非対話型認証の設定、退避ターゲットの設定、および保守モードの開始が完了したら、ゾーンの退避に進むことができます。
デフォルトの evacuate コマンドは、実行中の各ゾーンを、そのゾーンの SMF サービスインスタンスの evacuation/target プロパティーに構成された退避ターゲットにライブ移行しようとします。ある実行中のゾーンが solaris-kz 以外のブランドである場合、そのゾーンはライブ移行できないので、そのゾーンでは退避がスキップされます。
–a オプションを指定すれば、実行中でないゾーンも含め、すべてのゾーンを退避できます。実行中でないゾーンはコールド移行を使用して退避されます。
–n オプションを指定すれば、実行されない退避、つまり予行演習の退避を実行できます。移行が計画され、ターゲットホストへの予行演習の移行がゾーンごとに実行され、結果またはエラーが報告されます。
一部のゾーンが最初の実行で退避に失敗した場合のために、退避は複数回実行できるようになっています。戻されたステータスが成功になるのは、sysadm evacuate コマンドの実行後に、退避が全体として完了し、かつ実行中のゾーンがソースホスト上に存在していない場合だけです。