Oracle® ILOM システム監視および診断用ユーザーズガイドファームウェアリリース 3.2.x

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

消費電力の用語とプロパティー

表 5  消費電力の用語
用語
説明
リアルタイム電力モニタリング
Oracle ILOM は、ハードウェアインタフェース (CMM、SP、電源ユニット (PSU) など) を任意の時点でポーリングして、更新された電力モニタリングメトリックを継続的に Oracle ILOM インタフェースに表示することにより、1 秒以内の精度のリアルタイム電力モニタリングを可能にします。
消費電力
消費電力は、管理対象デバイスによって消費される入力電力または PSU から供給される出力電力を指します。
  • 入力電力

  • 出力電力

  • 入力電力は、外部電源からシャーシの電源ユニットに引き込まれる電力です。

  • 出力電力は、電源ユニットからシャーシコンポーネントに供給される電力量です。

管理対象デバイスごとの消費電力
Oracle ILOM インタフェースに表示される消費電力メトリックは、次のハードウェア構成によって異なります。
  • ラックマウント

  • ブレードサーバー

  • CMM

  • ラックマウントサーバーの消費電力は、ラックマウントシャーシ電源装置によって消費されている入力電力の合計です。

  • ブレードサーバーの消費電力は、そのローカルコンポーネントによって消費されている電力の合計です。

  • CMM の消費電力は、ブレードシャーシ電源装置によって消費されている入力電力の合計です。


注 -  次の表には、Oracle のマルチドメイン SPARC システムへの CLI パスは含まれていません。特定の PDomain の電力プロパティーを表示するには、示された CLI パスの先頭に /Servers/PDomains/PDomain_n/ を付けてください。
表 6  Oracle ILOM インタフェースの「Power Consumption」プロパティー
「Power Metric」プロパティー
管理対象デバイス
説明
Actual Power
(/SP|CMM/powermgmt actual_power)
または
(/System/Power actual_power_consumption)
x86 SP
SPARC SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される読み取り専用の「Actual Power」プロパティー値は、管理対象デバイス (ブレードシャーシ、ラックマウントサーバー、またはブレードサーバー) によって消費される電力 (ワット) を示します。
Target Limit
(/SP/powermgmt/budget powerlimit)
x86 SP
SPARC SP
Oracle ILOM インタフェースに表示される読み取り専用の「Target Limit」プロパティー値は、Oracle サーバーに設定されている現在のターゲット制限値 (ワットまたはパーセント) を表示します。
電力モニタリングの重要考慮事項:
  • Oracle ILOM は、設定されたターゲット制限値を使用して、サーバーに許可される電力バジェットパラメータを決定します。

  • すべての x86 サーバーが電力管理の「Target Limit」プロパティーを Oracle ILOM インタフェースに表示するわけではありません。x86 サーバーで「Target Limit」プロパティーがサポートされていない場合、Oracle ILOM はそのサーバーに取り付けられている電力消費ハードウェアコンポーネントに基づいて、そのサーバーの電力バジェットパラメータを決定します。

  • 「Target Limit」プロパティーが Oracle ILOM インタフェースでサポートされている (表示される) ときに、プロパティー値が設定されていない場合は、プロパティー値「Not Configured」が Oracle ILOM インタフェースに表示されます。

電力バジェットまたは「Target Limit」の設定の手順の詳細は、Set SP Power Target Limit Properties in Oracle ILOM Administrator’s Guide for Configuration and Maintenance Firmware Release 3.2.xを参照してください。
Peak Permitted
(/SP|CMM/powermgmt permitted_power)
または
(/System/Power max_permitted_power)
x86 SP
SPARC SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される読み取り専用の「Peak Permitted」プロパティー値は、管理対象デバイスが消費できる最大電力 (ワット) を表示します。
  • Oracle ラックマウントサーバーまたはブレードサーバーの場合、許容ピーク値は、サーバーが消費できる最大入力電力を表します。

  • ブレードシャーシの場合、許容ピーク値は、ブレードシャーシが消費できる最大電力を表します。

Event Notification Threshold
デフォルト設定: disabled
  • Threshold 1 = 0 ワット

  • Threshold 2 = 0 ワット

(/SP|CMM/powermgmt threshold 1|2 = 0)
x86 SP
SPARC SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示されるユーザー定義の「Notification Threshold」プロパティー値は、アラート通知をトリガーするように設定されている電力値 (ワット) を表示します。有効にされている場合、管理対象デバイスの消費電力 (ワット) がユーザー定義のしきい値を超えると、アラート通知が Oracle ILOM によってトリガーされます。

注 -  Oracle ILOM によって生成されるイベント通知は、Oracle ILOM インタフェースで電子メールアラートプロパティーが正しく構成されているかどうかに依存します。詳細は、Setting Power Alert Notifications and Managing System Power Usage in Oracle ILOM Administrator’s Guide for Configuration and Maintenance Firmware Release 3.2.xを参照してください。

関連情報