Oracle® ILOM システム監視および診断用ユーザーズガイドファームウェアリリース 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

管理対象デバイスごとの「Power Allocation Plan」プロパティー

表 7  「System Power Specification」プロパティー (電力割り当て)
「Power Metric」プロパティー (読み取り専用)
管理対象デバイス
説明
Power Supply Maximum
(/SP|CMM/powermgmt available_power)
x86 SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される「Power Supply Maximum」プロパティー値は、電源装置が電源コンセントから引き出すことができる最大入力電力 (ワット) を表します。
Redundant Power
(/CMM/powermgmt redundant_power)
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される「Redundant Power」プロパティー値は、ブレードシャーシ電源装置に現在割り当てられていない使用可能電力 (ワット) を表します。

注 - 冗長電力プロパティーの電力 (ワット) は、CMM の「Power Supply Redundancy Policy」を介して構成できます。詳細は、Set CMM Power Supply Redundancy Policy in Oracle ILOM Administrator’s Guide for Configuration and Maintenance Firmware Release 3.2.xを参照してください。

Installed Hardware Minimum
ブレード SP
Oracle ILOM Web インタフェースに表示される「Installed Hardware Minimum」プロパティー値は、サーバーに取り付けられているハードウェアコンポーネントによって消費されている最小入力電力 (ワット) を表します。
Peak Permitted
(/SP|CMM/powermgmt permitted_power)
x86 SP
SPARC SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される「Peak Permitted」プロパティー値は、管理対象デバイスに保証された最大消費電力 (ワット) を表します。たとえば:
  • Oracle x86 および SPARC サーバーの場合、「Peak Permitted」プロパティーは、サーバーが任意の時点で消費できる最大入力電力 (ワット) を表します。

  • Oracle CMM の場合、「Peak Permitted」プロパティーは、ブレードサーバーが任意の時点で消費できる最大入力電力 (ワット) を表します。

モニタリングの重要考慮事項:
  • すべての x86 サーバー SP が Oracle ILOM インタフェースで「Target Limit」のプロパティーをサポートしているわけではありません。このような場合、「Peak Permitted」に表示される同じプロパティー値 (ワット) を、管理対象サーバーに取り付けられている電力消費ハードウェアコンポーネントから導き出します。

  • Oracle サーバー SP の場合、Oracle ILOM は、「Peak Permitted」に表示するワット値を、「Allocated Power」および「Target Limit」に表示されるプロパティー値から導き出します。「Target Limit」プロパティーがサポートされていない場合、Oracle ILOM は「Peak Permitted」プロパティー値を、管理対象サーバーに取り付けられている電力消費ハードウェアコンポーネントから導き出します。

管理対象デバイスによって消費される電力のバジェットの詳細は、Setting Power Alert Notifications and Managing System Power Usage in Oracle ILOM Administrator’s Guide for Configuration and Maintenance Firmware Release 3.2.xを参照してください。
Allocated Power
(/SP|CMM/powermgmt allocated_power)
x86 SP
SPARC SP
CMM
Oracle ILOM インタフェースに表示される「Allocated Power」プロパティー値は、管理対象デバイスに割り当てられた最大入力電力 (ワット) を表します。例:
  • Oracle ラックマウントサーバーの場合、「Allocated Power」プロパティー値は、ラックマウントサーバーに構成されているすべての取り付け済みシャーシコンポーネントおよびホットプラグ可能コンポーネントに割り当てられた最大電力の合計を表します。

  • Oracle ブレードシャーシの場合、「Allocated Power」プロパティー値は次のものを表します。1) すべての取り付け済みシャーシコンポーネントに割り当てられた最大電力 (ワット)、および 2) すべてのシャーシサーバーブレードに許可された最大電力 (ワット)。

Target Limit
(/SP/powermgmt/budget powerlimit)
x86 SP
SPARC SP
Oracle ILOM インタフェースに表示される「Target Limit」プロパティー値は、サーバーに構成されている電力制限値 (ワットまたはパーセント) を表示します。
電力モニタリングの重要考慮事項:
  • Oracle ILOM は、設定された電力制限値を使用して、サーバーに許可される電力バジェットパラメータを決定します。

  • Oracle ILOM で電力制限が構成されていない場合は、読み取り専用の「Target Limit」プロパティー値「Not Configured」が「Power Allocation Plan」に表示されます。

  • すべての x86 サーバー SP が「Target Limit」プロパティーを Oracle ILOM インタフェースでサポートしているわけではありません。「Target Limit」プロパティーがサポートされていない場合、Oracle ILOM は「Peak Permitted」ワット値を、管理対象サーバーに取り付けられている電力消費ハードウェアコンポーネントに基づいて決定します。

表 8  「Per Component Power Map」プロパティー (SP の電力割り当て)
「Power Metric」プロパティー (読み取り専用)
管理対象デバイス
説明
Allocated Power
(/SP/powermgmt allocated_power)
x86 SP
SPARC SP
Oracle ILOM SP インタフェースに表示される「Allocated Power」プロパティー値は、次のいずれかに割り当てられた電力 (ワット) の合計を表します。1) サーバーコンポーネントカテゴリ (CPU)、または 2) サーバーに取り付けられている個別のコンポーネント (MB_P0)。
Can be capped
x86 SP
SPARC SP
サーバーコンポーネントごとに「Yes」または「No」のプロパティー値が Oracle ILOM SP Web インタフェースに表示され、そのサーバーコンポーネントに電力バジェット制限を設定できるかどうかを示します。

注 - サーバーで電力バジェット (「Target Limit」プロパティー) がサポートされていない場合、「Can be capped」プロパティーは「Power Management Allocation Plan」に表示されません。

表 9  ブレードスロット電力のサマリー (CMM の電力割り当て)
「Power Metric」プロパティー (読み取り専用)
管理対象デバイス
説明
Grantable Power
(/CMM/powermgmt grantable_power)
CMM ブレードスロット
Oracle ILOM CMM インタフェースに表示される「Grantable Power」プロパティー値は、許可制限を超えることなく CMM から Oracle ブレードシャーシスロットに割り当て可能な残りの電力 (ワット) の合計を表します。
Unfilled Grant Requests
CMM ブレードスロット
Oracle ILOM CMM Web インタフェースに表示される「Unfilled Grant Requests」プロパティー値は、CMM がシャーシブレードスロットに許可するようにリクエストされている、まだ許可されていない電力 (ワット) の合計を表します。
表 10  ブレード電力許可 (CMM の電力割り当て)
「Power Metric」プロパティー
管理対象デバイス
説明
Grant Limit
(/CMM/powermgmt/powerconf/bladeslots/BLn grant_limit)
CMM ブレードスロット
Oracle ILOM CMM インタフェースに表示されるユーザー定義の「Grant Limit」プロパティー値は、CMM がブレードスロットに許可できる電力 (ワット) の最大合計を表します。
「Grant Limit」プロパティーの設定手順については、Set CMM Blade Slot Grant Limit Property in Oracle ILOM Administrator’s Guide for Configuration and Maintenance Firmware Release 3.2.x を参照してください。
Required Power
(/CMM/powermgmt/advanced/n value)
CMM ブレードスロット
Oracle ILOM CMM インタフェースに表示される読み取り専用の「Required Power」プロパティー値は、次のいずれかに必要な電力 (ワット) の最大合計を表します。1) すべてのブレードスロット、または 2) 個別のブレードスロット。
Granted Power
(/CMM/powermgmt/powerconf/bladeslots granted_power
または
/CMM/powermgmt/powerconf/bladeslots/BLn granted_power)
CMM ブレードスロット
Oracle ILOM CMM インタフェースに表示される読み取り専用の「Granted Power」プロパティー値は、CMM が次のいずれかに許可した電力 (ワット) の最大合計を表します。1) 電力をリクエストしているすべてのブレードスロット、または 2) 電力をリクエストしている個別のブレードスロット。
表 11  「Chassis Component」プロパティー (CMM のみ)
「Power Metric」プロパティー (読み取り専用)
管理対象デバイス
説明
Allocated Power
(/CMM/powermgmt/powerconf/component_type/component_name allocated_power)
CMM コンポーネント
Oracle ILOM CMM インタフェースに表示される読み取り専用の「Allocated Power」プロパティー値は、次のいずれかに割り当てられた電力 (ワット) の合計を表します。1) Oracle ブレードシャーシカテゴリ (ファン)、または 2) 取り付けられている個別のシャーシコンポーネント (ファン 0)。

注 - Oracle ブレードシャーシ構成が I/O ブレードサーバーをサポートしている場合、Oracle ILOM はすべての I/O ブレードサーバーに予約された電力 (ワット) の最大合計も表示します。