カーネルゾーンでのリムーバブルデバイスの管理

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カーネルゾーンで仮想 CD-ROM デバイスとして機能する、リムーバブルループバックファイル lofi デバイスを構成できます。手順の例については、仮想 CD-ROM デバイスをカーネルゾーンに追加する方法を参照してください。

仮想 CD-ROM デバイスをカーネルゾーンに追加する方法

仮想 CD-ROM デバイスをカーネルゾーンに追加するには、このタスクを実行します。

ゾーン管理者になります。
詳細は、Creating and Using Oracle Solaris Zones の Assigning Rights to Non-Root Users to Manage Zonesを参照してください。
空の読み取り専用リムーバブル lofi デバイスを大域ゾーンに作成します。
```
global$ pfbash lofiadm -r
```
次の例は出力例を示しています。
```
global$ lofiadm -r
/dev/lofi/1
```

lofi デバイスをカーネルゾーンに追加します。

次に出力例を示します。

global$ zonecfg -z kzone
zonecfg:kzone> add device
zonecfg:kzone:device> set storage=dev:path-to-device
zonecfg:kzone:device> end
zonecfg:kzone> exit

カーネルゾーンをリブートして構成の変更を適用します。
```
global$ zoneadm -z kzone reboot
```
カーネルゾーンにログインします。
```
global$ zlogin kzone
```
カーネルゾーンで、デバイスファイルシステム (devfs) を更新し、ハードウェア抽象化層 (hal) を再起動します。
このステップにより、hal サービスが仮想 CD-ROM デバイスを認識できるようになります。
```
kzone$ pfbash devfsadm -i zvblk
kzone$ svcadm restart hal
```

カーネルゾーンで、リムーバブルデバイスを一覧表示します。

次に出力例を示します。

kzone$ rmformat -l
Looking for devices...
     1. Logical Node: /dev/rdsk/c1d0p0
        Physical Node: /zvnex/zvblk@0
        Connected Device: kz       vDisk            0
        Device Type: Removable
        Bus: <Unknown>
        Size: 16.4 GB
        Label: <Unknown>
        Access permissions: <Unknown>
…

大域ゾーンで、リムーバブルループバックデバイスと関連付ける ISO イメージファイルへのパスを指定します。
```
global$ lofiadm -r image-path device-path
```
次の例は、lofi デバイス /dev/lofi/1 への CD-ROM イメージ /root/sol-11_3-repo.full.iso の関連付けを示しています。
```
global$ lofiadm -r /root/sol-11_3-repo-full.iso /dev/lofi/1
global$ lofiadm
Block Device             File                           Options
/dev/lofi/1              /root/sol-11_3-repo-full.iso        Removable,Readonly
```
カーネルゾーンで、CD-ROM デバイスをマウントします。
```
kzone$ mount -F hsfs device-location /mnt
```
仮想 CD-ROM の使用が終わったら、カーネルゾーン内のマウントポイントからアンマウントします。
```
kzone$ umount /mnt
```
カーネルゾーンで、CD-ROM 仮想デバイスを取り出します。
```
kzone$ eject cdrom
```

大域ゾーンで、ISO イメージがもう lofi デバイスに関連付けられていないことを確認します。

次に出力例を示します。

global$ lofiadm
Block Device             File                           Options
/dev/lofi/1              -                              Removable,Readonly