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Oracle® Solaris カーネルゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

ウォーム移行またはライブ移行用のサービスの有効化

カーネルゾーンの移行の要件で説明したように、ウォーム移行またはライブ移行を実行する際には、ソースホストとターゲットホストでいくつかのサービスが実行されている必要があります。このセクションでは、必要なサービスを確認し、それらを必要に応じて有効化する方法について説明します。

Oracle Solaris サービスの管理の追加情報については、Oracle Solaris 11.4 でのシステムサービスの管理 の 第 3 章, サービスの管理を参照してください。

カーネルゾーンの移行に必要なサービスを確認および有効化する方法

  1. ゾーン管理者になります。

    詳細は、Creating and Using Oracle Solaris Zones の Assigning Rights to Non-Root Users to Manage Zonesを参照してください。

  2. ssh:// URI を使用してターゲットホストに接続する予定である場合は、プロンプトなしの SSH 認証をテストします。

    ターゲットホストで、date などのコマンドを ssh 経由で実行します。

    source-host$ ssh target-host date
    Tue Oct  4 17:07:55 MDT 2016

    パスワードの入力を求められる場合は、SSH ログインの構成が完了していません。

    Oracle Solaris 12 での Secure Shell アクセスの管理 の How to Generate a Public/Private Key Pair for Use With Secure Shellを参照してください。

  3. NTP クライアントサービスが実行されていることを確認します。
    source-host$ svcs ntp
    STATE          STIME    FMRI
    online         Jun_27   svc:/network/ntp:default
    
    source-host$ ssh target-host svcs ntp
    STATE          STIME    FMRI
    online         Aug_09   svc:/network/ntp:default

    NTP サービスが実行されていない場合は、NTP サービスを起動します。追加情報については、Oracle Solaris 12 でのクロック同期の管理 の Oracle Solaris システム上で NTP を設定する方法を参照してください。

  4. ソースホストとターゲットホストで RAD サービスが実行されていることを確認します。
    • ssh:// URI を使用する予定の場合は、rad:local サービスが実行されている必要があります。

    • rads:// または radg:// を使用する予定の場合は、rad:remote サービスが実行されている必要があります。

    1. ソースホストとターゲットホストで、RAD サービスのステータスを表示します。

      次の出力例では、ソースホストとターゲットホストの両方で rad:remote サービスが無効になっています。

      ソースホストで RAD サービスを確認します。
      source-host$ svcs rad
      STATE          STIME    FMRI
      disabled       10:09:15 svc:/system/rad:remote
      online         10:09:18 svc:/system/rad:local
      online         10:09:18 svc:/system/rad:local-http
      
      ターゲットホストで RAD サービスを確認します。
      source-host$ ssh target-host svcs rad
      STATE          STIME    FMRI
      disabled       Jun_23   svc:/system/rad:remote
      online         Jun_23   svc:/system/rad:local
      online         Jun_23   svc:/system/rad:local-http
    2. 無効になっている RAD サービスが存在する場合は、そのサービスを有効にします。

      次のコマンド例では、ソースホストとターゲットホストの両方で rad:remote サービスを有効化しています。

      ソースホストで RAD サービスを有効化します。
      source-host$ svcadm enable rad:remote
      
      ターゲットホストで RAD サービスを有効化します。
      source-host$ ssh target-host svcadm enable rad:remote
    3. Step 4.a を繰り返し、すべての RAD サービスが有効になっていることを確認します。
  5. (オプション) ライブ移行を実行する予定の場合は、ソースホストとターゲットホストでカーネルゾーン移行サービスを起動します。
    source$ svcadm enable -rs svc:/network/kz-migr:stream
    source$ ssh target svcadm enable -rs svc:/network/kz-migr:stream