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Oracle® Solaris カーネルゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

Oracle Solaris カーネルゾーンのハードウェア要件

物理マシンが次の要件を満たしている必要があります。

    SPARC ベースシステム:

  • システムファームウェア 8.8 以上がインストールされている SPARC T4 シリーズサーバー。

  • システムファームウェア 9.5 以上がインストールされている SPARC T5、SPARC M5、または SPARC M6 シリーズサーバー。

  • SPARC M8 シリーズサーバー。すべてのファームウェアバージョンがサポートされています。

  • SPARC T7 または SPARC M7 シリーズサーバー。すべてのファームウェアバージョンがサポートされています。

  • Fujitsu M10/SPARC M10 サーバー。Fujitsu M10 システムのプロダクトノートのファームウェア要件 (使用している構成に適したもの) に従ってください。

  • Oracle Solaris 11.3 以上がインストールされている Fujitsu SPARC M12 サーバー。すべてのファームウェアバージョンがサポートされています。

最新のシステムファームウェアのダウンロードについては、Oracle システムのファームウェアのダウンロードとリリース履歴 (http://www.oracle.com/technetwork/systems/patches/firmware/release-history-jsp-138416.html)に関する Web ページを参照してください。

    x86 システム:

  • Nehalem またはそれ以降のプロセッサを搭載した Intel ベースシステム

  • Barcelona またはそれ以降のプロセッサを搭載した AMD ベースシステム

  • 互換性のある CPU 上のマイクロコードレベル

  • BIOS では、次が有効になっている必要があります。

    • CPU 仮想化 (VT-x など)

    • EPT、NPT、または RVI (Rapid Virtualization Indexing) とも呼ばれる Extended/Nested Page Table のサポート

    • NX、XD、No-Execute Memory Protection、No Execute Mode Mem Protection、Execute Disable、または Execute Bit サポートとも呼ばれる、No-eXecute のサポート

    SPARC システムと x86 システムにはどちらも次が必要です。

  • 8G バイト以上の物理 RAM

  • カーネルゾーンのブランドソフトウェアパッケージ brand/brand-solaris-kz

    ソフトウェアパッケージの取得およびインストールについては、Oracle Solaris 11.4 でのソフトウェアの追加とシステムの更新 の 第 3 章, ソフトウェアパッケージのインストールおよび更新を参照してください。

  • リモート管理デーモン (RAD) を使用するには、rad-zonemgr パッケージがシステムにインストールされている必要があります。システム間で発生するゾーン移行などの操作については、rad-zonemgr パッケージがターゲットシステムとソースシステムの両方にインストールされている必要があります。RAD モジュールのインストール後、コマンド svcadm restart rad で RAD SMF サービスを手動で再起動する必要があることに注意してください。

  • メモリーエラーを回避するには、カーネルゾーンホスト上で ZFS Adaptive Replacement Cache (ARC) のパラメータを調整する必要があります。カーネルゾーン用にメモリーを予約するためのホスト ZFS ARC のチューニングを参照してください。

    カーネルゾーンは、次を使用してインストールできます。

  • 大域ゾーンのパブリッシャーとデフォルトの AI マニフェスト

  • カスタム AI マニフェスト

  • Oracle Solaris インストールメディアの ISO イメージ

  • 統合アーカイブ

–a–b、または –m オプションが指定されないかぎり、インストールの実行にはデフォルトの AI マニフェスト /usr/share/auto_install/manifest/default.xml と、大域ゾーンの pkg パブリッシャーが使用されます。テキストインストーラと自動インストーラを使用すると、サポートされている任意の Oracle Solaris バージョンをインストールできます。Oracle Solaris 11.2 はカーネルゾーンでサポートされている最初の Oracle Solaris バージョンです。

Oracle Solaris カーネルゾーンは、Oracle VM Server for SPARC (旧称: Sun 論理ドメイン) 上のゲストで実行できます。各 Oracle VM Server for SPARC ドメインには、実行できるカーネルゾーンの数に個別の制限があります。制限は、SPARC T4 または SPARC T5 システムでは 768、SPARC M5、SPARC M6、SPARC M7、または SPARC M8 システムでは 512、Fujitsu M10 と Fujitsu SPARC M12 システムでは 256 です。

カーネルゾーンは、Oracle VM Server for x86 ゲスト内、または Oracle VM VirtualBox 上では実行できません。


注 -  SPARC ベースシステムでは、Oracle VM Server for SPARC ドメイン内で実行中のカーネルゾーンによってゲストドメインの Oracle VM Server for SPARC ライブ移行がブロックされます。詳細は、Oracle Solaris 11.4 ご使用にあたって の カーネルゾーンに関する問題を参照してください。

SPARC ベースシステムでのカーネルゾーンのライブ移行には、追加のソフトウェアおよびファームウェア要件があります。カーネルゾーンのウォーム移行およびライブ移行での追加要件を参照してください。


ヒント  -  システム上でさまざまなゾーンブランドを実行できますが、カーネルゾーンを実行する場合は、非大域ゾーンの実行用にカーネルゾーンホストを予約し、大域ゾーンでアプリケーションを実行しないでください。