Oracle® ILOM システム監視および診断用ユーザーズガイドファームウェアリリース 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

レガシー SPARC サーバーでホスト診断の実行を有効にする (CLI)

始める前に

  • SPARC システムで Oracle ILOM の SPARC 診断プロパティーを変更するには、Reset and Host control (r) 役割が必要です。

  • この手順のステップは、M6、M5、T5、および一部の以前の T シリーズサーバーなどのレガシー SPARC サーバーに適用します。

システムの電源投入時に SPARC サーバー診断テストを実行できるようにするには、次を実行します。


注 -  マルチドメイン SPARC サーバーの CLI パスについては、次の手順で説明していません。PDomain 固有の診断を設定するには、次に示す CLI パスの先頭に /Servers/PDomains/PDomain_n/ を追加します。
  1. Oracle ILOM CLI で、set コマンドを発行して、テストを実行するためのホスト診断トリガーを構成します。

    set /HOST/diag trigger=[none, power-on-reset, error-reset, all-reset]

    ここで trigger = [none, power-on-reset, error-reset, all-reset]

    • none — 診断テストを実行しません。

    • power-on-reset –ルーチンの電源投入、電源再投入、またはリセット時に診断を実行します。


      注 -  この設定は、AC 電源再投入、ハードウェア変更、またはエラーによるリセット時には適用されません。
    • error-reset — エラーによる電源リセット時に診断を実行します。

    • all-resets — 電源リセットが発生するたびに診断を実行します。

  2. 手順 1 で指定した診断トリガーの診断テストレベルを設定します。
    • power-on-reset または all-resets を指定した場合、次のように入力します。

      set /HOST/diag power_on_level=[min, max]

    • error-on-reset または all-resets を指定した場合、次のように入力します。

      set /HOST/diag error_reset_level=[min, max]

      ここで level = [min, max]

      • min — 最小セットの診断を実行してシステムの健全性を部分的に検証します。

      • max (デフォルト) — 最大セットの診断を実行してシステムの健全性を完全に検証します。

  3. ステップ 1 で指定した診断トリガーの詳細出力を設定します。
    • power-on-reset または all-resets を指定した場合、次のように入力します。

      set /HOST/diag power_on_verbosity=[none, min, max, normal, debug]

    • error-on-reset または all-resets を指定した場合、次のように入力します。

      set /HOST/diag error_reset_verbosity=[none, min, max, normal, debug]

      ここで verbosity = [none, min, max, normal, debug]

      • none — 障害が検出されないかぎり、診断の実行中に出力をシステムコンソールに表示しません。

      • min — 診断の実行中に、限定的な出力をシステムコンソールに出力します。

      • max — 診断の実行中に、各テストの名前と結果を含む完全な出力をシステムコンソールに表示します。

      • normal (デフォルト) — 診断の実行中に、中程度の量の出力をシステムコンソールに表示します。

      • debug — 診断の実行中に、デバイスのテストと各テストのデバッグ出力を含む詳細なデバッグの出力をシステムコンソールに表示します。

  4. 診断モードを次のいずれかに設定します。1) ブート時に診断テストを実行するか、または 2) ブート時の診断テストの実行を無効にします。

    set /HOST/diag mode=[off, default]

    ここで mode = [off, default]

    • off –ステップ 1 で指定された診断テストを実行しません。

    • (デフォルト) – ステップ 1 で指定された診断テストを実行します。