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Oracle® Solaris カーネルゾーンの作成と使用

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更新: 2018 年 8 月
 
 

ウォーム移行を使用したカーネルゾーンの移行

zoneadm suspend コマンドのあとで zoneadm migrate コマンドを使用すると、カーネルゾーンを別のホストに移行できます。このゾーン移行方式は、ウォーム移行または一時停止および再開を使用した移行と呼ばれます。

ウォーム移行では、カーネルゾーンの実行中にシステムを完全にリブートしてアプリケーションを再起動する必要はありません。

ウォーム移行では、ゾーン構成がソースホストとターゲットホストの両方で互換性を持つ必要があります。移行の前にターゲットホストでゾーン構成を作成する場合は、その構成が使用されます。それ以外の場合は、移行するゾーンの構成が使用されます。

ウォーム移行では、ゾーンの suspend リソースが、ソースホストとターゲットホストの両方からアクセスできる共有ストレージを持つように構成されている必要があります。solaris-kz(7) のマニュアルページおよびCreating and Using Oracle Solaris Zones の 第 14 章, Oracle Solaris Zones on Shared Storageを参照してください。

移行時には、ターゲットシステムからゾーンの共有ストレージにアクセスできることの確認、ソースシステムでのカーネルゾーンの切り離し、および宛先システムでのゾーンの接続、が自動的に行われます。


注 -  同一のプロセッサを使用していないシステムを移行する場合は、一時停止の前に、カーネルゾーンを異なる CPU または OS バージョンを持つシステムに移行するための準備の説明に従って cpu-arch プロパティーを設定します。

移行が完了したら、ターゲットシステム上でゾーンを手動で再開できます。再開については、ウォーム移行後のカーネルゾーンの再開についてを参照してください。