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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
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1.1 Oracle GoldenGateコマンドの概要

この項ではGGSCIコマンドについて概説し、次のトピックを含みます。

1.1.1 Managerコマンドの概要

Managerコマンドでは、Managerプロセスを制御します。ManagerはOracle GoldenGateの親プロセスで、自身のプロセスおよびファイル、リソース、ユーザー・インタフェース、しきい値およびエラーのレポートを管理します。


表1-1 Managerコマンド

コマンド 説明

INFO MANAGER

Managerポートおよび子プロセスに関する情報を返します。

SEND MANAGER

Managerプロセスの実行に関する情報を返します。

START MANAGER

Managerプロセスを起動します。

STATUS MANAGER

Managerプロセスの状態を返します。

STOP MANAGER

Managerプロセスを中止します。


1.1.2 Extractコマンドの概要

Extractコマンドでは、Extractグループを作成および管理します。Extractプロセスは、構成パラメータに応じて完全なデータ・レコードまたはトランザクション・データの変更をキャプチャした後、データ・ポンプExtractまたはReplicatプロセスなどの下流プロセスによる次の処理のために、データをトレイルに送信します。


表1-2 Extractコマンド

コマンド 説明

ADD EXTRACT

Extractグループを作成します。

ALTER EXTRACT

Extractグループの属性を変更します。

CLEANUP EXTRACT

Extractグループの実行履歴を削除します。

DELETE EXTRACT

Extractグループを削除します。

INFO EXTRACT

Extractグループに関する情報を返します。

KILL EXTRACT

Extractグループの実行を強制的に終了します。

LAG EXTRACT

Extractラグに関する情報を返します。

REGISTER EXTRACT

ExtractグループをOracleデータベースに登録します。

SEND EXTRACT

実行中のExtractグループに指示を送信するか、そのExtractグループに関する情報を返します。

START EXTRACT

Extractグループを起動します。

STATS EXTRACT

Extractグループの処理統計を返します。

STATUS EXTRACT

Extractグループの状態を返します。

STOP EXTRACT

Extractグループを停止します。

UNREGISTER EXTRACT

ExtractグループをOracleデータベースから登録解除します。


1.1.3 Replicatコマンドの概要

Replicatコマンドでは、Replicatグループを作成および管理します。Replicatプロセスは、Extractプロセスによって抽出されたデータを読み取り、このデータをターゲット表に適用するか、ロード・アプリケーションなどの他のアプリケーションがこのデータを使用できるように準備を整えます。


表1-3 Replicatコマンド

コマンド 説明

ADD REPLICAT

Replicatグループを追加します。

ALTER REPLICAT

Replicatグループの属性を変更します。

CLEANUP REPLICAT

Replicatグループの実行履歴を削除します。

DELETE REPLICAT

Replicatグループを削除します。

INFO REPLICAT

Replicatグループに関する情報を返します。

KILL REPLICAT

Replicatグループを強制的に終了します。

LAG REPLICAT

Replicatラグに関する情報を返します。

REGISTER REPLICAT

ReplicatグループをOracleデータベースに登録します。

SEND REPLICAT

実行中のReplicatグループに指示を送信するか、そのReplicatグループに関する情報を返します。

START REPLICAT

Replicatグループを起動します。

STATS REPLICAT

Replicatグループの処理統計を返します。

STATUS REPLICAT

Replicatグループの状態を返します。

STOP REPLICAT

Replicatグループを停止します。

SYNCHRONIZE REPLICAT

Replicatプロセスのクリーンでない停止後に、調整Replicatのすべてのスレッドを統一開始位置に戻します。

UNREGISTER REPLICAT

ReplicatグループをOracleデータベースから登録解除します。


1.1.4 ERコマンドの概要

ERコマンドでは、標準のExtractおよびReplicatコマンドを複数のExtractおよびReplicatグループに1つのユニットとして発行します。このコマンドの使用方法は、ERを参照してください。


表1-4 ERコマンド

コマンド 説明

INFO ER *

指定したワイルドカード指定グループに関する情報を返します。

KILL ER *

指定したワイルドカード指定グループを強制的に終了します。

LAG ER *

指定したワイルドカード指定グループに関するラグ情報を返します。

SEND ER *

指定したワイルドカード指定グループに指示を送信するか、そのワイルドカード指定グループに関する情報を返します。

START ER *

指定したワイルドカード指定グループを起動します。

STATS ER *

指定したワイルドカード指定グループの処理統計を返します。

STATUS ER *

指定したワイルドカード指定グループの状態を返します。

STOP ER *

指定したワイルドカード指定グループを停止します。


1.1.5 ウォレット・コマンドの概要

ウォレット・コマンドでは、Oracle GoldenGateマスター暗号化鍵を格納するマスター・キー・ウォレットを管理し、マスター・キーをこのウォレットに追加します。


表1-5 ウォレット・コマンド

コマンド 説明

CREATE WALLET

マスター暗号化鍵を保存するウォレットを作成します。

OPEN WALLET

マスター・キー・ウォレットを開きます。

PURGE WALLET

削除済としてマークされているマスター・キーをウォレットから完全に削除します。

ADD MASTERKEY

マスター・キー・ウォレットにマスター・キーを追加します。

INFO MASTERKEY

マスター・キーに関する情報を返します。

RENEW MASTERKEY

マスター・キーの新しいバージョンを追加します。

DELETE MASTERKEY

マスター・キーに削除のマークを付けます。

UNDELETE MASTERKEY

マスター・キーの状態を削除済のマークから使用可能のマークに変更します。


1.1.6 資格証明ストア・コマンドの概要

資格証明ストア・コマンドを使用して、Oracle GoldenGate資格証明ストアを管理し、資格証明ストアに資格証明を追加します。


表1-6 資格証明ストア・コマンド

コマンド 説明

ADD CREDENTIALSTORE

暗号化されたデータベース・ユーザー資格証明を格納する資格証明ストア(ウォレット)を作成します。

ALTER CREDENTIALSTORE

資格証明ストアのコンテンツを変更します。

INFO CREDENTIALSTORE

資格証明ストアに関する情報を返します。

DELETE CREDENTIALSTORE

資格証明ストアとして機能するウォレットを削除します。


1.1.7 トレイル・コマンドの概要

トレイル・コマンドでは、Oracle GoldenGateトレイルを作成および管理します。トレイルは、ターゲットの場所に適用されるまで、Oracle GoldenGateが抽出データを一時的に保管する、ディスク上の一連のファイルです。


表1-7 トレイル・コマンド

コマンド 説明

ADD EXTTRAIL

Oracle GoldenGate構成にローカル・トレイルを追加します。

ADD RMTTRAIL

Oracle GoldenGate構成にリモート・トレイルを追加します。

ALTER EXTTRAIL

ローカル・トレイルの属性を変更します。

ALTER RMTTRAIL

リモート・トレイルの属性を変更します。

DELETE EXTTRAIL

Oracle GoldenGate構成からローカル・トレイルを削除します。

DELETE RMTTRAIL

Oracle GoldenGate構成からリモート・トレイルを削除します。

INFO EXTTRAIL

ローカル・トレイルに関する情報を返します。

INFO RMTTRAIL

リモート・トレイルに関する情報を返します。


1.1.8 パラメータ・コマンドの概要

パラメータ・コマンドでは、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの表示および管理を行います。パラメータ・ファイルの使用方法の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。


表1-8 パラメータ・コマンド

コマンド 説明

EDIT PARAMS

デフォルト・テキスト・エディタで編集するパラメータ・ファイルを開きます。

SET EDITOR

パラメータ・ファイルを編集するためのデフォルト・テキスト・エディタ・プログラムを設定します。

VIEW PARAMS

パラメータ・ファイルの内容を画面に読取り専用モードで表示します。

INFO PARAM

静的情報を問い合せて表示します。

GETPARAMINFO

現在実行中のパラメータ値を表示します。


1.1.9 データベース・コマンドの概要

データベース・コマンドでは、GGSCIからデータベースと通信します。


表1-9 データベース・コマンド

コマンド 説明

DBLOGIN

データベースに影響する他のコマンドを発行できるように、GGSCIセッションをデータベースにログインします。

DUMPDDL

Oracle GoldenGateのDDL履歴表のデータを表示します。

ENCRYPT PASSWORD

データベース・ログイン・パスワードを暗号化します。

FLUSH SEQUENCE

レプリケーション環境のインストール後、Extractがトランザクション・データの取得を開始した時点で初期REDOレコードが使用可能になるように、Oracle順序を更新します。

LIST TABLES

名前が入力指定に一致するデータベース内の表をリストします。

MININGDBLOGIN

Oracle GoldenGateプロセスがOracleマイニング・データベースへのログインに使用するユーザーの資格証明を指定します。

SET NAMECCSID

DB2 for i環境のGGSCIセッションのCCSIDを設定します。


1.1.10 Trandataコマンドの概要

Trandataコマンドでは、適切なデータベース・コンポーネントを構成して、ソース・データ操作をレプリケートするためにOracle GoldenGateが必要とするトランザクション情報を提供します。


表1-10 Trandataコマンド

コマンド 説明

ADD SCHEMATRANDATA

スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを有効にします。

ADD TRANDATA

表レベルのサプリメンタル・ロギングを有効にします。

DELETE SCHEMATRANDATA

スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。

DELETE TRANDATA

表レベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。

INFO SCHEMATRANDATA

スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングの状態に関する情報を返します。

INFO TRANDATA

表レベルのサプリメンタル・ロギングの状態に関する情報を返します。

SET_INSTANTIATION_CSN

表のインスタンス化CSNフィルタリングを使用するかどうか、およびその使用方法を設定します。

CLEAR_INSTANTIATION_CSN

表のインスタンス化CSNフィルタリングを解除します。


1.1.11 チェックポイント表コマンドの概要

チェックポイント表コマンドでは、Oracle GoldenGateがトレイル内のReplicatの現在位置の追跡に使用するチェックポイント表を管理します。

チェックポイントとチェックポイント表の使用の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。


表1-11 チェックポイント表コマンド

コマンド 説明

ADD CHECKPOINTTABLE

データベースにチェックポイント表を作成します。

CLEANUP CHECKPOINTTABLE

不要になったチェックポイント・レコードを削除します。

DELETE CHECKPOINTTABLE

データベースからチェックポイント表を削除します。

INFO CHECKPOINTTABLE

チェックポイント表に関する情報を返します。

UPGRADE CHECKPOINTTABLE

Oracle GoldenGateをバージョン11.2.1.0.0以前からアップグレードする際にサプリメンタル・チェックポイント表を追加します。


1.1.12 Oracleトレース表コマンドの概要

トレース表コマンドでは、Oracleデータベースの双方向同期で使用するOracle GoldenGateトレース表を管理します。Replicatは、各トランザクションの開始時にトレース表に操作を生成します。Extractは、トレース表上の操作で開始されるすべてのトランザクションを無視します。Replicatの操作を無視することで、ソース表とターゲット表間のデータのループバックを防止できます。

双方向同期の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。


表1-12 Oracleトレース表コマンド

コマンド 説明

ADD TRACETABLE

トレース表を作成します。

DELETE TRACETABLE

トレース表を削除します。

INFO TRACETABLE

トレース表に関する情報を返します。


1.1.13 Oracle GoldenGateデータ・ストア・コマンドの概要

データ・ストア・コマンドを使用して、Oracle GoldenGate Monitorで使用する監視情報を格納するためにOracle GoldenGateが使用するデータ・ストアを制御します。


表1-13 Oracle GoldenGate Veridataデータ・ストア・コマンド

コマンド 説明

ALTER DATASTORE

データ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルを変更します。

CREATE DATASTORE

データ・ストアを作成します。

DELETE DATASTORE

データ・ストアを削除します。

INFO DATASTORE

データ・ストアに関する情報を返します。

REPAIR DATASTORE

アップグレード後または破損した場合にデータ・ストアを修復します。


1.1.14 Oracle GoldenGate Monitor JAgentコマンドの概要

JAgentコマンドでは、Oracle GoldenGate Monitor JAgentを制御します。


表1-14 JAgentコマンド

コマンド 説明

INFO JAGENT

JAgentに関する情報を返します。

START JAGENT

JAgentを起動します。

STATUS JAGENT

JAgentの状態を返します。

STOP JAGENT

JAgentを停止します。


1.1.15 Oracle GoldenGate自動ハートビート・コマンドの概要

ハートビート表コマンドでは、Oracle GoldenGateの自動ハートビート機能を制御します。


表1-15 ハートビート表コマンド

コマンド 説明

ADD HEARTBEATTABLE

自動ハートビート機能に必要なオブジェクトを作成します。

ALTER HEARTBEATTABLE

既存のハートビート・オブジェクトを変更します。

DELETE HEARTBEATTABLE

既存のハートビート・オブジェクトを削除します。

DELETE HEARTBEATENTRY

ハートビート表内のエントリを削除します。

INFO HEARTBEATTABLE

ハートビート表情報を表示します。


1.1.16 その他のOracle GoldenGateコマンドの概要

次のコマンドでは、Oracle GoldenGateのその他の様々な機能を制御します。


表1-16 その他のコマンド

コマンド 説明

!

前のGGSCIコマンドを変更しないで実行します。

ALLOWNESTED | NOALLOWNESTED

ネストされたOBEYファイルの使用を有効または無効にします。

CREATE SUBDIRS

Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリ内にデフォルト・ディレクトリを作成します。

DEFAULTJOURNAL

DB2 for iデータベースで使用する場合にADD TRANDATAコマンドの複数の表またはファイルのデフォルト・ジャーナルを設定します。

FC

前に発行したGGSCIコマンドの変更と再実行を可能にします。

HELP

GGSCIコマンドの構文と使用方法の支援を表示します。

HISTORY

GGSCIセッションの開始以降で最近発行されたコマンドのリストを表示します。

INFO ALL

システムのすべてのOracle GoldenGateプロセスのステータスとラグを表示します。

INFO MARKER

NonStopシステムから最近処理されたマーカーを表示します。

OBEY

Oracle GoldenGateコマンドのリストを含むファイルを処理します。

SHELL

GGSCIインタフェース内からシェル・コマンドを実行します。

SHOW

Oracle GoldenGate環境の属性を表示します。

VERSIONS

オペレーティング・システムおよびデータベースの情報を表示します。

VIEW GGSEVT

Oracle GoldenGateエラー・ログ(ggserr.logファイル)を表示します。

VIEW REPORT

ExtractまたはReplicatで生成されたプロセス・レポートまたは破棄ファイルを表示します。