Oracle® ILOM システム監視および診断用ユーザーズガイドファームウェアリリース 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

Oracle ILOM の特長と機能

Oracle ILOM は、サーバーシステムのモニターと管理に役立つ機能とプロトコルの完全なセットを備えています。

表 1  Oracle ILOM の特長と機能
Oracle ILOM の機能
可能な操作
新しく設計された Web およびコマンド行インタフェース
x86 SP、SPARC SP、および CMM プラットフォームに共通の簡単な標準化された形式で概要情報を表示します。
専用のサービスプロセッサとリソース
  • システムリソースを消費することなくサーバーを管理します。

  • サーバーの電源が切れたときでも、スタンバイ電源を使用してサーバーの管理を続行します。

簡単な Oracle ILOM 初期構成
  • Oracle ILOM は IPv4 および IPv6 のデフォルトの設定を使用して、サーバー SP または CMM のネットワークアドレスを自動的に検出します。

  • x86 SP プラットフォームで BIOS 設定を構成します。

ダウンロード可能なファームウェア更新
  • ブラウザベースの Web インタフェースを使用してファームウェア更新をダウンロードします。

リモートハードウェアのモニタリング
  • システムの健全性とシステムイベントログをモニターします。

  • ハードウェアイベントログをモニターします。

  • 監査イベントログをモニターします。

  • 電源装置、ファン、ホストバスアダプタ (HBA)、PCI デバイス、ディスク、CPU、メモリー、マザーボードなどの顧客交換可能ユニット (CRU) および現場交換可能ユニット (FRU) をモニターします。

  • 環境温度 (コンポーネントの温度) をモニターします。

ハードウェアと FRU のインベントリおよび有無
  • 取り付けられている CRU と FRU、およびそれらのステータスを識別します。

  • パーツ番号、バージョン、および製品シリアル番号を識別します。

  • NIC カードの MAC アドレスを識別します。

リモート KVMS
  • シリアルポートと LAN を通じてシステムシリアルコンソールをリダイレクトします。

  • リモートの x86 システムや一部の SPARC システムのキーボード、ビデオ、およびマウス (KVM) にアクセスします。

  • リモートクライアントブラウザに OS のグラフィカルコンソールをリダイレクトします。

  • リモートの CD、DVD、フロッピーをリモートストレージとしてシステムに接続します。

システムの電源制御とモニタリング
  • システムの電源をローカルまたはリモートで投入または切断します。

  • 即時停止のために電源を強制的に切断、または正常な停止を実行してホストオペレーティングシステムを停止してから電源を切断します。

  • Web インタフェースを使用して電力管理および電力履歴チャートをモニターします。

ユーザーアカウントの構成と管理
  • ローカルユーザーアカウントを構成します。

  • LDAP、LDAP/SSL、RADIUS、および Active Directory を使用してユーザーアカウントを認証します。

エラーと障害の管理
  • すべての「サービス」データについて一貫した方法でイベントを記録します。

  • 専用のユーザーインタフェースページ、SP ログ、syslog、およびリモートログホストに報告される、ハードウェアおよびシステム関連のエラーと ECC メモリーエラーをモニターします。

  • ユーザーが保守アクションを実行して障害に対処すると、Oracle ILOM はほとんどの障害状態を自動的にクリアします。

SNMP トラップ、IPMI PET、リモート syslog、電子メールアラートなどのシステムアラート
  • 業界標準の SNMP コマンドと IPMItool ユーティリティーを使用してコンポーネントをモニターします。