Oracle ZFS Storage Appliance の概要
Oracle ZFS Storage Appliance の構成
BUI を使用した LACP 集計リンクインタフェースの作成
プローブベースのリンク状態障害検出を使用した IPMP グループの作成
リンク状態のみの障害検出を使用した IPMP グループの作成
BUI を使用した InfiniBand パーティションのデータリンクとインタフェースの作成
BUI を使用したクラスタ化されたコントローラでの VLAN ID なしの VNIC の作成
BUI を使用したクラスタ化されたコントローラでの同じ VLAN ID の VNIC の作成
CLI を使用したマルチホーミングプロパティーの「厳しい」への変更
BUI を使用した LUN と FC イニシエータグループの関連付け
CLI を使用した LUN と FC イニシエーターグループの関連付け
CLI を使用したイニシエータとイニシエータグループの別名のスクリプト作成
CLI を使用した自動生成の IQN を持つ iSCSI ターゲットの追加
CLI を使用した RADIUS 認証を使用する特定の IQN を持つ iSCSI ターゲットの追加
CLI を使用した CHAP 認証を使用する iSCSI イニシエータの追加
BUI を使用した、ダッシュボードの表示のみが可能なユーザーの追加
Oracle ZFS Storage Appliance の設定
ストレージは、基になるデータ冗長性によって特徴付けされるプール内に構成され、すべてのファイルシステムおよび LUN でシェアされる領域を指定します。ストレージプールが個々のファイルシステムまたは LUN にどのように関連しているかの詳細は、シェアを参照してください。
各ノードに任意の数のプールを含めることができ、各プールには、クラスタ内で独立して所有権を割り当てることができます。任意の数のプールがサポートされていますが、同じクラスタヘッドによって所有される同じ冗長性特性を持つ複数のプールを作成することはお勧めできません。それを行うと、パフォーマンスの低下、最善でないリソース割り当て、ストレージの人為的なパーティション分割、管理の一層の複雑さなどがもたらされます。同じホスト上での複数のプールの構成は、たとえば、ミラー化されたプールや RAID-Z プールのように、まったく異なる冗長性またはパフォーマンス特性が望ましい場合にのみ推奨されます。ログおよびキャッシュデバイスへのアクセスをシェア単位に制御できる機能を持つ、推奨される動作モードは 1 つのプールです。
プールは、新しいプールを構成したり、または既存のプールをインポートしたりすることによって作成できます。既存のプールのインポートは、以前に Oracle ZFS Storage Appliance 上で構成されたプールをインポートするためにのみ使用され、偶発的な再構成、ヘッドノード間でのプールの移動、致命的なヘッド障害などの場合に有効です。
プールに raw ストレージを割り当てる場合、特にシェアまたは LUN に書き込むときは、プールを完全にいっぱいにするとパフォーマンスが大幅に低下します。これらの影響は通常、プールが 80% を超えていっぱいになると顕著になり、さらにプールが 90% を超えていっぱいになると重大になります。そのため、約 20% 過剰にプロビジョニングすることにより最適な結果が得られます。シェアの UI を使用すると、現在どれだけの領域が使用されているかを判別できます。
シャーシ全体のドライブを個別に割り当てることができますが、ディスクシェルフからディスクを割り当てるときは、最適なプール構成になるようにしてください。管理が簡素化され、使用可能な全体の容量の割合が高まるため、一般に、プール数を少なくし、プールあたりのディスク数を多くすることが推奨されます。
システムは必要に応じて任意の増分でストレージを割り当てることができますが、各割り当てにはすべてのディスクシェルフに分散するようにして少なくとも 8 台のディスクを含めること、可能であればさらに多くを含めることをお勧めします。
パフォーマンスを最適化するには、次の規則を使用します。
規則 1 - ヘッドノードまたはディスクシェルフ内に含まれるすべての「データ」ディスクは、回転数 (メディアの回転速度) が同じである必要があります。アプライアンスソフトウェアは、構成の誤りを検出し、条件に対する障害を生成します。
推奨 1 - 予期しないパフォーマンスの問題のため、同じプール内で回転数が異なるディスクが混在しないようにします。
推奨事項 2 - パフォーマンスを最適化するため、同じ SAS ファブリック (HBA 接続) 内で回転数が異なるディスクをディスクシェルフと結合しないようにします。そのように混在させても正しく動作しますが、高速なデバイスのパフォーマンスが低下する可能性があります。
推奨事項 3 - 容量が異なるデータディスクが含まれるストレージプールを構成するときに、場合によっては ZFS が容量がもっとも小さいディスクのサイズをストレージプール内の一部またはすべてのディスクに対して使用するため、想定される全体の容量が小さくなることがあります。使用されるサイズは、デバイスのストレージプロファイル、配置、および組み合わせに依存します。同じプール内で容量が異なるディスクを混在しないようにします。
ストレージを構成するには、次のセクションを使用してください。