゾーンのゾーンパスは設定できません。これは、永続的データも、サービス可能なその他のデータも含みません。

カーネルゾーンでのリソース管理

max-processes などのリソース制御は、カーネルゾーンを構成する場合に使用できません。カーネルゾーンには、大域ゾーンから独立したカーネルがあるため、カーネルゾーンの内部から実行しているプロセスは、大域ゾーンのプロセステーブルスロットを占有できません。