カーネルゾーンの移行の要件で説明したように、ウォーム移行またはライブ移行を実行する際には、ソースホストとターゲットホストでいくつかのサービスが実行されている必要があります。このセクションでは、必要なサービスを確認し、それらを必要に応じて有効化する方法について説明します。
Oracle Solaris サービスの管理の追加情報については、Oracle Solaris 11.4 でのシステムサービスの管理 の 第 3 章, サービスの管理を参照してください。
詳細は、Creating and Using Oracle Solaris Zones の Assigning Rights to Non-Root Users to Manage Zonesを参照してください。
ターゲットホストで、date などのコマンドを ssh 経由で実行します。
source-host$ ssh target-host date Tue Oct 4 17:07:55 MDT 2016
パスワードの入力を求められる場合は、SSH ログインの構成が完了していません。
source-host$ svcs ntp STATE STIME FMRI online Jun_27 svc:/network/ntp:default source-host$ ssh target-host svcs ntp STATE STIME FMRI online Aug_09 svc:/network/ntp:default
NTP サービスが実行されていない場合は、NTP サービスを起動します。追加情報については、Oracle Solaris 12 でのクロック同期の管理 の Oracle Solaris システム上で NTP を設定する方法を参照してください。
ssh:// URI を使用する予定の場合は、rad:local サービスが実行されている必要があります。
rads:// または radg:// を使用する予定の場合は、rad:remote サービスが実行されている必要があります。
次の出力例では、ソースホストとターゲットホストの両方で rad:remote サービスが無効になっています。
ソースホストで RAD サービスを確認します。 source-host$ svcs rad STATE STIME FMRI disabled 10:09:15 svc:/system/rad:remote online 10:09:18 svc:/system/rad:local online 10:09:18 svc:/system/rad:local-http ターゲットホストで RAD サービスを確認します。 source-host$ ssh target-host svcs rad STATE STIME FMRI disabled Jun_23 svc:/system/rad:remote online Jun_23 svc:/system/rad:local online Jun_23 svc:/system/rad:local-http
次のコマンド例では、ソースホストとターゲットホストの両方で rad:remote サービスを有効化しています。
ソースホストで RAD サービスを有効化します。 source-host$ svcadm enable rad:remote ターゲットホストで RAD サービスを有効化します。 source-host$ ssh target-host svcadm enable rad:remote
source$ svcadm enable -rs svc:/network/kz-migr:stream source$ ssh target svcadm enable -rs svc:/network/kz-migr:stream