ケーブル管理アームの取り付け
サーバーの背面に接続されているケーブルの管理に使用できるケーブル管理アーム (CMA) を取り付けるには、この手順に従います。
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CMA を開梱します。
次の図は、CMA コンポーネントを示しています。
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コネクタ A
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6
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コネクタ D
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2
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前部のスライドバー
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7
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スライドレールのラッチ部品 (コネクタ D で使用される)
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3
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ベルクロストラップ (6)
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後部のスライドバー
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4
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コネクタ B
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MiniCluster ケーブルカバー
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5
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コネクタ C
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10
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MiniCluster ケーブルカバー
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CMA にサーバーの正しいケーブルカバーが取り付けられていることを確認します。
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CMA 内に 6 つのベルクロストラップが通されていることを確認します。
注 -
前部のスライドバーにある 2 つのベルクロストラップがスライドバーの上部の開口部を通っていることを確認してください。これにより、サーバーがラックから引き出されたりラックに戻されたりしたときに、スライドバーの伸縮がベルクロストラップにより妨げられません。
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CMA を取り付けやすくするために、サーバーをラックの前面から約 13 cm (5 インチ) 引き出します。
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CMA を装置ラックの背面に移動し、サーバーの背面に十分な作業スペースがあることを確認します。
注 -
この手順での「左」または「右」の指示は、作業員が装置ラックの背面の前にいることを前提にしています。
注 -
この取り付け手順の全体を通して、4 つのすべての接続点に固定されるまで CMA を支え、CMA がそれ自体の重さで垂れ下がることのないようにしてください。
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CMA のコネクタ A を左側のスライドレールに取り付けるには:
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CMA のコネクタ A を、カチッと音がして所定の位置にロックされるまで、左側のスライドレールの前面スロットに差し込みます [図枠 1 および 2]。
コネクタ A の爪 (吹き出し 1) がスライドレールの前面スロット (吹き出し 2) に入ります。
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前部のスライドバーの左側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ A が適切に固定されていることを確認します。
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CMA のコネクタ B を右側のスライドレールに取り付けるには:
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CMA のコネクタ B を、カチッと音がして所定の位置にロックされるまで、右側のスライドレールの前面スロットに差し込みます [図枠 1 および 2]。
コネクタ B の爪 (吹き出し 1) がスライドレールの前面スロット (吹き出し 2) に入ります。
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前部のスライドバーの右側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ B が適切に固定されていることを確認します。
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1
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コネクタ B の爪
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2
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右側のスライドレールの前面スロット
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CMA のコネクタ C を右側のスライドレールに取り付けるには:
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固定スプリング (吹き出し 1) が右側のスライドレールの内側 (サーバー側) になるように、コネクタ C をスライドレールの位置に合わせます [図枠 1]。
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コネクタ C を、カチッと音がして所定の位置にロックされるまで、右側のスライドレールに差し込みます [図枠 2 および 3]。
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CMA の後部のスライドバーの右側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ C が適切に固定されていることを確認します。
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CMA のコネクタ D を取り付ける準備をするために、スライドレールのラッチ部品をコネクタ D に固定しているテープを取り外し、ラッチ部品がコネクタ D の位置に正しく合っていることを確認します [図枠 1 および 2]。
注 -
CMA は、スライドレールのラッチ部品がコネクタ D にテープで貼られた状態で出荷されます。このコネクタを取り付ける前に、そのテープを取り外す必要があります。
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CMA のコネクタ D を左側のスライドレールに取り付けるには:
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スライドレールのラッチ部品を所定の位置に保持しながら、コネクタ D とそれに関連したスライドレールのラッチ部品を、コネクタ D がカチッと音がして所定の位置にロックされるまで左側のスライドレールに差し込みます [図枠 1 および 2]。
注 -
コネクタ D をスライドレールに差し込む場合は、推奨される簡単な方法として、コネクタ D とラッチ部品を 1 つの構成部品としてスライドレールに取り付けます。
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CMA の後部のスライドバーの左側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ D が適切に固定されていることを確認します。
注 -
スライドレールのラッチ部品には緑色のリリース爪が付いています。この爪は、コネクタ D を取り外すことができるように、ラッチ部品を解放して取り外すために使用されます。
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CMA がそれ自体の重さで垂れ下がるようにする前に、4 つの CMA 接続点を静かに力を入れて引っ張り、CMA コネクタが完全に固定されていることを確認します。
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CMA を通してケーブルを配線する前に、スライドレールと CMA が正しく動作することを確認するには:
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サーバーが引き出されるときにラックが前に傾かないように、ラックのすべての転倒防止装置を伸ばします。
 | 注意 -
作業員が負傷する危険性を低減するために、ラックからサーバーを引き出す前に拡張ラックキャビネットを安定させ、すべての転倒防止装置を伸ばしてください。
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ラックを安定させる手順については、ラックの安定化を参照してください。
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スライドレールがその止め具に達するまで、ラックからサーバーをゆっくりと引き出します。
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接続されているケーブルが引っかかったり、ねじれたりしていないかどうかを検査します。
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CMA がスライドレールとともにいっぱいまで伸びることを確認します。
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サーバーをラックに戻すには:
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2 つの緑色のリリース爪 (サーバーの各側面に 1 つずつ) を押したままサーバーの前面に向けて同時に引っ張りながら、サーバーをラック内に押し込みます。サーバーをラック内に押し込むときに、CMA が引っかかりなく縮むことを確認します。
注 -
緑色のリリース爪を引っ張るには、指を各爪の端ではなく中央に置き、圧力を加えたままその爪をサーバーの前面に向けて引っ張ります。
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サーバーの前面にあるスライドレールロックがスライドレール構成部品にかみ合うまで、サーバーをラック内に押し続けます。
サーバーが通常のラック位置に戻ると、カチッと音がします。
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必要に応じて、ケーブルをサーバーに接続します。
サーバーケーブルを接続するための手順は、ケーブルの接続で説明されています。
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CMA ケーブルカバーを開き、CMA のケーブル通し口を通してサーバーケーブルを配線したあと、ケーブルカバーを閉じ、6 つのベルクロストラップでケーブルを固定します。
次の順序でケーブル通し口を通してケーブルを配線します。
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最初に、最前面のケーブル通し口を通します
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次に、小さいケーブル通し口を通します
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次に、最背面のケーブル通し口を通します
注 -
前部のスライドバーにあるベルクロストラップでケーブルを固定するときは、それらのベルクロストラップがスライドバーの下部に巻き付いていないことを確認してください。そうしないと、サーバーがラックから引き出されたり、ラックに戻されたりしたときに、スライドバーの伸縮が妨げられる可能性があります。
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固定されたケーブルが、それらが取り付けられているサーバーの上部の上や下部の下まで伸びていないことを確認します。そうしないと、サーバーがラックから引き出されたり、ラックに戻されたりしたときに、それらのケーブルがラックに取り付けられたほかの装置に引っかかる可能性があります。
注 -
必要に応じて、追加のベルクロストラップでケーブルを束ね、それらのケーブルがほかの装置から確実に離されるようにしてください。追加のベルクロストラップを取り付ける必要がある場合は、それらのストラップを CMA コンポーネントではなく、ケーブルにのみ巻き付けてください。そうしないと、サーバーがラックから引き出されたり、ラックに戻されたりしたときに、CMA スライドバーの伸縮が妨げられる可能性があります。