BUI を使用したクラスタ化の構成
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電源および 1 つ以上の Ethernet ケーブルを各アプライアンスに接続します。
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下記の「ノード配線」の説明どおりに、クラスタ相互接続コントローラをケーブルで接続します。また、クラスタ設定を続行し、設定プロセス中にこれらのケーブルを動的に追加することもできます。
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アプライアンスに付属するセットアップポスターのディスクシェルフ配線図で示すとおりに、HBA をシェアディスクシェルフにケーブルで接続します。
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両方のアプライアンスの電源を入れます。ただし、構成は開始しないでください。構成を実行する 2 つのアプライアンスのうち 1 つだけを選択します。どちらを選択してもかまいません。構成目的で、これをプライマリアプライアンスと呼びます。このアプライアンスのシリアルコンソールに接続してアクセスし、スタンドアロンアプライアンスを構成するときと同じ方法で、tty ベースの初期構成を実行します。注: セカンダリアプライアンスでは、tty ベースの初期構成を実行しないでください。クラスタ設定中に自動的に構成されます。
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プライマリアプライアンスで、BUI または CLI に移動してクラスタ設定を開始します。クラスタ相互接続コントローラがインストールされている場合は、クラスタ設定を初期設定の一部として選択できます。または、この時点でスタンドアロン構成を実行して、クラスタ設定はあとにすることもできます。後者の場合は、「構成」 -> 「クラスタ」で「セットアップ」ボタンをクリックして、クラスタ構成タスクを実行できます。
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クラスタ設定の最初の手順では、アクティブなクラスタリンクの図が表示されます。画面上に青い 3 本の実線 (接続ごとに 1 本) が表示されます。表示されない場合は、ここで足りないケーブルを追加します。3 本の線がすべて表示されたら、「コミット」ボタンをクリックして続行できます。
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2 番目のアプライアンスのアプライアンス名と初期 root パスワードを入力します (これは新しいアプライアンスでシリアルコンソールの初期設定を行うのと同等です)。「コミット」ボタンをクリックすると、2 番目のアプライアンスが構成されるときに進行状況バーが表示されます。
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プライマリアプライアンスの初期設定の一部としてクラスタ化を設定する場合は、単一アプライアンスの場合と同様に、初期構成を実行するように求めるプロンプトが表示されます。構成の変更はすべて、他方のアプライアンスに自動的に反映されます。次の制限および警告を考慮しながら、初期構成を続行します。DHCP 経由で構成されたネットワークインタフェースは、ヘッド間でフェイルオーバーできないため、クライアントによるストレージへのアクセスには使用できません。したがって、クライアントがストレージにアクセスするときに使用されるネットワークインタフェースには、静的な IP アドレスを割り当ててください。tty ベースの初期構成中に DHCP が構成されたネットワークインタフェースを選択し、クライアントアクセスにそのインタフェースを使用する場合は、アドレスタイプを「静的」に変更してから続行する必要があります。ベストプラクティスは、管理用のプライベートネットワークインタフェースを構成して、各ヘッドに割り当てる方法です。これにより、クラスタの状態に関係なく、ネットワーク上のどちらかのヘッド経由 (BUI または CLI) で管理が可能です。ルートが必要な場合は、各ヘッドに割り当てられるインタフェース上にルートを作成します。具体的な例については、前のセクションを参照してください。
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ストレージプールの手順に達するまで、初期構成を続行します。テイクオーバーが発生すると、クライアントがそのストレージプールに到達するときに使用するネットワークインタフェースとともに、各ストレージプールがクラスタピアに引き継がれます。2 つのストレージプールを作成する場合、通常、各ヘッドではクライアントは割り当てられたプールにアクセスできます。ヘッドのどちらかで障害が発生しても、他方からクライアントは両方のプールにアクセスできます。単一のプールを作成する場合は、プールが割り当てられていないヘッドは、そのピアに障害が発生したときにのみサービスをクライアントに提供します。ストレージプールは、作成時にヘッドに割り当てられます。ストレージ構成ダイアログには、各ヘッドに個別に割り当てられたプールを作成するオプションがあります。プールに割り当てることができるストレージの最小単位は、1 つのディスクです。複数のプールを作成する場合、それらのプールが同じサイズである必要はありません。管理が簡素化され、使用可能な全体の容量の割合が高まるため、プール数を少なくし、プールあたりのディスク数を多くすることが推奨されます。すべてのディスクシェルフを通して、各プールには少なくとも 8 つ (できればさらに多く) のディスクを含めることが推奨されます。
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基本構成が完了したら、各ヘッドにリソースを割り当てることができます。一般に、ネットワークインタフェースのみを割り当てる必要があります。ストレージプールは、ストレージ構成段階で自動的に割り当てられています。
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下記のとおりに、リソースの割り当てをコミットして、クラスタユーザーインタフェースから初期フェイルバックを実行します。プライマリアプライアンスの初期設定をまだ実行している場合は、この画面が設定シーケンスの最後として表示されます。初期構成後に手動でクラスタ構成を実行する場合は、「構成/クラスタ」画面に移動して、これらのタスクを実行します。詳細は、下記のクラスタユーザーインタフェースを参照してください。