Oracle® ILOM システム監視および診断用ユーザーズガイドファームウェアリリース 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

fmstat レポートの例および説明

fmstat レポートの例

faultmgmtsp> fmstat
fdd statistics    2011-02-03/19:12:51
 
engine               status    evts_in  evts_out  errors
repair               empty          8       0       0
hysteresis           empty          0       0       0
SERD                 empty          0       0       0
simple               empty         12       0       0

fmstat レポートプロパティーの説明

プロパティー
説明
engine
fmstat 表出力の engine 列は、診断エンジンの名前を識別します。
  • repair – 指定した ereport が記録された場合、障害は修復済みと見なすようにすることを示す規則。たとえば、ereport.chassis.boot.power-off-requested@/system が記録された場合、fault.chassis.power.inadequate@/sys という障害は修復済みと見なされます。

  • hysteresis – ereport A (開始) が記録され、そのあと、指定した時間内に B (キャンセル) が記録されない場合、障害と診断する規則。開始/キャンセル間の時間制限は 10 秒以下です。

    たとえば、ereport.fan.speed-low-asserted が記録された 13 秒後に ereport.fan.speed-low-deasserted が記録されると、障害として診断されます。

  • SERD – 複数出現した ereport の追跡には Soft Error Rate Discrimination (SERD) が使用されます。N を超える数の ereports が期間 T 以内に出現した場合、障害と診断されます。たとえば、指定した期間内に記録された修正可能なメモリーエラーの ereport が多すぎる場合、DIMM 障害と診断されます。

  • simple – 1 つの ereport で複数の障害の診断を出力できる規則。たとえば、修正不可能なメモリーエラーに関する 1 つの ereport は、1 つの DIMM ペアの 2 つの DIMM に関する障害診断となる可能性があります。

status
fmstat 表出力の status 列は診断エンジンの現在の状態を識別し、uninitemptyenqueuedbusy、または exiting が含まれることがあります。
evts_in
fmstat 表出力の evts_in 列は、診断に関してエンジンが受け取ったイベントの数を識別します。
evts_out
fmstat 表出力の evts_out 列は、エンジンによって検出および送信された障害の数を示します。
errors
fmstat 表出力の errors 列は、エンジンによって検出された内部エラーの数を識別します。