通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

アダプタ環境設定プロパティーには、アダプタと環境内のほかの Java CAPS コンポーネントの接続方法および対話方法を定義するパラメータが含まれています。環境プロパティーには、NetBeans IDE の「サービス」ウィンドウからアクセスします。以降の各節では、Java CAPS コンポーネント環境プロパティーの設定方法について説明し、各種の通信アダプタの環境プロパティーを示します。

必要な知識

次のトピックでは、環境プロパティーの設定を始めるにあたって知っておくべき情報を示します。

必要な作業

次の各トピックでは、通信アダプタの環境プロパティーを設定するために使用される設定情報を示します。

環境プロパティーエディタの使用

アダプタ環境設定プロパティーには、アダプタと環境内のほかの Java CAPS コンポーネントの接続方法および対話方法を定義するパラメータが含まれています。環境プロパティーには、NetBeans IDE の「サービス」ウィンドウからアクセスします。

Procedure環境プロパティーを設定する

  1. NetBeans の「サービス」ウィンドウで、「CAPS エンバイロメント」ノードを展開します。

  2. プロジェクトで作成した環境を展開し、特定のアダプタ用の外部システムを見つけます。

  3. 外部システムを右クリックし、ポップアップメニューから「Properties」を選択します。「環境設定プロパティー」ウィンドウが表示されます。

    図 1 アダプタ環境設定プロパティーエディタ

    図は、アダプタ環境設定プロパティーエディタを示しています。

  4. プロパティーエディタでいずれかのフォルダをクリックすると、そのセクションのデフォルトの設定プロパティーが表示されます。

  5. いずれかのプロパティーフィールドをクリックすると、そのプロパティーが編集可能になります。

  6. プロパティーの変更が完了したら、「了解」をクリックして変更を保存し、エディタを閉じます。

Batch アダプタ BatchInbound 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchInbound アダプタ (OTD) の設定パラメータについて説明します。

BatchInbound プロパティーには、次のセクションがあります。

MDB 設定 (BatchInbound 環境)

BatchInbound 環境プロパティーの「MDB 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1 「コネクティビティーマップ」 - 「BatchInbound」 - 「設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大プールサイズ

MDB (メッセージ駆動型 Bean) プールの最大サイズを指定します。 

MDB プールの最大サイズを示す整数。

設定済みのデフォルトは 1000 です。

TCP/IP アダプタ環境プロパティーの設定

TCP/IP アダプタ環境プロパティーは、次のセクションで構成されています。

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「一般インバウンド設定」

「一般インバウンド設定」プロパティーは、TCPIP インバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「一般インバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 2 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「一般インバウンド設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

持続性状態ファイルの場所

状態値を持続的にするために使用される状態ファイルが保存されているディレクトリの場所 (ローカルフォルダ名) を指定します。このプロパティーは、「状態の範囲」が「持続性」に設定されている場合に必要です。 

ファイルおよびパス。デフォルト値は C:/temp/tcpipinbound/state です。ただし、環境設定によって異なります。 

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

Java ソケットおよびサーバーソケットのオプションを指定します。詳細は、JDK の Javadoc を参照してください。

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 3 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」の場合にのみ使用します。 

TCP/IP のホスト名または IP アドレス。 

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、指定された「接続タイプ」によって異なります。「接続タイプ」の値に応じて、次のようになります。 

  • 「サーバー」: 「サーバーポート」の値は、ローカルホスト上のポート番号に設定されます。

  • 「クライアント」: 「サーバーポート」の値は、外部ホスト上のポート番号に設定されます。

TCP/IP の送信先のポート番号を示す 0 から 65535 までの整数。 

TCP/IP の送信先のポート番号。デフォルトは 8888 です。


注 –

ポート番号が 0 の場合、TCP/IP サーバーはバインドをランダムなポートに接続します。


バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。キューが満杯のときに接続指示が到着した場合は、接続が拒否されます。 


注 –

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。


着信接続用のキュー長を示す整数。設定済みのデフォルト値は 50 です。

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」

Sun JavaTM System Application Server および Sun Enterprise Service Bus の MDB Bean プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ejb-jar.xml に適用されます。

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 4 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する MDB Bean の最小数を指定します。この値を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナは MDB Bean プールに事前に指定された数の MDB Bean を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の MDB Bean を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の MDB Bean が「いつでも提供できる状態」で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くの MDB インスタンスが存在しないことを保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。 

たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。MDB Bean コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。これによって、コンテナはどの着信要求もブロックせずに済みます。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する MDB Bean (メッセージ駆動型 Bean) の最小数を示す整数。設定済みのデフォルトは 10 です。 

最大プールサイズ

プール内の MDB Bean の最大数を指定します。 

プール内の MDB Bean の最大数を示す整数。値 0 は、プールがバインドされていないことを意味します。設定済みのデフォルトは 60 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

期限切れ MDB の削除」スレッドの実行間隔を指定します。このスレッドは、未使用のままタイムアウトになった MDB Bean を定期的に削除します。これによって、サーバーにヒントが提供され、ユーザーは MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間を指定できます。この期間が経過すると、その Bean はプールから削除されます。

プールアイドルタイムアウト (秒)」を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナはこの指定された期間アイドル状態だった MDB Bean インスタンスを削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の MDB Bean がプール内に無期限に残留できることを指定します。

未使用の MDB のプールアイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。値 0 は、アイドル状態の MDB がプール内に無期限に残留できることを指定します。設定済みのデフォルト値は 600 です。

「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「一般アウトバウンド設定」

「一般アウトバウンド設定」プロパティーは、TCPIP アウトバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「一般アウトバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 5 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「一般アウトバウンド設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

持続性状態ファイルの場所

ファイルの場所 (ローカルフォルダ名) を指定します。このプロパティーは、「状態の範囲」の値が「持続性」に設定されている場合に必要です。このファイルは、状態値を持続的にするために使用される状態ファイルを保存するために使用します。

ファイルおよびパス。デフォルト値は /temp/tcpipoutbound/state です。

「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」

「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティーは、TCPIP アウトバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 6 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合にのみ使用します。

TCP/IP のホスト名または IP アドレス。設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、指定された「接続タイプ」によって異なります。「接続タイプ」の値に応じて、次のようになります。 

  • 「サーバー」: 「サーバーポート」の値は、ローカルホスト上のポート番号に設定されます。

  • 「クライアント」: 「サーバーポート」の値は、外部ホスト上のポート番号に設定されます。

TCP/IP の送信先のポート番号。デフォルトは 7777 です。

バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。キューが満杯のときに接続指示が到着した場合は、接続が拒否されます。 


注 –

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。


着信接続用のキュー長を示す整数。設定済みのデフォルト値は 50 です。

「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「接続プールの設定」

Sun Java™ System Application Server または Sun Enterprise Service Bus の RA 接続プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ra.xml に適用されます。

「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「接続プールの設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 7 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「接続プールの設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する RA 接続の最小数を指定します。この値を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナは RA 接続プールに事前に指定された数の RA 接続を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の RA 接続を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の RA 接続が「いつでも提供できる状態」で確保されます。 

たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。RA 接続コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。これによって、コンテナはどの着信要求もブロックせずに済みます。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する RA 接続の最小数を示す整数。設定済みのデフォルトは 1 です。 

最大プールサイズ

プール内の RA 接続の最大数を指定します。 

プール内の RA 接続の最大数を示す整数。値 0 は、プールがバインドされていないことを示します。設定済みのデフォルトは 32 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

期限切れ RA 接続の削除」スレッドの実行間隔を指定します。このスレッドは、未使用のままタイムアウトになった RA 接続を定期的に削除します。これによって、サーバーにヒントが提供され、ユーザーは RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間を指定できます。この期間が経過すると、その Bean はプールから削除されます。

プールアイドルタイムアウト (秒)」を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナはこの指定された期間アイドル状態だった RA 接続インスタンスを削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

未使用の RA 接続のプールアイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。値 0 は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。設定済みのデフォルト値は 600 です。

TCP/IP HL7 アダプタエンバイロメントエクスプローラプロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする TCP/IP HL7 アダプタの設定パラメータは、インバウンドアダプタとアウトバウンドアダプタの両方に適用されます。TCP/IP アダプタの環境プロパティーは、次のセクションで構成されます。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」は、Java ソケットおよびサーバーソケットのオプションを提供します。詳細は、JDK の javadoc を参照してください。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 8 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCP/IP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合にのみ使用します。

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレス。 

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、「接続タイプ」の設定値によって異なります。

  • 接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合は、ローカルホスト上のポート番号を示します。

  • 接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合は、外部ホスト上のポート番号を示します。

TCP/IP の送信先のポート番号を示す 0 から 65535 までの整数。

設定済みのデフォルトは 8888 です。

バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。接続指示が到着したときにキューが満杯の場合は、接続が拒否されます。

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を示す整数。

設定済みのデフォルトは 50 です。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「MDB プール設定」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「MDB プール設定」は、Sun Java System Application Server または Sun Runtime Server の MDB Bean プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ejb-jar.xml に保存されます。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 9 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する MDB Bean の最小数を指定します。 

この値を 0 (ゼロ) より大きい数値に設定した場合、コンテナは MDB Bean プールに事前に指定された数の MDB Bean を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の MDB Bean を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するために十分な数の MDB Bean がいつでも提供できる状態で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くのインスタンスが存在しないことを必ずしも保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。MDB Bean コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。この方法の利点は、コンテナが着信要求をブロックしなくなることです。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する MDB Bean の最小数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大プールサイズ

プール内の MDB Bean の最大数を指定します。 

プール内の MDB Bean の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プールがバインドされていないことを示します。

設定済みのデフォルトは 60 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位) を指定します。MDB に設定されたプールアイドルタイムアウトが時間切れになると、タイマースレッドが未使用の MDB Bean を削除します。このプロパティーは、このスレッドの実行間隔を定義します。 

0 より大きい値は、コンテナがこの指定された期間アイドル状態だった MDB Bean インスタンスを削除または破棄することを示します。値 0 (ゼロ) は、アイドル状態の MDB Bean がプール内に無期限に残留できることを指定します。 

MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位)。 

設定済みのデフォルトは 600 (10 分) です。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」は、データの重複を防止するために使用される設定を提供します。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 10 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

名前 

説明 

必要な値 

シーケンス番号ファイルの場所

シーケンス番号ファイルの場所 (ローカルディレクトリ) を指定します。これは、「シーケンス番号プロトコル」を有効にしたときに必要です。シーケンス番号ファイルは、HL7 のシーケンス番号を持続的にするために使用されるシーケンス番号ファイルを保存する不揮発性ディレクトリです。この一意のベースファイル名は、プロジェクト/コラボレーションの情報に従って自動的に生成されます。 

インバウンドアダプタの場合、ファイル名は次のように作成されます。 


<Project name> + <deployment 
name> + <external 
application node 
name>  +  <Collaboration name> +
 .seqno

次に例を示します。 


 prjHL7Inbound_dpIn_
eaHL7Inbound_jcdHL7inbound1.seqno

シーケンス番号ファイルが格納されているパスおよびディレクトリ。 

デフォルト設定は次のとおりです。 

/temp/hl7inbound/seq

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」

Java ソケットのオプションを提供します。詳細は、JDK の javadoc を参照してください。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 11 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合にのみ使用します。 

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレス。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、「接続タイプ」の設定値によって異なります。

  • 接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合は、ローカルホスト上のポート番号を示します。

  • 接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合は、外部ホスト上のポート番号を示します。

TCP/IP の送信先のポート番号を示す 0 から 65535 までの整数。

設定済みのデフォルトは 7777 です。 

バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。接続指示が到着したときにキューが満杯の場合は、接続が拒否されます。

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を示す整数。

設定済みのデフォルトは 50 です。 

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」は、Sun Java System Application Server (Sun One Application Server) または Sun Runtime Server の RA 接続プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ra.xml に保存されます。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 12 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する RA 接続の最小数を指定します。 

この値を 0 (ゼロ) より大きい数値に設定した場合、コンテナは RA 接続プールに事前に指定された数の RA 接続を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の RA 接続を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の RA 接続がいつでも提供できる状態で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くのインスタンスが存在しないことを必ずしも保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。RA 接続コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。この方法の利点は、コンテナが着信要求をブロックしなくなることです。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する RA 接続の最小数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 1 です。

最大プールサイズ

プール内の RA 接続の最大数を指定します。 

プール内の RA 接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プールがバインドされていないことを示します。

設定済みのデフォルトは 32 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位) を指定します。RA 接続に設定されたプールアイドルタイムアウトが時間切れになると、タイマースレッドが未使用の RA 接続を削除します。このプロパティーは、このスレッドの実行間隔を定義します。 

0 より大きい値は、コンテナがこの指定された期間アイドル状態だった RA 接続インスタンスを削除または破棄することを示します。値 0 (ゼロ) は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位)。 

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」は、データの重複を防止するために使用される設定を提供します。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 13 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

名前 

説明 

必要な値 

シーケンス番号ファイルの場所

シーケンス番号ファイルの場所 (ローカルディレクトリ) を指定します。これは、「シーケンス番号プロトコル」を有効にしたときに必要です。シーケンス番号ファイルは、HL7 のシーケンス番号を持続的にするために使用されるシーケンス番号ファイルを保存する不揮発性ディレクトリです。この一意のベースファイル名は、プロジェクト/コラボレーションの情報に従って自動的に生成されます。 

アウトバウンドアダプタの場合、ファイル名は次のように作成されます。 


<Project name> + <deployment 
name> + <collab name> + <external 
application node name> + .seqno

次に例を示します。 


 prjHL7Outbound_dpOut_
jcolHL7Outbound_eaHL7Outbound.
seqno

シーケンス番号ファイルが格納されているパスおよびディレクトリ。 

デフォルト設定は次のとおりです。 


/temp/hl7outbound/seq

E-mail アダプタ環境プロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラツリーの E-mail アダプタ外部システムからアクセスする E-mail アダプタの設定パラメータは、次のセクションで構成されています。

「インバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「インバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 14 「Environment」->「インバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」

名前 

説明 

必要な値 

受信ホスト

メッセージを受信するために使用されるサーバーのホスト名を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。 

メッセージを受信するために使用されるサーバーのホスト名。 

受信ポート

電子メールメッセージ受信時の接続に使用されるポート番号を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。 

電子メールメッセージ受信時の接続に使用されるポート番号。これは、1 から 65535 までの数値です。設定済みのデフォルトは 110 です。 

受信ユーザー

メッセージの受信時に使用されるユーザー名を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。 

電子メールメッセージの受信時に使用される有効なログイン名。 

受信パスワード

メッセージの受信時に使用されるパスワードを指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。 

メッセージの受信時に使用されるユーザーパスワード。 

「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 15 「Environment」->「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」

名前 

説明 

必要な値 

受信 SSL プロトコル

サーバーとの SSL 接続を確立するときに使用される SSL プロトコルを指定します。 

適切な SSL プロトコルを選択します。次のオプションがあります。 

SSL なし

TLS

TLSv1

SSLv3

SSLv2

SSL

設定済みのデフォルトは「SSL なし」です。

X509 アルゴリズム名

トラストマネージャーファクトリおよびキーマネージャーファクトリで使用される X509 アルゴリズム名を指定します。 

X509 アルゴリズム名。 

設定済みのデフォルトは SunX509 です。

「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 16 「Environment」->「インバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」

名前 

説明 

必要な値 

トラストストアタイプ

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアのタイプを指定します。 

トラストストアのタイプ。 

設定済みのデフォルトは JKS です。

トラストストア

SSL 接続を確立するための CA 証明書の管理に使用されるトラストストアを指定します。トラストストアファイルは、ターゲットサーバーの公開鍵を含む鍵データベースファイルです。 

CA 証明書の管理に使用されるトラストストア。 

トラストストアのパスワード

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアにアクセスするためのパスワードを指定します。 

トラストストアのパスワード。 

「インバウンド E-mail アダプタ」->「MDB 設定」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「インバウンド E-mail アダプタ」->「MDB 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 17 「Environment」->「インバウンド E-mail アダプタ」->「MDB 設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大プールサイズ

最大プールサイズを指定します。これは、並行セッションの数を制御します。 

最大プールサイズを示す整数。 

設定済みのデフォルトは 10 です。

「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「送信 SMTP」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「送信 SMTP」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 18 「Environment」->「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「送信 SMTP」

名前 

説明 

必要な値 

送信ホスト

メッセージを送信するために使用されるサーバーのホスト名を指定します。これは、「送信」アダプタ接続に必要です。 

メッセージを送信するために使用されるサーバーのホスト名。 

送信ポート

メッセージの送信時に接続するポート番号を指定します。これは、「送信」アダプタ接続に必要です。 

ポート番号を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 25 です。

送信ユーザー

メッセージの送信時に使用されるユーザー名を指定します。これは、「送信」アダプタ接続に必要です。 

送信ホストサーバーにアクセスするために使用されるログイン名。 

送信パスワード

メッセージの送信時に使用されるパスワードを指定します。これは、「送信」アダプタ接続に必要です。 

送信ホストサーバーにアクセスするために使用されるユーザーパスワード。 

テキストエンコーディング 

本文およびヘッダーのテキストに使用されるエンコーディングを指定します。次のエンコーディングオプションが選択可能です。 

  • ASCII: ASCII テキスト用。

  • iso-8859-1: Latin 1 (西欧) テキスト。

  • iso-2022-jp: 日本語文字テキスト。

  • ISO2022CN: 中国語文字テキスト。

  • ISO2022CN_GB: 簡体字中国語文字テキスト。

    ISO2022KR: 韓国語文字テキスト。

次のいずれかを選択します。 

  • ASCII

  • iso-8859-1

  • iso-2022-jp

  • ISO2022CN

  • ISO2022CN_GB

  • ISO2022KR

ヘッダーエンコーディング 

ヘッダーに使用されるエンコーディングを指定します。次のエンコーディングオプションが選択可能です。 

  • B: RFC 1341 で定義されている「BASE64」エンコーディングと同じです。

  • Q: ほとんどの ASCII 文字を含むテキストをデコーディングせずに ASCII 端末で解読できるように設計されています。Q エンコーディングは、RFC 1341 で定義されている「Quoted-Printable」コンテンツ転送エンコーディングと似ています。

    「Q」エンコーディングは

    ほとんどの Latin 文字セットで、「B」エンコーディングはそれ以外の文字セットで、それぞれ使用することをお勧めします。

次のいずれかを選択します。 

  • B

  • Q

「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「受信 POP3」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「受信 POP3」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 19 「Environment」->「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「接続設定」->「受信 POP3」

名前 

説明 

必要な値 

受信ホスト

メッセージを受信するために使用されるサーバーのホスト名を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。

メッセージを受信するために使用されるサーバーのホスト名。 

受信ポート

メッセージの受信時に接続するポート番号を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。

受信ホストサーバーとの接続に使用されるポート番号を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 110 です。

受信ユーザー

メッセージの受信時に使用されるユーザー名を指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。

受信ホストサーバーにアクセスするために使用されるログイン名。 

受信パスワード

メッセージの受信時に使用されるパスワードを指定します。これは、「受信」アダプタ接続に必要です。また、「セッション認証」パラメータが POP3 ログイン用に「はい」に設定されている場合は、「送信」アダプタ接続にも必要です。

受信ホストサーバーにアクセスするために使用されるユーザーパスワード。 

セッション認証

SMTP 接続を試行する前に POP3 セッション認証を実行するかどうかを決定します。これは、一部の電子メールサービスで必要です。 

必要な場合にのみ、値を「はい」に設定します。「はい」に設定した場合は、送信アダプタ接続のために「受信ホスト」、「受信ポート」、「受信ユーザー」、および「受信パスワード」の設定値を入力する必要があります。

はい」または「いいえ」。「はい」は、SMTP 接続を試行する前に POP3 セッションの認証が行われることを示します。

設定済みのデフォルトは「いいえ」です。

「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 20 「Environment」->「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」

名前 

説明 

必要な値 

送信 SSL プロトコル

SMTP サーバーとの SSL 接続を確立するときに使用される SSL プロトコルを指定します。 

適切な SSL プロトコルを選択します。次のオプションがあります。 

SSL なし

TLS

TLSv1

SSLv3

SSLv2

SSL

設定済みのデフォルトは「SSL なし」です。

受信 SSL プロトコル

サーバーとの SSL 接続を確立するときに使用される SSL プロトコルを指定します。 

適切な SSL プロトコルを選択します。次のオプションがあります。 

SSL なし

TLS

TLSv1

SSLv3

SSLv2

SSL

設定済みのデフォルトは「SSL なし」です。

X509 アルゴリズム名

トラストマネージャーファクトリおよびキーマネージャーファクトリで使用される X509 アルゴリズム名を指定します。 

X509 アルゴリズム名。 

設定済みのデフォルトは SunX509 です。

「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」

E-mail アダプタ環境プロパティーの「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 21 「Environment」->「アウトバウンド E-mail アダプタ」->「SSL」->「CA 証明書」

名前 

説明 

必要な値 

トラストストアタイプ

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアのタイプを指定します。 

トラストストアのタイプ。 

設定済みのデフォルトは JKS です。

トラストストア

SSL 接続を確立するための CA 証明書の管理に使用されるトラストストアを指定します。 

CA 証明書の管理に使用されるトラストストア。 

トラストストアのパスワード

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアにアクセスするためのパスワードを指定します。 

トラストストアのパスワード。 

ファイルアダプタ環境プロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラからアクセスするファイルアダプタの設定パラメータは、次のセクションで構成されています。

「インバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」

ファイルアダプタ環境プロパティーの「インバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 22 ファイルアダプタ環境プロパティー - 「インバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」

名前 

説明 

必要な値 

ディレクトリ

アダプタが入力ファイルをポーリングするフォルダまたはディレクトリを指定します。 

フォルダまたはディレクトリの名前。絶対パスを使用する必要があります。スラッシュ (/) マークを使用してパスを指定します。 

設定済みのデフォルトは C:/temp です。

「インバウンドファイルアダプタ」 - 「MDB 設定」

ファイルアダプタ環境プロパティーの「インバウンドファイルアダプタ」 - 「MDB 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 23 ファイルアダプタ環境プロパティー - 「インバウンドファイルアダプタ」 - 「MDB 設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大プールサイズ

メッセージ処理のある時点でインスタンス化されるメッセージ駆動型 Bean の最大数を指定します。 

ポーリング間隔と MDB プールのサイズ (最大プールサイズ) は、想定される着信メッセージの数と頻度に基づいて「調整」できます。大量の新しいメッセージのためにポーリング間隔を短くすると、新しいスレッドの作成がトリガーされます。しかし、処理できるスレッドの数は 

MDB プールのサイズによって制限されます。 

MDB プールのサイズが最大限度に達すると、着信スレッドがブロックされます。MDB プールのサイズを増やすと、より多くのリソースアダプタスレッドが 

コラボレーションにデータを送信できるようになります。ほとんどの場合、MDB プールのサイズはデフォルトの 1000 で十分です。 

MDB プールの最大サイズを示す整数。 

デフォルト値は 1000 です。

「アウトバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」

ファイルアダプタ環境プロパティーの「アウトバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 24 ファイルアダプタ環境プロパティー - 「アウトバウンドファイルアダプタ」 - 「パラメータ設定」

名前 

説明 

必要な値 

ディレクトリ

出力ファイルが書き込まれるディレクトリを指定します。 

絶対パスおよびディレクトリ名。 

MSMQ アダプタ環境プロパティーの設定

MSMQ アダプタ環境プロパティーは、次のセクションで構成されます。

「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」

MSMQ アダプタ環境プロパティーの「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 25 「Environment」 - 「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」

名前 

説明 

必要な値 

MSMQ ホスト名

Microsoft Message Queue のホスト名を指定します。 

Microsoft Message Queue のホスト名。 

ローカルサーバーに対して IP アドレスや「localhost」を使用しないでください。これらは MSMQ 環境では機能しない可能性があります。 


注 –

15 文字を超えるホスト名を指定すると、MSMQ によってホスト名が切り詰められます。その場合は、切り詰められたホスト名を使用する必要があります。システムの具体的なホスト名を確認するには、「全般」タブの「キュー」プロパティーを参照してください。


「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MDB 設定」

MSMQ アダプタ環境プロパティー「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MDB 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 26 「Environment」 - 「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MDB 設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大プールサイズ

プールに含めることができる物理接続の最大数を指定します。 

0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

最大プールサイズを示す整数。 

設定済みのデフォルトは 1000 です。 

「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」

MSMQ アダプタ環境プロパティー「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 27 「Environment」 - 「インバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行回数

接続先のキューマネージャーまたはキューに接続するために行われる試行の最大回数を指定します。 

なんらかの理由でキューマネージャーまたはキューにアクセスできない場合、この設定により、処理を完了させるために行なわれる再試行の回数が指定されます。 

接続試行の最大回数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 0 です。

接続再試行間隔

接続先のキューマネージャーまたはキューへの接続を次に試行するまでの時間 (ミリ秒単位) を指定します。これは、接続先のキューマネージャーまたはキューへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止です。 

「接続再試行回数」の設定と組み合わせて使用します。 

接続試行間の待機時間 (ミリ秒) を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 1000 です。

「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」

MSMQ アダプタ環境プロパティー「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 28 「Environment」 - 「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「MSMQ 環境」

名前 

説明 

必要な値 

MSMQ ホスト名

Microsoft Message Queue のホスト名を指定します。

Microsoft Message Queue のホスト名。 

ローカルサーバーに対して IP アドレスや「localhost」を使用しないでください。これらは MSMQ 環境では機能しない可能性があります。 


注 –

15 文字を超えるホスト名を指定すると、MSMQ によってホスト名が切り詰められます。その場合は、切り詰められたホスト名を使用する必要があります。システムの具体的なホスト名を確認するには、「全般」タブの「キュー」プロパティーを参照してください。


「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」

MSMQ アダプタ環境プロパティー「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 29 「Environment」 - 「アウトバウンド MSMQ アダプタ」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行回数

接続先のキューマネージャーまたはキューに接続するために行われる試行の最大回数を指定します。 

なんらかの理由でキューマネージャーまたはキューにアクセスできない場合、この設定により、処理を完了させるために行なわれる再試行の回数が指定されます。 

接続試行の最大回数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 0 です。

接続再試行間隔

接続先のキューマネージャーまたはキューへの接続を次に試行するまでの時間 (ミリ秒単位) を指定します。これは、接続先のキューマネージャーまたはキューへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止です。 

「接続再試行回数」の設定と組み合わせて使用します。 

接続試行間の待機時間 (ミリ秒) を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 1000 です。

Batch アダプタの動的設定の設定

BatchFTPBatchFTPOverSSLBatchSCP、および BatchSFTP OTD は、初期化時の自動接続をサポートします。「接続モード」が「自動」に設定されている場合は、各 OTD のいくつかのプロパティーに有効な値を設定する必要があります。これには、次のプロパティーが含まれます。ただし、これらに限定されません。

環境プロパティー:

BatchFTP OTD を使用してアダプタを正常に初期化するには、あらかじめこれらのパラメータに有効な値を設定する必要があります。正常に初期化されたあとは、「コラボレーションルール」の中でパラメータを再設定できます。

動的設定では、実行時にデータ入力または「コラボレーションルール」のロジックに基づいて設定を変更できます。コラボレーションに対する変更は、コラボレーションエディタを使用して行います。必要な設定変更を行い、put または get を実行します。プロジェクトは、切断後に新しい設定で再接続され、転送を実行します。

Procedure簡易ファイル転送を実行する

次のサンプルコードは、アダプタを動的に設定し、簡易ファイル転送を実行する方法を示しています。

  1. BatchLocalFile から、ターゲットディレクトリ名を設定します。


    //@map:Copy "InDir" to TargetDirectoryName
    
    BatchLocalFile_1.getConfiguration().setTargetDirectoryName( "InDir" );
  2. BatchFTP から、アダプタを切断します。


    //@map:Client.disconnect
    
    BatchFTP_1.getClient().disconnect();
  3. ターゲットディレクトリ名を設定します。


    //@map:Copy "OutDir" to TargetDirectoryName
    
    BatchFTP_1.getConfiguration().setTargetDirectoryName( "OutDir" );
  4. ホスト名を設定します。


    //@map:Copy "myftphostname" to HostName
    
    BatchFTP_1.getConfiguration().setHostName( "myftphostname" );
  5. アダプタを接続します。


    //@map:Client.connect
    
    BatchFTP_1.getClient().connect();
  6. 簡易ファイル転送

    (ローカルファイルの取得) を実行します。


    //@map:
    
    BatchLocalFile_1.getClient().get();
  7. ペイロードを割り当てます。


    //@map:Copy Payload to Payload
    
    BatchFTP_1.getClient().setPayload(BatchLocalFile_1.getClient().getPay
    load() );
  8. ファイルを FTP サーバーに配置します。


    //@map:Client.put
    
    BatchFTP_1.getClient().put();

    コラボレーションエディタの Java ソースエディタを表示するには、コラボレーションエディタのツールバーにある「詳細モード」アイコンまたは「ソースコードモード」アイコンをクリックします。

セキュリティー保護された FTP OTD の動的に設定可能なパラメータ

セキュリティー保護された BatchFTP OTD には、複数の動的に設定可能なパラメータがあります。これには、次のパラメータが含まれます。ただし、これらに限定されません。

表 30 「CM リンク設定」->「BatchFTPOverSSL」->「

名前 

説明 

必要な値 

リモートディレクトリ 

データが発行または登録される仮想ディレクトリサーバーを指定します。 

リモートディレクトリ名 

リモートディレクトリ名がパターン 

リモートディレクトリ名の意味を指定します。  

はい」は、リモートディレクトリ名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、リモートディレクトリ名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

リモートファイル 

取得するデータの受信または保持のために使用されるリモートサーバー上のファイルの名前を指定します。 

リモートファイル名 

リモートファイル名がパターン 

リモートファイル名の意味を指定します。  

はい」は、リモートファイル名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、リモートファイル名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

ローカルディレクトリ 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルディレクトリを指定します。 

ローカルディレクトリ名 

ローカルディレクトリ名がパターン 

ローカルディレクトリ名の意味を指定します。  

はい」は、ローカルディレクトリ名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、ローカルディレクトリ名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

ローカルファイル 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルファイル名を指定します。 

ローカルファイル名 

ローカルファイル名がパターン 

ローカルファイル名の意味を指定します。  

はい」は、ローカルファイル名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、ローカルファイル名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

転送モード 

転送がバイナリコードか ASCII かを指定します。 

2 進数」または「ASCII

追加 

既存のファイルを上書きするか、既存のファイルの末尾にデータを追加するかを指定します。  

はい」は、データを既存のファイルの末尾に追加することを意味します。

いいえ」の場合は、リモートシステム上の既存のファイルを上書きします。

同じ名前のファイルが存在しない場合は、「はい」または「いいえ」のどちらを指定しても、

外部ホスト上に新しいファイルが作成されます。 

はい」または「いいえ

ローカルファイルの上書き 

リモートサーバーからダウンロードした新しいデータで既存のデータを上書きするかどうかを指定します。 

はい」または「いいえ

表 31 「CM リンク設定」->「BatchSCP」->「

名前 

説明 

必要な値 

リモートディレクトリ 

データが発行または登録される仮想ディレクトリサーバーを指定します。 

リモートディレクトリ名 

リモートファイル 

取得するデータの受信または保持のために使用されるリモートサーバー上のファイルの名前を指定します。 

リモートファイル名 

ローカルディレクトリ 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルディレクトリを指定します。 

ローカルディレクトリ名 

ローカルファイル 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルファイル名を指定します。 

ローカルファイル名 

転送モード 

転送がバイナリコードか ASCII かを指定します。 

2 進数」または「ASCII

再帰的なコピー 

コピーを再帰的にするかどうか、つまり、すべてのサブディレクトリをコピー対象とするかどうかを指定します。 

はい」または「いいえ

表 32 「CM リンク設定」->「BatchSFTP」->「

名前 

説明 

必要な値 

リモートディレクトリ 

データが発行または登録される仮想ディレクトリサーバーを指定します。 

リモートディレクトリ名 

リモートディレクトリ名がパターン 

リモートディレクトリ名の意味を指定します。  

はい」は、リモートディレクトリ名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、リモートディレクトリ名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

リモートファイル 

取得するデータの受信または保持のために使用されるリモートサーバー上のファイルの名前を指定します。 

リモートファイル名 

リモートファイル名がパターン 

リモートファイル名の意味を指定します。  

はい」は、リモートファイル名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、リモートファイル名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

ローカルディレクトリ 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルディレクトリを指定します。 

ローカルディレクトリ名 

ローカルディレクトリ名がパターン 

ローカルディレクトリ名の意味を指定します。  

はい」は、ローカルディレクトリ名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、ローカルディレクトリ名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

ローカルファイル 

リモートサーバーに送信するファイル、またはリモートサーバーから受信するファイルを保存するローカルファイル名を指定します。 

ローカルファイル名 

ローカルファイル名がパターン 

ローカルファイル名の意味を指定します。  

はい」は、ローカルファイル名がパターンマッチング用の正規表現として使用されるパターンを表すことを示します。

いいえ」は、ローカルファイル名がパターンマッチングなしで使用される正確な名前を表すことを示します。

はい」または「いいえ

転送モード 

転送がバイナリコードか ASCII かを指定します。 

2 進数」または「ASCII

整数値を受け入れる設定パラメータ

次の一覧に示す設定パラメータは、コラボレーションエディタで、指定する整数値をメソッドパラメータに入力することによって設定できます。com.stc.connect.ssl.FTPSSLConstants クラスと com.stc.connect.ssh.SSHConstants クラスでは、「差分補完」を使用できません。つまり、定数にアクセスするには、完全修飾名を使用して値を入力する必要があります。

たとえば、BatchFTPOverSSL の「セキュリティー保護モード」を「Explicit SSL」に設定するには、コラボレーションエディタで次の手順に従います。

  1. コラボレーションエディタのツールバーで、「ソースコードモード」をクリックします。コラボレーションエディタの Java ソースエディタが開きます。

  2. 「ビジネスルール」ツリー (「ビジネスルール」区画) で、設定するパラメータまたはメソッドを含むルールを選択します。ルールを選択すると、Java ソースエディタ内の対応するコードが強調表示されます。変更するコードを見つけます。

  3. Java ソースエディタで、必要な設定の値を入力します。たとえば、BatchFTPOverSSL の「SecureType」メソッドを「Explicit SSL」に設定するには、パラメータ値として com.stc.connector.ssl.FTPSSLConstants.FTP_SECURE_TYPE_SSL_EXPLICIT を入力します (次を参照)。


    public void receive( com.stc.connector.appconn.file.FileTextMessage input,
     com.stc.connector.batchadapter.appconn.ftps.FTPOverSSL BatchFTPOverSSL_1 )
    
            throws Throwable
    
        {
    
            if (!BatchFTPOverSSL_1.getClient().isConnected()) {
    
                logger.error( "Collab Start NOT CONNECTED ============ DO CONNECT" );
    
                BatchFTPOverSSL_1.getClient().connect();
    
                BatchFTPOverSSL_1.getConfiguration().setSecureType(
     com.stc.connector.ssl.FTPSSLConstants.FTP_SECURE_TYPE_SSL_EXPLICIT );
    
            }
    
            BatchFTPOverSSL_1.getClient().get();
    
            if (BatchFTPOverSSL_1.getClient().isConnected()) {
    
                logger.error( "Collab End IS CONNECTED ============ DO DISCONNECT" );
    
                BatchFTPOverSSL_1.getClient().disconnect();
    
            }
    
        }
  4. コラボレーションに変更を加えたら、Java ソースエディタのツールバーにある「変更のコミット」アイコンをクリックします。

次に示す OTD パラメータは、次の指定値を受け入れます。

Batch アダプタの発見的プロパティーの設定

ユーザー定義の発見的ディレクトリリストスタイルの作成

ディレクトリリストスタイルに表示されないほかのプラットフォームとのインタフェースを取ることができる「ユーザー定義の」発見的設定を作成できます。Batch アダプタには、ベースとなるパーサーが LIST コマンドの結果を正しく解析できるように、一連の発見的プロパティーを設定できるメカニズムがあります。これらのプロパティーについては、「FTP 発見的設定パラメータ」で説明しています。

独自のユーザー定義のディレクトリリストスタイルを作成するには、次の 2 つの方法があります。

Procedure独自の発見的設定ファイルを作成する

  1. テキストエディタを使用して、目的のプラットフォームとのインタフェースを取るのに必要なプロパティー設定を含むユーザー定義設定ファイルを作成します。このためには、FtpHeuristics.cfg ファイルから作成するスタイル (プラットフォームのパラメータ設定) に似たセクション (スタイル) をコピーするか、「発見的設定ファイルの形式」に示された書式をコピーします。

  2. ユーザー定義の設定をアプリケーションサーバー上の安全な場所に CFG ファイルとして保存します。

  3. BatchFTP の環境プロパティーから「FTP」->「ユーザー定義の発見的設定ファイル」プロパティーを選択し、ユーザー定義の発見的設定ファイルの場所と名前を入力します (たとえば、C:\USER_DEFINED_HEURISTICS\UDH.cfg)。

  4. BatchFTP のコネクティビティーマッププロパティーから「FTP」->「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」を選択し、ユーザー定義スタイルの名前を入力します (たとえば、MY AS400-UNIX)。指定できるユーザー定義スタイルは 1 つだけです。このスタイルは設定済みのディレクトリリストスタイルになり、「ディレクトリリストスタイル」プロパティーの値より優先されます。

    この方法を使用して複数のユーザー定義スタイルを作成するには、ユーザー定義の設定ファイルにそれらのスタイルを追加し、各種の FTPBatch コンポーネントアダプタのそれぞれについて、コネクティビティーマッププロパティーに異なるユーザー定義スタイル名を入力します。

    必要に応じて、複数のユーザー定義の設定ファイルを作成することもできますが、そのためには環境内に追加の BatchFTP 外部システムを作成する必要があります。この方法を選択した場合は、自動マップを適用する前に、環境コンポーネントをドラッグ&ドロップで正しい BatchFTP 外部システムにコピーする必要があります。

注意事項

この方法を使用して独自のユーザー定義の発見的設定を作成する場合は、次の点に注意してください。

ProcedureFTP 発見的設定ファイルを変更する

FtpHeuristics.cfg ファイルを変更して、ユーザー定義の発見的設定スタイルを含めるには、次の手順に従います。

  1. FtpHeuristics.cfg ファイルは、次の場所にある stcbatch.jar ファイルに含まれています。


    <JavaCAPS6>\netbeans\usrdir\modules\ext\batcheway\
    stcbatch.jar

    JavaCAPS6 は、Sun Java Composite Application Platform Suite のインストールディレクトリです。

  2. stcbatch.jar を解凍し、FtpHeuristics.cfg ファイルを見つけます。

  3. テキストエディタで FtpHeuristics.cfg を開き、ユーザー定義の発見的設定スタイルを追加します。

Procedureユーザー定義の発見的設定スタイルを追加する

  1. ユーザー定義」セクション (またはその他のセクション) をコピーし、FtpHeuristics.cfg の末尾に貼り付けます。

  2. コピーしたセクションと各プロパティーの名前をユーザー定義の名前または利用可能なリスト (「ユーザー定義 1」、「ユーザー定義 2」など) のいずれかに変更します。「発見的設定ファイルの形式」に示された例を参照してください。この例では、ユーザー定義の名前は MY AS400-UNIX です。ユーザー定義の名前を持つスタイルは 1 つしか指定できませんが、10 個の設定スタイルに「ユーザー定義 1 - 10」という名前を付けることができます。

  3. 新しいセクションのプロパティーを目的のプラットフォームに合わせて変更します。「FTP 発見的設定パラメータ」を参照してください。

  4. 追加のユーザー定義設定を作成するには、前述の手順 2 から 4 までを繰り返します。

ProcedureFtpHeuristics.cfg ファイルを再パッケージ化する

  1. 更新された FtpHeuristics.cfg ファイルを含む stcbatch.jar ファイルを圧縮し、stcbatch.jar を元の場所にコピーします。

  2. BatchFTP の設定マッププロパティーから「FTP」->「ユーザー定義」->「ディレクトリリストスタイル」を選択し、ユーザー定義スタイルの名前を入力します (たとえば、MY AS400-UNIX)。または、「ディレクトリリストスタイル」ドロップダウンリストから 10 個のユーザー定義プロパティーのいずれかを選択することもできます (「ユーザー定義の発見的ディレクトリリストスタイルの作成」を参照)。

  3. 設定変更は、この Netbeans IDE で構築および配備されたすべてのプロジェクトに適用されます。

発見的設定ファイルの形式

この例には、2 つのユーザー定義スタイル (MY AS400-UNIX および UDH NT 4.0) が含まれています。


#

# --------------------------------------------------------------------------

#   Section:    MY AS400-UNIX

# --------------------------------------------------------------------------

#

MY AS400-UNIX!Commands Supported By FTP 
Server!value=APPE%CWD%DELE%LIST%MKD%NOOP%PASS%QUIT%RETR%RNFR%RNTO
%SITE%STOR%TYPE%USER!set=APPE%CWD%DELE%LIST%MKD%NOOP%PASS%QUIT%RETR
%RNFR%RNTO%SITE%STOR%TYPE%USER

MY AS400-UNIX!Header Lines To Skip!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!Header Indication Regex Expression!value=!set=

MY AS400-UNIX!Trailer Lines To Skip!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!Trailer Indication Regex Expression!value=!set=

MY AS400-UNIX!Directory Indication Regex Expression!value=!set=

MY AS400-UNIX!File Link Real Data Available!value=No!set=No%Yes

MY AS400-UNIX!File Link Indication Regex Expression!value=!set=

MY AS400-UNIX!File Link Symbol Regex Expression!value=!set=

MY AS400-UNIX!List Line Format!value=Fixed!set=Blank Delimited%Fixed

MY AS400-UNIX!Valid File Line Minimum Position!value=52!set=52

MY AS400-UNIX!File Name Is Last Entity!value=Yes!set=No%Yes

MY AS400-UNIX!File Name Position!value=52!set=52

MY AS400-UNIX!File Name Length!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!File Extension Position!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!File Extension Length!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!File Size Verifiable!value=No!set=No%Yes

MY AS400-UNIX!File Size Position!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!File Size Length!value=0!set=0

MY AS400-UNIX!Special Envelope For Absolute Pathname!value=!set=’’

MY AS400-UNIX!Listing Directory Yields Absolute Pathnames!value=No!set=No%Yes

MY AS400-UNIX!Absolute Pathname Delimiter Set!value=///!set=///

MY AS400-UNIX!Change Directory Before Listing!value=Yes!set=No%Yes

MY AS400-UNIX!Directory Name Requires Terminator!value=No!set=No%Yes

#

#

# --------------------------------------------------------------------------

#   Section:   UDH NT 4.0

# --------------------------------------------------------------------------

#

UDH NT 4.0!Commands Supported By FTP
 Server!value=APPE%CWD%DELE%LIST%MKD%NOOP%PASS%QUIT%RETR%RNFR%RNTO%SITE%
STOR%TYPE%USER!set=APPE%CWD%DELE%LIST%MKD%NOOP%PASS%QUIT%RETR%RNFR%RNTO%SITE%
STOR%TYPE%USER

UDH NT 4.0!Header Lines To Skip!value=0!set=0

UDH NT 4.0!Header Indication Regex Expression!value=!set=

UDH NT 4.0!Trailer Lines To Skip!value=0!set=0

UDH NT 4.0!Trailer Indication Regex Expression!value=!set=

UDH NT 4.0!Directory Indication Regex Expression!value=<DIR>!set=<DIR>

UDH NT 4.0!File Link Real Data Available!value=No!set=No%Yes

UDH NT 4.0!File Link Indication Regex Expression!value=\.lnk$!set=\.lnk$

UDH NT 4.0!File Link Symbol Regex Expression!value=!set=

UDH NT 4.0!List Line Format!value=Blank Delimited!set=Blank Delimited%Fixed

UDH NT 4.0!Valid File Line Minimum Position!value=4!set=4

UDH NT 4.0!File Name Is Last Entity!value=Yes!set=No%Yes

UDH NT 4.0!File Name Position!value=4!set=4

UDH NT 4.0!File Name Length!value=0!set=0

UDH NT 4.0!File Extension Position!value=0!set=0

UDH NT 4.0!File Extension Length!value=0!set=0

UDH NT 4.0!File Size Verifiable!value=Yes!set=No%Yes

UDH NT 4.0!File Size Position!value=3!set=3

UDH NT 4.0!File Size Length!value=0!set=0

UDH NT 4.0!Special Envelope For Absolute Pathname!value=!set=

UDH NT 4.0!Listing Directory Yields Absolute Pathnames!value=No!set=No%Yes

UDH NT 4.0!Absolute Pathname Delimiter Set!value=\\\\\\!set=\\\\\\

UDH NT 4.0!Change Directory Before Listing!value=No!set=No%Yes

UDH NT 4.0!Directory Name Requires Terminator!value=No!set=No%Yes

FTP 発見的設定パラメータ

ここでは、FtpHeuristics.cfg ファイルに含まれる BatchFTP の発見的解決に関する設定パラメータについて説明します。BatchFTP 発見的設定ファイルである FtpHeuristics.cfg には、「プラットフォームの選択」に示されたプラットフォームのそれぞれについて、パラメータの完全なセットが含まれています。

FTP 発見的設定パラメータについては、表 33 で説明されています。具体例については、表 34 を参照してください。

表 33 FTP 発見的設定パラメータ

名前 

説明 

必要な値 

FTP サーバーでサポートされるコマンド 

説明

特定のホスト上の FTP サーバーがサポートするコマンドを指定します。 

必要な値

リストから選択した 1 つ以上の FTP コマンド。 

スキップするヘッダー行 

後述の「ヘッダー指定正規表現」設定パラメータに従ってヘッダーとみなし、スキップする LIST コマンドの先頭行の数を指定します。

負でない整数。ヘッダーがない場合は 0 (ゼロ) を入力します。 

具体例は、表 34 の「スキップするヘッダー行」を参照してください。

ヘッダー指定正規表現 

LIST コマンドの出力からヘッダーを構成する行を識別するために使用される正規表現を指定します。ヘッダーとして宣言されたすべての行 (前述の「スキップするヘッダー行」を参照) は、この正規表現に一致する必要があります。

正規表現。デフォルトは、FTP サーバーのオペレーティングシステムによって異なります。LIST コマンドの出力に含まれるヘッダー行を識別する確実な方法がない場合は、このパラメータを未定義のままにしてください。

追加情報

正規表現 "^ *total" は、ヘッダーの各行が "total" で始まり、場合によってはその直前に空白が入ることを示します。具体例は、表 34 の「ヘッダー指定正規表現」を参照してください。

正規表現が定義されていない場合は、「スキップするヘッダー行」設定パラメータの値だけでヘッダーが判定されます。

スキップするトレーラ行 

トレーラ指定正規表現」に従ってトレーラとみなし、スキップする LIST コマンドの末尾行の数を指定します。

負でない整数。トレーラがない場合は 0 (ゼロ) を入力します。 

トレーラ指定正規表現 

LIST コマンドの出力からトレーラを構成する行を識別するために使用される正規表現を指定します。トレーラとして宣言されたすべての行 (「スキップするトレーラ行」を参照) は、この正規表現に一致する必要があります。

正規表現。LIST の出力に含まれるトレーラ行を識別する確実な方法がない場合は、このパラメータを未定義のままにします。

正規表現が定義されていない場合は、「スキップするトレーラ行」設定パラメータの値だけでトレーラが判定されます。

ディレクトリ指定正規表現 

LIST コマンドの出力から外部ディレクトリを識別するために使用される正規表現を指定します。ディレクトリは取得できないため、ファイルリストから除外する必要があります。

正規表現。LIST の出力に含まれるディレクトリを識別する確実な方法がない場合は、このパラメータを未定義のままにします。

正規表現 "^ *d" は、小文字の "d" で始まる行がディレクトリを示し、場合によってはその直前に空白が入ることを指定します。具体例は、表 34 を参照してください。

ファイルリンクの実データが使用可能 

FTP サーバーがファイルリンク (ファイルへのポインタ) 自体の内容ではなく実際のファイルのデータを返すオペレーティングシステムで、ファイルがファイルリンクである可能性があるかどうかを指定します。 

はい」または「いいえ

ファイルリンク指定正規表現 

LIST コマンドの出力から外部ファイルリンクを識別する正規表現を指定します。ファイルリンクは実際のファイルへのポインタで、LIST コマンドの出力では、通常何らかの視覚的な記号 (-> など) とファイル名の組み合わせによって示されます。返されるリストに含まれるリンク名だけが必要になります。

正規表現。LIST の出力に含まれるファイルリンクを識別する確実な方法がない場合は、このパラメータを未定義のままにします。

追加情報

正規表現 "^ *l" は、小文字の "l" で始まる行がファイルリンクを示し、場合によってはその直前に空白が入ることを指定します。具体例は、表 34 を参照してください。

ファイルリンク記号正規表現 

LIST コマンドの出力に含まれる外部ファイルリンク名を解析する正規表現を指定します。返されるファイルリストのリンク名だけが必要になります。

正規表現。LIST の出力に含まれるファイルリンクを識別する確実な方法がない場合は、このパラメータを未定義のままにします。

正規表現 "[ ] ->[ ]" は、空白で囲まれた矢印 (" -> ") によってファイルリンク記号が表されることを定義します。解析時には、記号の右側にあるファイル名だけが使用されます。 

表 34 の「ファイルリンク記号正規表現」の例では、"public_html" だけが使用され、文字 "p" は使用されません。

リスト行形式 

各行のフィールドが空白区切りと固定のどちらであるか、つまり、情報が常に特定の桁に現れるかどうかを指定します。 

空白区切り」または「固定」。

固定」リスト行形式の場合は、左端の桁を第 1 桁とした場合の桁数を表す値を入力します。「空白区切り」リスト行形式の場合は、左端のフィールドを第 1 フィールドとした場合のフィールド数を表す値を入力します。

どちらの場合も、最小数を決定できないときはこの値を 0 に設定します。 

追加情報

表 34 の「リスト行形式」の例では、空白区切り行の最小フィールド数は 9 です。

有効なファイル行の最小位置数 

リスト行を有効なファイル名行とみなすのに必要な位置の (内包的な) 最小数を指定します。 


注 –

URL FTP プロキシは、先頭の空白、末尾の空白、またはその両方を含むファイル名を確認できません。


ファイル名が最後のエンティティー 

ファイル名が各行の最後のエンティティーであるかどうかを指定します。これにより、ファイル名に空白を含めることができます。ただし、先頭または末尾の空白はサポートされません。 

はい」または「いいえ

ファイル名の位置 

ファイル名の (内包的な) 開始位置を指定します。 

固定」リスト行形式の場合は、左端の桁を第 1 桁とした場合の桁数を入力します。「空白区切り」リスト行形式の場合は、左端のフィールドを第 1 フィールドとした場合のフィールド数を入力します。

追加情報

空白区切り」リスト行形式の場合のみ、ファイル名の途中に空白があると、ファイル名が複数のフィールドにまたがる可能性があります。具体例は、表 34 の「ファイル名の位置」を参照してください。

ファイル名の長さ 

ファイル名の最大長を表します。「固定」リスト行形式の場合にのみ有効です。

次のいずれかを入力します。 

  • 整数: 正の長さは、ファイル名が最大フィールド幅の内部で右詰めにされ、先頭の空白が破棄されることを意味します。

    • 負の長さ: 絶対長と比較して、ファイル名が左詰めにされ、末尾の空白が破棄されることを意味します。

    • ゼロ (0) 値の長さ: ファイル名がファイルリスト行の末尾にある場合、この値はファイル名フィールドが行の末尾まで拡張されることを意味します。


      注 –

      空白区切りのリスト行形式では、この値は常にゼロ (0) です。ただし、「空白区切り」リスト行形式を指定したにもかかわらず「ファイル名の長さ」パラメータを指定した場合は、ファイル名フィールドが指定された長さを超えたときに、リスト行データの残りが次の行に現れることになります。


ファイル拡張子の位置 

ファイル名拡張子をメインファイル名と切り離して表示するオペレーティングシステムについて、ファイル拡張子の左端の位置を指定します。 

固定」リスト行形式の場合は、左端の桁を第 1 桁とした場合の桁数を入力します。「空白区切り」リスト行形式の場合は、左端のフィールドを第 1 フィールドとした場合のフィールド数を入力します。UNIX システムのようにファイル拡張子が存在しない場合は、値をゼロ (0) に設定します。

ファイル拡張子の長さ 

ファイル拡張子の最大長を表します。「固定」リスト行形式の場合にのみ有効です。

次のいずれかを入力します。 

  • 整数

    • 正の長さ: ファイル拡張子が最大フィールド幅の内部で右詰めにされ、先頭の空白が破棄されることを意味します。

    • 負の長さ: ファイル拡張子が左詰めにされ、末尾の空白が破棄される (絶対長が使用される) ことを意味します。

    • ゼロ (0) 値の長さ: 空白区切りリスト行形式では、常にゼロ (0) にします。

ファイルサイズが検証可能 

ファイルサイズがディレクトリリスト内で検証可能であり、有効であり、正確であるかどうかを指定します。 

はい」または「いいえ」「ファイルサイズ安定性チェック」設定可能パラメータも有効にする必要があります。

追加情報

リスト行のファイルサイズフィールドが有効でない (つまり、存在はするが、近似値しか表さない) 場合も、このパラメータの値を「いいえ」にする必要があります。ただし、リストのどの行が有効なファイル名を表すかを判定しやすくするには、「ファイルサイズの位置」でファイルサイズの位置も宣言する必要があります。具体例は、表 34 の「ファイルサイズが検証可能」を参照してください。


注 –

このパラメータを使用しても、ファイルが実際に安定していることは保証されません。この機能は古い FTP 実装との下位互換性のみを目的としているため、重要なデータに対してこの機能を使用することはお勧めしません。


ファイルサイズの位置 

リスト行のファイルサイズを表す位置の左端を指定します。一部のオペレーティングシステムでは、表示される値が実際のファイルサイズを反映しない場合もありますが、この位置は行に有効なファイル名が含まれていることを確認するために重要です。 

負でない整数。「固定」リスト行形式の場合、この位置の値は左端を第 1 桁とした場合の桁数です。「空白区切り」リスト行形式の場合、この値は左端を第 1 フィールドとした場合のフィールド数です。LIST 行にサイズフィールドがない場合は、このパラメータをゼロ (0) に設定します。具体例は、表 34 の「ファイルサイズの位置」を参照してください。

ファイルサイズの長さ 

固定」リスト行形式の場合に、ファイルサイズフィールドの最大幅 (桁数) を指定します。

負でない整数。「空白区切り」リスト行形式の場合は、この値をゼロ (0) に設定します。

絶対パス名の特殊エンベロープ 

絶対パス名を囲むのに必要な特殊エンベロープ文字 (たとえば、MVS で使用される単一引用符など) を指定します。単一引用符はディレクトリ名の先頭にのみ使用します。 

エンベロープ文字のペア。先頭と末尾の文字が同じである場合も、2 回入力します。 

オペレーティングシステムでエンベロープ文字が必要とされない場合は、このパラメータを未定義にします。 


注 –

UNIX では、このパラメータは常に未定義です。


ディレクトリリストに絶対パス名を表示 

ディレクトリ名に対して DIR コマンドを使用したときに表示されるファイル名が絶対パス名かどうかを指定します。

はい」または「いいえ


注 –

UNIX では、この文字は常に「いいえ」に設定されます。


絶対パス名の区切り文字セット 

ディレクトリ名またはそれに相当するものをほかのディレクトリ名やファイル名から切り離すために特定の区切り文字が必要な絶対パスを指定します。 

次の絶対パスの区切り文字を左から順に入力します。 

  • 最初の (左端の) ディレクトリ区切り文字

  • 中間のディレクトリ区切り文字

  • 最初の (左端の) ファイル名区切り文字

  • (オプション) 最後の (右端の) ファイル名区切り文字

特定の区切り文字がない場合は、プレースホルダとして機能する "\0" (円記号とゼロ) を使用します。円記号からなる区切り文字は、もう 1 つの円記号でエスケープする必要があります。詳細は、表 35 を参照してください。

リスト取得前のディレクトリ移動 

DIR コマンドを発行して目的のディレクトリに含まれるファイルのリストを取得する前に、ディレクトリ移動 (cd) コマンドを実行する必要があるかどうかを決定します。

はい」または「いいえ


注 –

現在の Batch アダプタの実装は、このパラメータを使用しません。


ディレクトリ名に終端文字が必要 

ディレクトリ名の直後にファイル名が付かない場合に、(たとえば、MVS のように) 終端文字としてディレクトリの終わりを表す区切り文字が必要かどうかを決定します。 

はい」または「いいえ

表 34 BatchFTP の発見的解決に関する設定パラメータの例

名前 

例 

スキップするヘッダー行 


      total 6
      -rw-r-----   1 ed        usr           110 Apr 15 13:43 AAA
      -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa

ヘッダー指定正規表現 


      total 6
      -rw-r-----   1 ed        usr           110 Apr 15 13:43 AAA
      -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa

ディレクトリ指定正規表現 


      drwxr-xr-x   2 ed    usr     2048 Apr 17 17:43 public_html

ファイルリンク指定正規表現 


      lrwxr-xr-x   2 ed        usr   2048 Apr 17 17:43 p ->       public_html

ファイルリンク記号正規表現 


     lrwxrwxrwx   2 ed        usr  4 Apr 17 17:43 p -> public_html

リスト行形式 


      -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa
      ^^^^^^^^^^   ^ ^^        ^^^           ^^^ ^^^ ^^ ^^^^^ ^^^
           1       2  3         4             5   6  7    8    9
                                                         File Name

ディレクトリ指定正規表現 


      drwxr-xr-x   2 ed    usr     2048 Apr 17 17:43 public_html

ファイル名の位置 


      -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa
      ^^^^^^^^^^   ^ ^^        ^^^           ^^^ ^^^ ^^ ^^^^^ ^^^
          1        2  3         4             5   6  7    8    9
                                                         File Name

ファイルサイズが検証可能 


       -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa
                                              ^^^
                                              File Size

ファイルサイズの位置 


       -rw-r--r--   1 ed        usr           110 Apr 15 13:33 aaa
       ^^^^^^^^^^   ^ ^^        ^^^           ^^^ ^^^ ^^ ^^^^^ ^^^
            1        2  3         4             5   6  7    8    9
                                           File
                                              Size

次のテキストは、ファイルサイズの有効な数値表現を表しています。 


      1234 or 1,234,567 or -12345 or +12345 or ’  1234  ’ or 12/34       or 1,234/56

次のテキストは、ファイルサイズの無効な数値表現を表しています 。^ はエラーの発生箇所を示します。 


      ’12 34’ or 123,45,678 or 123-456-789 or --123 or 123-
         ^          ^                 ^        ^          ^
      or 12345678901 or any number > 4294967295 or < -2147483647
         ^ (too large)
      or 123.45 or 12AB34 or 0x45 or ,123,456 or 12//34
            ^        ^        ^      ^              ^
      or /123 or 123/ or 12,3/45
         ^          ^        ^

表 35 プラットフォームごとの区切り文字とパス名の形式

OS

パス名の形式

区切り文字セット

       
   

Enter 

UNIX 

/dir1/dir2/file.ext

 

/// 

Windows 

C:\dir1\dir2\file.ext

\\ 

\\ 

\\ 

 

\\\\\\ 

VMS 

disk1:[dir1.dir2]file.ext;1

[.]; 

MVS PDS 

dir1.dir2(メンバー)

\0 

\0.() 

MVS Sequential 

dir1.dir2.filename

\0 

 

\0.. 

MVS GDG 

dir1.dir2.file(version#) (注を参照)

\0 

 

\0.. 

AS400 

dir1/file.ext

\0 

 

\0/. 

version# は、現在の世代が 0、新しい世代が +1、古い世代が -1 (-2、-3 など) です。

Batch アダプタ BatchFTP 環境プロパティーの設定

BatchFTP アダプタ環境プロパティー

ここでは、エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする BatchFTP OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchFTP エンバイロメントエクスプローラプロパティーには、次のセクションがあります。

SOCKS (BatchFTP 環境)

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする SOCKS のプロパティーの設定について説明します。BatchFTP アダプタは、ネゴシエーション方式として NO-AUTHENTICATION と USER/PASSWORD をサポートします。

BatchFTP 環境プロパティーの「SOCKS」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 36 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「SOCKS」

名前 

説明 

必要な値 

SOCKS ホスト名

SOCKS サーバー (ホスト) 名を指定します。SOCKS サーバーと通信する場合は、このパラメータに SOCKS サーバー名を入力します。 

SOCKS サーバーの名前。 

SOCKS サーバーポート

SOCKS サーバーへの接続時にサーバー上で使用されるポート番号を指定します。

1 から 65535 までの整数。

設定済みのデフォルトは 1080 です。

SOCKS ユーザー名

必要に応じて、SOCKS5 サーバーでの認証に使用されるユーザー名を、「SOCKS パスワード」パラメータで指定するパスワードとともに指定します。このパラメータは、USER/PASSWORD ネゴシエーション方式で使用されます。

有効な SOCKS5 ユーザー名。 

SOCKS パスワード

必要に応じて、SOCKS5 サーバーでの認証に使用されるパスワードを、「SOCKS ユーザー名」パラメータで指定するユーザー名とともに指定します。このパラメータは、USER/PASSWORD ネゴシエーション方式で使用されます。


注 –

対応する Java アクセサは、getSocksPassword()setSocksPassword(java.lang.String p)、および setSocksEncryptedPassword(java.lang.String p) です。


有効な SOCKS5 パスワード。 

FTP (BatchFTP 環境)

BatchFTP 環境プロパティーの「FTP」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 37 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「FTP」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト名

アダプタが接続する外部システムの名前を指定します。

SSH トンネリング」設定の「SSH トンネリングが有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」パラメータと「サーバーポート」パラメータは無視されます。この場合、FTP のホスト名は SSH オプションで次のモデルに従って決定されます。

ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort SSHServer

前述の例では、この FTP 機能は既存の SSH トンネルを使用して FTP サーバー FtpServerHost:FtpServerPort と通信します。詳細は、「SSH トンネリング」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。

SOCKS 設定パラメータの「SOCKS が有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」で「ローカルホスト」や「127.0.0.1」などの一部の名前が正しく解決されないことがあります。実際の IP やマシン名を使用してホストを表現してください。詳細は、「SOCKS」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。

ホスト名。 

サーバーポート

FTP サーバーへの接続時にサーバー上で使用されるポート番号を指定します。

SSH トンネリング」設定の「SSH トンネリングが有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」パラメータと「サーバーポート」パラメータは無視されます。この場合、FTP サーバーのポート番号は SSH オプションで次のモデルに従って決定されます。

ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort SSHServer

前述の例では、この FTP 機能は既存の SSH トンネルを使用して FTP サーバー FtpServerHost:FtpServerPort と通信します。詳細は、「SSH トンネリング」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。

サーバーのポート番号。 

ユーザー名

必要な場合に、外部システムへのログオンに使用されるユーザー名を指定します。

外部システムへのアクセスを提供するユーザー名 

パスワード

外部システムへのログオン時にパスワードが必要な場合に、ユーザー名に対応するパスワードを入力します。

対応する Java アクセサメソッドは、getPassword()setPassword()、および setEncryptedPassword() です。

パスワード。 

ユーザー定義の発見的設定ファイル

ユーザー定義の FTP 発見的設定ファイルの名前と場所を指定します。ファイル内容の形式は、FTPHeuristics.cfg ファイルと同じにする必要があります。詳細は、「独自の発見的設定ファイルを作成する」を参照してください。

このプロパティーは、「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」との組み合わせによって機能します。 


注 –

BatchFTP OTD は、選択した「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」または「ユーザー定義の発見的設定ファイル」のパスが正しく定義されていない場合に、例外を生成します。「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」を指定した場合は、「ユーザー定義の発見的設定ファイル」プロパティーの対応する値も指定する必要があります。


ローカルホスト上のユーザー定義の FTP 発見的設定ファイルの場所と名前。 

一般設定 (BatchFTP 環境)

BatchFTP 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 38 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

状態持続性基本場所

中間結果を保存するための作業用ディレクトリを指定します。 

オプション: 

  • 値を空白のままにすると、BatchFTP はデフォルトのフォルダを作業用ディレクトリとして使用します。

  • 読み込みと書き込みのアクセス権があるローカルファイルシステムフォルダのパスを指定します。


    注 –

    プロジェクトを別のアプリケーションサーバーに配備する場合は、「EAR ファイルの配備」を参照してください。


読み込みと書き込みのアクセス権がある作業用ディレクトリ。または、空白 (値なし) のままにしてデフォルトのディレクトリを使用します。 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。次のオプションがあります。 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

自動」または「手動」を選択します。

設定済みのデフォルトは「自動」です。 

SSH トンネリング (BatchFTP 環境)

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする SSH トンネリングのプロパティーの設定について説明します。セキュリティー保護された FTP (FTP over SSH または FTP over SSL) が必要な場合は、セキュリティー保護された FTP の OTD (BatchFTPOverSSLBatchSFTP、および BatchSCP) を使用します。SSH トンネリングは、互換性を維持するためにサポートされています。

BatchFTP 環境プロパティーの「SSH トンネリング」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 39 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「SSH トンネリング」

名前 

説明 

必要な値 

SSH 待機ホスト

SSH サポートソフトウェアが実行されるホストの名前、およびそのホストが待機する対象を指定します。このパラメータが必要になるのは、「SSH チャネルが確立済み」が「はい」に設定されている場合だけです。その理由は、「いいえ」を選択した場合には SSH クライアントが常に localhost から起動されるため、この待機ホストが常に「ローカルホスト」になるからです。最適なセキュリティーを得るには、「ローカルホスト」を選択することをお勧めします。

このホスト上の対応するポート番号への接続は、SSH でセキュリティー保護されたチャネルを介して FTP サーバーに転送されます。 

待機ホスト上では、「ポート転送」オプションを使用して SSH サポートソフトウェアを設定および起動する必要があります。

FTP コマンドの接続は、セキュリティー保護されたトンネルを介して転送されます。対応する SSH コマンドでは、次のモデルが使用されます。 

ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort -o BatchMode=yes SSHServer

このホスト名が「ローカルホスト」でない場合は、ローカルホストと SSH 待機ホストの間のデータトランスポートがセキュリティー保護されません。また、ほかのホストへの接続を許可するように SSH サポートソフトウェアを設定するようにしてください。一部の SSH クライアントでは、オプション -g を使用します。

たとえば、SSH 待機ホスト上で次のようなコマンドを実行します。 

ssh -L 4567:apple:21 -o BatchMode=yes apple 

または 

ssh -L 5678:orange: 21 -o BatchMode=yes apple 

いずれにしても、SSH 待機ホストと FTP サーバーの間のトランスポートはセキュリティー保護されます。 

SSH 待機ホスト名。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

SSH 待機ポート

SSH トンネリングサポートソフトウェアが着信接続をチェックするために使用するポート番号を指定します。このポート番号は、SSH 待機ホスト上の任意の未使用のポート番号です。

このポートへの接続は、SSH でセキュリティー保護されたチャネルを介して FTP サーバーに転送されます。このパラメータは必須であり、Sun Enterprise Service Bus システムの内部または外部で実行された SSH コマンドの ListenPort の値と完全に同じである必要があります。対応する SSH コマンドでは、次のモデルが使用されます。

ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort -o BatchMode=yes SSHServer Required Values

1 から 65535 までの整数。

SSH ユーザー名

SSH ユーザー名を指定します。このパラメータは、「SSH チャネルが確立済み」パラメータの設定が「いいえ」の場合に必要になることがあります。

このパラメータが必要になるのは、SSH サポートソフトウェアがアダプタの内部で起動された場合だけです (対応する SSH コマンド行を参照)。その場合でも、必要になるのは、ユーザー名の入力が必要な対話形式で SSH 実装が実行された場合だけです。この要件は、SSH コマンド行の指定方法や SSH 環境の設定方法によって異なります。 

SSH ユーザー名。 

SSH パスワード

SSH ユーザー名」で入力したユーザー名に対応する SSH パスワードを指定します。このパラメータが必要になる可能性があるのは、「SSH チャネルが確立済み」パラメータの設定が「いいえ」の場合だけです。詳細は、「SSH ユーザー名」を参照してください。

SSH パスワード。 

接続プールの設定 (BatchFTP 環境)

BatchFTP 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 40 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理 EIS 接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理 EIS 接続の最大数を指定します。

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

デフォルト値は 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内に残留できる最大時間を指定できます。

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 (ゼロ) より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchFTP 環境)

BatchFTP 環境プロパティーの「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 41 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。 

設定済みのデフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの時間の長さ (ミリ秒単位) を指定します。これは、「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。 

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。 

設定済みのデフォルト値は 1000 (1 秒) です。

Batch アダプタ BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchFTPOverSSL OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchFTPOverSSL アダプタ環境プロパティーには、次のセクションがあります。

FTP および SSL の設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「FTP および SSL の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 42 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「FTP および SSL の設定」

名前 

説明 

必要な値 

FTP ホスト

FTP サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。

FTP サーバーのホスト名または IP アドレス。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

FTP over SSL 用の明示的ポート

Explicit SSL 用の FTP ポートを指定します。デフォルトは 21 (データポート 20) です。

Explicit SSL 用の FTP ポート番号。 

設定済みのデフォルトは 21 (データポート 20) です。

FTP over SSL 用の暗黙的ポート

Implicit SSL 用の FTP ポートを指定します。

Implicit SSL 用の FTP ポート

設定済みのデフォルトは 990 (データポート 989) です。

ユーザー ID

FTP サーバー用のユーザーログインを指定します。 

FTP サーバー用のユーザーログイン名。 

パスワード

FTP サーバーのユーザーログイン用のパスワードを指定します。 

FTP サーバーのユーザーログイン用のパスワード。 

キーストアの場所

サーバー認証に必要な信頼できる認証局証明書が含まれるキーストアのパスを指定します。 

キーストアファイルの完全修飾パス

キーストアパスワード

キーストアファイルにアクセスするためのパスワードを指定します。 

キーストア用のパスワード。

キーストアタイプ

キーストア形式のタイプを指定します。「JKS」または「その他」を選択できます。


注 –

現在サポートされているキーストアタイプは「JKS」だけです。「その他」を値として選択した場合は、OTD が初期化されたときに例外がスローされ、「不明なタイプのキーストア」というエラーメッセージが表示されます。


「JKS」を選択します。「JKS」は現在サポートされている唯一のキーストアタイプであり、デフォルトとして設定されています。

ファイアウォール設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「ファイアウォール設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 43 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「ファイアウォール設定」

名前 

説明 

必要な値 

ファイアウォールホスト

プロキシサーバーのホスト名または IP を指定します。

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレス。 

ファイアウォールポート

プロキシサーバーのポートを指定します。

プロキシサーバーのポート番号。 

ユーザー ID

プロキシサーバー上のユーザーログインを指定します。

ユーザーログイン ID。 

パスワード

ユーザーログイン用のパスワードを指定します。

ユーザーパスワード。 

一般設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 44 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。次のオプションがあります。 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

    BatchFTPoverSSL の接続モードが「自動」に設定されている場合は、「FTP および SSL の設定」に関する次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • FTP ホスト

    • FTP over SSL 用の明示的ポート (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「セキュリティー保護モード」が「Explicit SSL」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • FTP over SSL 用の暗黙的ポート (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「セキュリティー保護モード」が「Implicit SSL」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • ユーザー ID

    • パスワード

    • キーストアの場所 (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「サーバー認証が必要」が「はい」に設定されている場合や、BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「ユーザーの識別名」にクライアント認証が必要であることを示す値が含まれている場合は、これを設定する必要がある)

    • キーストアパスワード (「キーストアの場所」が設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    また、ファイアウォールが有効であり、コネクティビティーマッププロパティーの「ファイアウォール設定」->「ファイアウォールを使用」が「はい」に設定されている場合は、「ファイアウォール設定」の次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • ファイアウォールホスト

    • ファイアウォールポート

    • ユーザー

    • パスワード

自動」または「手動」を選択します。デフォルトは「自動」です。

一時ディレクトリ

中間結果を保存するための作業用ディレクトリを指定します。 

次のオプションがあります。 

  • 値を空白のままにすると、BatchFTPOverSSL はデフォルトのフォルダを一時ディレクトリとして使用します。

  • 読み込みと書き込みのアクセス権があるローカルファイルシステムフォルダのパスを指定します。


    注 –

    プロジェクトを別のアプリケーションサーバーに配備する場合は、「EAR ファイルの配備」を参照してください。


読み込みと書き込みのアクセス権がある作業用ディレクトリ。または、空白 (値なし) のままにしてデフォルトのディレクトリを使用します。 

接続プールの設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 45 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境マッププロパティーの「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 46 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。デフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止の長さ (ミリ秒単位) を指定します。「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。デフォルト値は 1000 (1 秒) です。

Batch アダプタ BatchSCP 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchSCP OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchSCP アダプタ環境プロパティーには、次のセクションがあります。

SSH 設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「SSH 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 47 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「SSH 設定」

名前 

説明 

必要な値 

SSH ホスト

SSH サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。 

SSH サーバーのホスト名または IP アドレス。 

SSH ポート

SSH サーバーのポート番号を指定します。 

SSH サーバーのポート番号。 

ユーザー

SSH サーバーのユーザーログイン名を指定します。 

SSH サーバーのユーザーログイン名。 

パスワード

ユーザーのログインパスワードを指定します。 

ログインパスワード。 

キーファイル

クライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。

クライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス)。 

キーファイルパスワード

キーファイル (鍵ペア) を保護するために使用されるパスワードを指定します。

キーファイルのパスワード。 

サーバー公開鍵

SSH サーバーが使用する公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。この鍵は、サーバー上で生成され、安全なチャネルを介してクライアントに送信され、ホスト鍵を検証するためにクライアントマシンに保存されます。

詳細は、SSH サーバーのマニュアルを参照してください。 

ホスト鍵を検証するためのサーバー公開鍵を含むフォルダ (パス)。 

ホスト鍵検証用のサーバー名

ホスト鍵の検証に使用される SSH サーバーの完全ドメイン名を指定します。

ホスト鍵の検証を行うときに必要な SSH ホスト名。 

優先される公開鍵アルゴリズム

SSH 認証用の優先される公開鍵アルゴリズムを指定します。「DSA」または「RSA」を選択できます。

DSA」または「RSA」。

設定済みのデフォルトは「DSA」です。 

ファイアウォール設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「ファイアウォール設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 48 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「ファイアウォール設定」

名前 

説明 

必要な値 

ファイアウォールホスト

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレス。設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

ファイアウォールポート

プロキシサーバーのポート番号を指定します。

プロキシサーバーのポート番号。設定済みのデフォルトは 1080 です。

パスワード

プロキシサーバーのログインパスワードを指定します。

プロキシサーバーのログイン ID に対応するパスワード。 

ユーザー

プロキシサーバーのユーザーログイン ID を指定します。

プロキシサーバーのユーザーログイン ID

一般設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 49 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。次のオプションがあります。 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

    BatchSCP の接続モードが「自動」に設定されている場合は、次の「SCP 設定」環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • SSH ホスト

    • SSH ポート

    • ユーザー

    • パスワード

    • キーファイル (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「認証タイプ」が「HOSTBASED」または「PUBLICKEY」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • キーファイルパスワード (「キーファイル」プロパティーを設定した場合に必要)

    • サーバー公開鍵 (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • ホスト鍵検証用のサーバー名 (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    また、ファイアウォールが有効であり、コネクティビティーマッププロパティーの「ファイアウォール設定」->「ファイアウォールを使用」が「はい」に設定されている場合は、次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • ファイアウォールホスト

    • ファイアウォールポート

    • ユーザー

    • パスワード

自動」または「手動」を選択します。

設定済みのデフォルトは「自動」です。

接続プールの設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 50 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。 

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchSCP 環境)

「接続再試行の設定」セクションには、次の最上位パラメータが含まれています。

BatchSCP 環境マッププロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 51 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。デフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

接続先のファイルへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止の長さ (ミリ秒単位) を指定します。「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。 

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。デフォルト値は 1000 (1 秒) です。

Batch アダプタ BatchSFTP 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchSFTP OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchSFTP アダプタ環境プロパティーには、次のセクションがあります。

SFTP 設定 (BatchSFTP 環境)

BatchSFTP 環境プロパティーの「SFTP 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 52 「Environment」 - 「BatchSFTP」 - 「SFTP 設定」

名前 

説明 

必要な値 

SSH ホスト

SSH サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。 

SSH サーバーのホスト名または IP アドレス。 

SSH ポート

SSH サーバーのポート番号を指定します。 

SSH サーバーのポート番号。 

ユーザー ID

SSH サーバーのユーザーログイン名を指定します。 

SSH サーバーのユーザーログイン名。 

パスワード

ユーザーのログインパスワードを指定します。 

パスワード。 

キーファイル

PUBLICKEY タイプまたは HOSTBASED タイプのクライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。

クライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス)。 

キーファイルパスワード

キーファイルを保護するために使用されるパスワードを指定します。

キーファイルのパスワード。 

サーバー公開鍵

SSH サーバーが使用する公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。この鍵は、サーバー上で生成され、安全なチャネルを介してクライアントに送信され、ホスト鍵を検証するためにクライアントマシンに保存されます。

ホスト鍵を検証するためのサーバー公開鍵を含むフォルダ (パス)。 

ホスト鍵検証用のサーバー名

ホスト鍵の検証に使用される SSH サーバーの完全ドメイン名を指定します。

ホスト鍵の検証を行うときに必要な SSH ホスト名。 

優先される公開鍵アルゴリズム

SSH 認証用の優先される公開鍵アルゴリズムを指定します。「DSA」または「RSA」を選択できます。

DSA」または「RSA」。

設定済みのデフォルトは「DSA」です。 

ファイアウォール設定 (BatchSFTP 環境)

BatchSFTP 環境プロパティーの「ファイアウォール設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 53 「Environment」 - 「BatchSFTP」 - 「ファイアウォール設定」

名前 

説明 

必要な値 

ファイアウォールホスト

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレス。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

ファイアウォールポート

プロキシサーバーのポート番号を指定します。

プロキシサーバーのポート番号。 

設定済みのデフォルトは 1080 です。

ユーザー ID

プロキシサーバーのユーザーログイン ID を指定します。

プロキシサーバーのユーザーログイン ID

パスワード

プロキシサーバーのログインパスワードを指定します。

プロキシサーバーのログイン ID に対応するパスワード。 

一般設定 (BatchSFTP 環境)

BatchSFTP 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 54 「Environment」 - 「BatchSFTP」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。オプション: 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

    BatchSFTP の接続モードが「自動」に設定されている場合は、次の「SFTP 設定」環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • SSH ホスト

    • SSH ポート

    • ユーザー

    • パスワード

    • キーファイル (BatchSFTP のコネクティビティーマッププロパティーである「認証タイプ」が「HOSTBASED」または「PUBLICKEY」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • キーファイルパスワード (「キーファイル」プロパティーを設定した場合に必要)

    • サーバー公開鍵 (BatchSFTP のコネクティビティーマッププロパティーである「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • ホスト鍵検証用のサーバー名 (BatchSFTP のコネクティビティーマッププロパティーである「SFTP 設定」->「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    また、ファイアウォールが有効であり、コネクティビティーマッププロパティーの「ファイアウォール設定」->「ファイアウォールを使用」が「はい」に設定されている場合は、次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • ファイアウォールホスト

    • ファイアウォールポート

    • ユーザー

    • パスワード

自動」または「手動」を選択します。

設定済みのデフォルトは「自動」です。

接続プールの設定 (BatchSFTP 環境)

BatchSFTP 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 55 「Environment」 - 「BatchSFTP」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchSFTP 環境)

「接続再試行の設定」セクションには、次の最上位パラメータが含まれています。

BatchSFTP 環境マッププロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 56 「Environment」 - 「BatchSFTP」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。デフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止の長さ (ミリ秒単位) を指定します。「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。デフォルト値は 1000 (1 秒) です。

Batch アダプタ BatchLocalFile 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchLocalFile OTD のプロパティーについて説明します。

BatchLocalFile プロパティーには、次のセクションが含まれています。

一般設定 (BatchLocalFile 環境)

BatchLocalFile 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 57 「Environment」 - 「BatchLocalFile」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

状態持続性基本場所

中間結果を保存する作業用ディレクトリを指定します。

オプション: 

  • 値を空白のままにすると、BatchLocalFile はデフォルトのフォルダを作業用ディレクトリとして使用します。

  • 読み込みと書き込みのアクセス権があるローカルファイルシステムフォルダのパスを指定します。


    注 –

    プロジェクトを別のアプリケーションサーバーに配備する場合は、「EAR ファイルの配備」を参照してください。


読み込みと書き込みのアクセス権がある作業用ディレクトリ。または、空白 (値なし) のままにしてデフォルトのディレクトリを使用します。 

接続プールの設定 (BatchLocalFile 環境)

BatchLocalFile 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 58 「Environment」 - 「BatchLocalFile」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。 

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

Batch アダプタ BatchRecord 環境プロパティーの設定

接続プールの設定 (BatchRecord 環境)

BatchRecord 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 59 「Environment」 - 「BatchRecord」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。 

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

CICS アダプタ環境プロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする CICS アダプタの設定パラメータは、次のセクションで構成されています。

Sun CICS Listener

CICS 環境プロパティーの「Sun CICS Listener」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 60 環境プロパティー - 「Sun CICS Listener」セクション

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

接続するメインフレームホストの名前を指定します。 

「CICS」を入力します。CICS 接続のデフォルト値は常に「CICS」です。

ポート

Sun CICS Listener および CICS Listener が待機する TCP/IP ポートを指定します。これは、CICS アダプタが接続するポートです。 

Sun CICS Listener が待機する TCP/IP ポート。

Sun CICS Listener の TransId

メインフレームホスト上の Sun CICS Listener の TransId を指定します。これは、Sun CICS Listener がインストールされている CICS トランザクションです。 

Sun CICS Listener の有効な TransId。デフォルトは STCL です。

起動タイプ

起動タイプを指定します。CICS 間隔制御の場合は「IC」、CICS 一時データの場合は「TD」です。これは、実行されるプログラムの CICS 起動タイプです。 

「IC」または「TD」を選択します。デフォルト値は IC です

起動間隔

CICS サーバー上で「IC」起動タイプのトランザクションプログラム (TP) を次に実行するまでの間隔を時分秒で指定します。このフィールドはオプションですが、使用する場合は 6 桁すべてを指定する必要があります。 

6 桁の整数。これを指定する場合は、6 桁すべての指定する必要があります (たとえば、123456)。デフォルト値は 000000 です。

リスナータイムアウト

Sun CICS Listener が CICS アダプタから次のトランザクションプログラム要求が着信するのを待機する時間 (ミリ秒単位) を指定します。 

リスナーのタイムアウト (ミリ秒単位) を示す数値。たとえば、120000 ミリ秒は 2 分に相当します。 

TP タイムアウト

CICS アダプタが Sun CICS Listener から現在のトランザクションプログラム要求に対する結果が返されるのを待機する時間を指定します。 

TP タイムアウト (ミリ秒単位) を示す数値。たとえば、120000 ミリ秒は 2 分に相当します。 

ポーリング間隔

ポーリング間隔を指定します。これは、Sun CICS Listener が 1 秒間の EXEC CICS DELAY を発行する前に現在の TCP 接続に対して着信トラフィックを照会する回数です。 

Sun CICS Listener のポーリング間隔を示す整数。 

トランスポートタイムアウト

ローカル側とホスト側の両方で送信または受信に関して使用されるタイムアウトを指定します。 

トランスポートタイムアウト (ミリ秒単位) を示す数値。たとえば、5000 ミリ秒は 5 秒に相当します。 

COMMAREA パディング文字

COMMAREA 内のペイロードの実際の長さが CommAreaLength で指定された長さより短い場合に、SBYND リスナーが CICS サーバーで COMMAREA をパディングするために使用する文字の EBCDIC コードを指定します。デフォルト値は 16 進数の 40 (EBCDIC のスペース) です。 

16 進数で符号化された文字の値。たとえば、スペースを表す 40、最小値を表す 00、最大値を表す FF などです。デフォルト値は 40 です。

送信バッファーサイズ

ベースとなるソケットの送信バッファーサイズ (バイト単位) を指定します。 

バッファーサイズ (バイト単位) を示す数値。たとえば、2048 バイトは 2 KB に相当します。 

受信バッファーサイズ

ベースとなるソケットの受信バッファーサイズ (バイト単位) を指定します (ヒントとして提供される)。 

受信バッファーサイズ (バイト単位) を示す数値。たとえば、10240 バイトは 10 キロバイトに相当します。 

遅延なし

システムが接続または要求を遅延できるかどうかを指定します。一般に、大量のトランザクションや重要なトランザクションでは、「TRUE」(遅延なし) にする必要があります。少量のトランザクションや重要でないトランザクションの場合は、「FALSE」を使用できます。ネーグルのアルゴリズムを無効にするかどうかを指定します。

TRUE」または「FALSE」を入力します。「TRUE」がデフォルトです。

キープアライブ

CICS リスナーへのソケット接続を作成したときに、ソケットの SO_KEEPALIVE オプションを有効にするかどうかを指定します。SO_KEEPALIVE は、メッセージの定期的な転送を有効にすることによって、アクティブな接続を維持します (プロトコルがこの機能をサポートする場合)。接続されたソケットがこれらのメッセージに応答できなかった場合、接続は切断され、そのソケットに書き込むプロセスに ENETRESET エラー番号が通知されます。このオプションは、optval 引数に int 値を取ります。これは、ブール型のオプションです。 

ソケットの SO_KEEPALIVE オプションは、接続中にピアへの接続の ping を有効にし、接続状態を維持するために使用されます。これは、接続がアイドル状態になってタイムアウトすることを防ぐために使用されます。 

SO_KEEPALIVE は、ピアの接続ソケットにメッセージを定期的に送信して、接続が「稼働中」(アクティブ) であることを保証します。次の 3 つの応答のいずれかが想定されています。 

  1. ピアは、想定されている ACK で応答します。特に異常はないため、アプリケーションには通知されません。TCP は、アクティビティーのない状態がさらに 2 時間続いたあとで、もう 1 つのプローブを送信します。

  2. ピアは RST で応答し、ピアホストがクラッシュまたは再起動したことをローカル TCP に知らせます。ソケットが閉じます。

  3. ピアは応答を返すことができません。ソケットが閉じます。このオプションの目的は、ピアホストがクラッシュしたかどうかを検出することにあります。

SO_KEEPALIVE を有効にするには「TRUE」を入力し、無効にするには「FALSE」を入力します。「TRUE」が設定済みのデフォルトです。

CICS ゲートウェイ

CICS 環境プロパティーの「CICS ゲートウェイ」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 61 環境プロパティー - 「CICS ゲートウェイ」セクション

名前 

説明 

必要な値 

URL

接続するリモートまたはローカルのゲートウェイを指定します。 


注 –

このパラメータの値として「ローカル:」を使用する場合は、特定の JAR ファイルが必要です。



注 –

デフォルト値の「ローカル:」は、z/OS 上で実行されている CTG では使用できません。z/OS 上で実行されている CTG では、「URL」プロパティーの値を「ローカルホスト」またはサーバー名に設定する必要があります。


リモートまたはローカルゲートウェイのノード名または IP アドレス。設定済みのデフォルトは「ローカル:」です。

ポート

CTG が実行されている TCP/IP ポートを指定します。 

TCP/IP ポートを示す番号。 

サーバー

CTG 設定のリストに指定されたサーバーから、使用するサーバーを指定します。 

CTG サーバーリストに指定されたサーバーの名前。この値を空白のままにすると、リストに指定された最初のサーバーがデフォルトで使用されます。 

SSL キーリングクラス

SSL キーリングクラスのクラス名を指定します。 

SSL キーリングクラスの完全なクラス名。 

SSL キーリングパスワード

暗号化されたキーリングクラスのパスワードを指定します。 

SSL キーリングクラスのパスワード。 

CICS クライアント

CICS 環境プロパティーの「CICS クライアント」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 62 環境プロパティー - 「CICS クライアント」セクション

名前 

説明 

必要な値 

CICS ユーザー ID

CICS ユーザーの ID を指定します。最大長は 8 文字です。 

8 文字以下の CICS ユーザー ID。 

CICS パスワード

CICS ユーザーのパスワードを指定します。最大長は 8 文字です。 

8 文字以下のパスワード。 

トレース

CICS 環境プロパティーの「トレース」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 63 環境プロパティー - 「トレース」セクション

名前 

説明 

必要な値 

レベル

CTG 固有。記録された利用可能なトレース情報のレベルを指定します。次のオプションがあります。

0: なし。CICS Java クライアントアプリケーションのトレースがありません。

1: 標準。データブロック (COMMAREA やネットワークフローなど) の最初の 128 バイトのみをデフォルトで表示します。このトレースレベルは、ctgstart の -trace オプションで設定されるゲートウェイのトレースと同等です。これは、システムプロパティー gateway.T.trace=on を使用して設定することもできます。

2: 詳細デバッグデフォルトでデータブロック全体を完全にトレースします。このトレースには、標準トレースレベルより多くの CICS トランザクションゲートウェイに関する情報が含まれています。このトレースレベルは、ctgstart の -x オプションで設定されるゲートウェイのデバッグトレースと同等です。これは、システムプロパティー gateway.T=on を使用して設定することもできます。

3: 例外スタックほとんどの Java 例外をトレースします。これには、CICS トランザクションゲートウェイの通常動作中に発生する可能性がある例外を含みます。その他のトレースは記録されません。このトレースレベルは、ctgstart の -stack オプションで設定されるゲートウェイのスタックトレースと同等です。これは、システムプロパティー gateway.T.stack=on を使用して設定することもできます。

指定するトレース情報レベルを示す 0 から 3 までの整数。設定済みのデフォルトは 0 です。

ファイル名

CTG 固有。トレース出力が書き込まれるファイルの場所を指定します。これは、stderr へのデフォルト出力の代わりに使用されます。長いファイル名は、引用符で囲む必要があります (たとえば、"trace output file.log")。


注 –

このファイル名は、システムプロパティー gateway.T.setTFile=xxx (xxx はファイル名) を使用して設定することもできます。


出力ファイル名。 

切り捨てサイズ

CTG 固有。トレースに書き込まれるデータブロックの最大サイズを指定します。


注 –

切り捨てサイズは、システムプロパティー gateway.T.setTruncationSize=xxx (xxx は数値) を使用して設定することもできます。


最大データブロックサイズを示す数値。値 0 は、トレースにデータブロックが書き込まれないことを示します。値なし (プロパティーを空白のままにすること) は、切り捨てサイズが指定されないことを示します。

ダンプオフセット

CTG 固有。データブロックの表示を開始するオフセットを指定します。


注 –

ダンプオフセットは、システムプロパティー gateway.T.setDumpOffset=xxx (xxx は数値) を使用して設定することもできます。


CTG 固有。データブロックの表示を開始するオフセットを指定します。 

時間表示

トレースにタイムスタンプを表示するかどうかを指定します。 

オン」または「オフ」。「オン」は、トレース内にタイムスタンプが表示されることを示します。デフォルト設定は「オン」です。


注 –

時間表示は、システムプロパティー gateway.T.timing=on を使用して設定することもできます。


接続再試行の設定

CICS 環境プロパティーの「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 64 環境プロパティー - 「接続再試行の設定」セクション

名前 

説明 

必要な値 

最大再試行回数

接続再試行の最大回数を指定します。 

アダプタが接続の確立を試行する回数を示す数値。設定済みのデフォルトは 5 です。

再試行間隔

次の接続再試行までの待機時間 (ミリ秒単位) を指定します。 

アダプタが次の接続を試行するまでに待機する時間 (ミリ秒単位) を示す数値。設定済みのデフォルトは 5000 (5 秒) です。

接続プールの設定

CICS 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 65 環境プロパティー - 「接続プールの設定」セクション

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する接続の初期数および最小数を指定します。 

維持する接続の初期数および最小数を示す数値。設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

EIS への接続の最大サイズを指定します。 

EIS への接続の最大サイズを示す数値。設定済みのデフォルトは 10 です。

COM/DCOM アダプタ環境プロパティーの設定

COM/DCOM 環境プロパティーの「DCOM」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

名前 

説明 

必要な値 

サーバー

DCOM コンポーネントのインスタンス (つまり、リモートサーバーの実行可能ファイル) を作成するときに使用されるデフォルトサーバーを指定します。このプロパティーは、インプロセスコンポーネント (.dll など) を使用する場合には必要ありません。 

DCOM コンポーネントが作成されるサーバーの名前。この名前を指定しなかった場合は、ローカルホスト上にオブジェクトが作成されます。 


注 –

コラボレーションから動的にこのプロパティーを設定することもできます。


HTTPS アダプタ環境プロパティーの設定

アダプタ外部システムのプロパティーは、環境の内部から設定する必要があります。Java CAPS プロジェクトのすべてのアダプタの設定を問題なく完了するまでは、プロジェクトを適切に実行または配備できません。次の一覧では、HTTPS アダプタのプロパティーを示します。HTTPS アダプタが実装する環境設定には、4 つのカテゴリがあります。

アプリケーションサーバー環境で設定されるプロパティーのカテゴリ

HTTP 設定

「HTTP 設定」には、次の表に示す設定パラメータが含まれています。


注意 – 注意 –

コラボレーションエディタ (Java) で clear() メソッドを呼び出すと、「HTTP 設定」セクションのすべてのプロパティーがクリアーされます。プロパティーがクリアーされた場合は、変換デザイナで要求メッセージのヘッダーセクションとペイロードセクションを手動で再構築する必要があります。


表 66 「環境設定」 - 「HTTP 設定」

名前 

説明 

必要な値 

URL 

HTTP または HTTPS 接続を確立するために使用されるデフォルトの URL を指定します。HTTP OTD に URL が割り当てられなかった場合は、GET コマンドと POST コマンドの両方の URL としてデフォルト値が使用されます。GET メソッドおよび POST メソッドを参照してください。

「HTTPS」プロトコルを指定した場合は、SSL を有効にする必要があります。SSL のプロパティー表を参照してください。

有効な URL。 

完全な URL を入力する必要があります。次に例を示します。 

http://www.sun.com

または 

http://google.yahoo.com/bin/query

GET 機能を使用する場合は、エンコードされたクエリー文字列の表記法を使用してプロパティーを指定できます。次に例を示します。すべてを 1 行で入力してください。 

http://www.ee.cornell.edu/cgi-bin/cgiwrap/~wes/pq?FirstName=John&LastName=Doe


注 –

国際 URL の場合は、ターゲット URL がこのプロパティーに使用されているエンコーディングをサポートしていることを確認してください。Java 2 プラットフォームでサポートされている文字エンコーディングのリストは、Sun の Web サイト (http://java.sun.com) にあります


コンテンツタイプ 

サーバーに要求を送信するときに指定するコンテンツタイプヘッダーのデフォルト値。値を指定しなかった場合は、デフォルト値の application/x-www-form-urlencoded がアダプタによって指定されます。


注 –

この設定値を変更しても、ヘッダーの値が変更されるだけで、実際のコンテンツタイプは変更されません。必要な場合は、データを手動で変換できます。


有効な文字列。 

エンコード 

テキストデータの読み取りまたは書き込み時に使用されるデフォルトのエンコーディング。 

有効なエントリ。デフォルトは ASCII です。 

プロキシ構成

このセクションのプロパティーは、アダプタがプロキシサーバー経由で外部システムにアクセスするのに必要な情報を指定します。

クライアントの HTTPS 環境プロパティーの「プロキシ構成」設定は、コラボレーション (Java) またはビジネスプロセスの内部で目的の URL を動的に設定するときに使用します。


注 –

Java 仮想マシン (JVM) の既知の動作として、無効なプロキシサーバーはローカル接続経由でバイパスされます。その結果、プロキシ設定が無効であっても、応答が得られる場合があります。この虚偽の応答は、HTTP 接続でのみ発生します。HTTP 接続では、プロキシからの認証済みのハンドシェークが保証されます。



注 –

HTTPS アダプタクライアントは、ローカルアドレスにアクセスするときにプロキシサーバーをバイパスします。これは、ローカルな要求も含めてすべての要求をプロキシに送信する Web ブラウザの動作とは対照的です。


「プロキシ構成」には、次の表に示す設定パラメータが含まれています。

表 67 「環境設定」 - 「プロキシ構成」

名前 

説明 

必要な値 

プロキシホスト 

HTTP プロキシのホスト名を指定します。このプロパティーで HTTPS プロキシホストを設定することにより、HTTP サーバーまたは HTTP サーバーからのデータの受信要求をプロキシに移譲できるようになります。このプロパティーは、セキュリティー保護された HTTP 接続用のプロキシポートを設定します。 

有効な HTTPS プロキシホスト名。 

プロキシポート 

HTTPS プロキシのポートを指定します。このプロパティーで HTTPS プロキシポートを設定することにより、HTTP サーバーまたは HTTP サーバーからのデータの受信要求をプロキシに移譲できるようになります。このプロパティーは、セキュリティー保護された HTTP 接続用のプロキシポートを設定します。 

有効な HTTPS プロキシポート。デフォルトは 8080 です。

プロキシのユーザー名 

プロキシサーバーにアクセスするための認証に必要なユーザー名を指定します。 

有効なユーザー名。 


注 –

このユーザー名は、サイトへのアクセスに HTTP 基本認証を必要とする URL で使用されます。



注 –

プロキシパスワード」プロパティーの値を入力する前に、このプロパティーの値を入力してください。


プロキシパスワード 

HTTPS プロキシにアクセスするのに必要なパスワードを指定します。 

適切なパスワード。 


注 –

このプロパティーを入力する前に、「プロキシのユーザー名」プロパティーの値を入力してください。


プロキシのプロパティーを適切に設定するには、追加作業として、アプリケーションサーバーの server.policy ファイルの PropertyPermission ユーティリティーを次のように編集します。

Procedureserver.policy ファイルの PropertyPermission ユーティリティーを編集する

  1. 次の場所に移動します。


    c:\JavaCAPS\appserver\is\lib\install\templates\
     

    c:\JavaCAPS は、インストールの場所です。

  2. server.policy ファイルに次の構文を追加します。


    permission java.util.PropertyPermission “*”, “read,write”;
  3. アクセス権の変更を反映するには、新しいドメインを作成する必要があります。

    新しいドメインの作成方法については、「ドメインの作成と起動」を参照してください。

セキュリティー

「環境設定」の「セキュリティー」プロパティーは、HTTP 認証と SSL 接続を実行するために使用されます。これには、次の設定セクションが含まれます。

認証

次の表に、HTTP 認証に使用される認証設定の詳細を示します。

表 68 「環境設定」 - 「セキュリティー」、「認証」

名前 

説明 

必要な値 

HTTP ユーザー名 

URL で指定された Web サイトを認証するためのユーザー名を指定します。 

有効なユーザー名。 


注 –

HTTP パスワード」プロパティーの値を入力する前に、このプロパティーの値を入力してください。


HTTP パスワード 

URL で指定された Web サイトを認証するためのパスワードを指定します。 

有効なパスワード。 


注 –

このプロパティーを入力する前に、「HTTP ユーザー名」プロパティーの値を入力してください。


SSL

次の表に、SSL 接続に使用される SSL 設定の詳細を示します。

表 69 「環境設定」 - 「セキュリティー」、「SSL」

名前 

説明 

必要な値 

SSL プロトコル 

サーバーとの SSL 接続を確立するときに使用される SSL プロトコル。この方法でプロトコルが設定されなかった場合は、デフォルトのプロトコルタイプである TLS (Sun JSSE) が使用されます。SSL 接続が不要な場合は、デフォルトの「SSL なし」オプションのままにします。

デフォルトの Sun JSSE プロバイダを使用する場合は、次のいずれかの設定を選択します。 

TLSv1

TLS

SSLv2

SSLv3

SSL

Sun Integration Server on AIX を実行している場合は、次のいずれかの設定を選択します。 

SSL-TLS

TLSv1

TLS

SSLv3

SSLv2

SSL

これらの設定の詳細は、該当する JSSE のマニュアルを参照してください。 

JSSE プロバイダクラス 

JSSE プロバイダクラスの完全修飾名を指定します。詳細は、次の Sun Java Web サイトを参照してください。

http://java.sun.comプロバイダクラスが実行時クラスパスに含まれていることが前提です。

有効な JSSE プロバイダクラスの名前。デフォルトは次のとおりです。 

com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider

Sun Integration Server on AIX を実行している場合は、次を指定します。 

com.ibm.jsse.IBMJSSEProvider

X509 アルゴリズム名 

トラストマネージャーファクトリおよびキーマネージャーファクトリで使用される X509 アルゴリズム名を指定します。 

有効な X509 アルゴリズムの名前。デフォルトは SunX509 です。Sun Integration Server on AIX を実行している場合は、IbmX509 を指定します。

キーストアタイプ 

デフォルトのキーストアタイプを指定します。このキーストアタイプは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されます。この方法でデフォルトのキーストアタイプを設定しなかった場合は、デフォルトのキーストアタイプである JKS が使用されます。 

 

キーストア 

デフォルトのキーストアファイルを指定します。このキーストアは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されます。 

有効なパッケージの場所。デフォルト値はありません。次のファイルを使用することをお勧めします。 


<c:\JavaCAPS>\appserver\is\
domains<MyDomain>\config\
keystore.
jks

項目の意味を次に示します。 

c:\JavaCAPS は、Sun Java Composite Application Platform Suite がインストールされているディレクトリです。MyDomain は、ドメインの名前です。

キーストアのユーザー名 

SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されるキーストアにアクセスするためのユーザー名を指定します。 


注 –

キーストアタイプが PKCS12 または JKS の場合は、「キーストアのユーザー名」プロパティーを使用しません。PKCS12 および JKS キーストアタイプでは、アクセス用のパスワードが必要ですが、ユーザー名は必要ありません。このプロパティーの値を入力しても、PKCS12 および JKS では無視されます。


 

キーストアパスワード 

デフォルトのキーストアパスワードを指定します。このパスワードは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されるキーストアにアクセスするために使用されます。デフォルトはありません。 

 

トラストストアタイプ 

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアのタイプを指定します。この方法でトラストストアタイプを設定しなかった場合は、デフォルトのトラストストアタイプである JKS が使用されます。

有効なトラストストアのタイプ。

トラストストア 

デフォルトのトラストストアを指定します。このトラストストアは、SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されます。 

有効なトラストストアのタイプ。デフォルト値はありません。次のファイルを使用することをお勧めします。


 <c:\JavaCAPS>\appserver\is
\domains<MyDomain>\config\cacerts.jks

c:\JavaCAPS は、Sun Java Composite Application Platform Suite がインストールされているディレクトリです。MyDomain は、ドメインの名前です。

トラストストアのパスワード 

デフォルトのトラストストアパスワードを指定します。このパスワードは、SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアにアクセスするためのものです。 

有効なトラストストアパスワード。デフォルト値はありません。

「SSL」セクションに関するその他の注意事項

「SSL」セクションのプロパティーに関するその他の注意事項を次に示します。

ホスト名を確認する

説明

SSL のハンドシェークでサーバー証明書に対してホスト名の確認を行うかどうかを決定します。

このプロパティーを使用して、要求 URL 内のサーバーホスト名、および受信したサーバー証明書のホスト名の厳密なチェックを実行できます。

必要な値

True」または「False」。デフォルトは「False」です。

追加情報

状況によっては、このプロパティーを「True」と「False」のどちらに設定するかによって、異なる Java 例外が発生します。ここでは、これらの例外の原因について説明します。

たとえば、URL のホスト名が localhost で、サーバー証明書のホスト名が localhost.stc.com だったとします。この場合、次の条件が適用されます。

接続プールの設定

「接続プールの設定」には、次の表に示す設定パラメータが含まれています。

表 70 「環境設定」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最小数を指定します。0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続を作成すべきであることを示します。 

有効な数値。デフォルトは 1 です。

最大プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

有効な数値。デフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト 

未使用の物理接続を閉じるまでの時間 (秒数) を指定します。0 (ゼロ) は、制限がないことを示します。 

有効な数値。デフォルトは 300 です。

IMS アダプタ環境プロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする IMS アダプタの設定パラメータは、次のセクションで構成されています。

TCP/IP 設定

「TCP/IP 設定」セクションには、Portal Infranet に接続するための情報が含まれています。このセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 71 「Environment」 - 「TCP/IP 設定」設定

名前 

説明 

必要な値 

サーバー

サーバーホストの名前を指定します。このパラメータは必須です。 

サーバーホスト名。 

ポート

IMS Connect が待機するポートを指定します。このパラメータは必須です。 

IMS Connect が待機するポートを示す数値。デフォルトは 7777 です。 

IRM ヘッダー

「IRM (IMS 要求メッセージ) ヘッダー」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。


注 –

IRM ヘッダーの詳細は、IBM の『IMS Connect Guide and Reference』(SC27-0946-00) を参照してください。


表 72 「Environment」 - 「IRM ヘッダー」設定

名前 

説明 

必要な値 

IRM_LEN

IRM 構造の長さを指定します。ユーザー定義出口の最小サイズは 36 です。HWSIMSO0 および HWSSMPL1 の IRM の最小の長さは 80 です。 

IRM 構造の有効な長さを示す整数。設定済みのデフォルトは 80 です。 

IRM_ID

完全なメッセージの受信後に実行されるユーザー出口の識別子 (文字列) を指定します。 

プログラムでは、呼び出されたルーチンから呼び出し側のルーチンに戻るために出口を使用します。1 つのルーチンに複数の出口ポイントを設定し、各種の条件に応じて終了することができます。 

IMS Connect が提供するユーザーメッセージ出口では、次の ID が使用されます。 

  • *IRMREQ* (HWSIMSO0 用)

  • *SAMPL1* (HWSSMPL1 用)

適切な識別子の文字列。設定済みのデフォルトは *SAMPL1* です。 

IRM_TIMER

ACK または RESUME TPIPE のあとのデータストアに対する受信の遅延時間を指定します。次の 3 つの定義済みタイマーオプションのいずれかを選択できます。 

  • 「.25 SEC」: 0.25 秒。

  • 「No_Wait」: タイマーが設定されず、遅延が発生しません。

  • 「Block」: 受信が無期限で待機します。この設定は、非同期出力機能の「自動」オプションをサポートするために使用されます。

    または、

    タイマーの値として、次のいずれかの 16 進値を入力できます。

  • X01 - X19: 0.01 秒から 0.25 秒まで (0.01 秒単位)。

  • X19 - X28: 0.25 秒から 1 秒まで (0.05 秒単位)。

  • X28 - X63: 1 秒から 60 秒まで (1 秒単位)。

  • X63 - X9E: 1 分から 70 分まで (1 分単位)。

3 つの定義済みオプションのいずれかを選択するか、有効な 16 進値を入力します。設定済みのデフォルトは「.25 SEC」です。 

注: 次の 16 進値は、ドロップダウンメニューの 3 つの定義済みオプションに対応しています。 

  • X00 = デフォルト (「.25 SEC」)。

  • XE9 = 「No_Wait」(タイマーが設定されない)。

  • XFF = 「Block」

IRM_SOCT

ソケット接続のタイプを指定します。 

  • 「Transaction」: トランザクションソケット。ソケット接続が 1 つのトランザクションを通して持続します。

  • 「Persistent」: 持続ソケット。ソケット接続が複数のトランザクションにまたがって持続します。

  • 「Non_Persistent」: 非持続ソケット。ソケット接続が 1 回の入力と 1 回の出力で構成される 1 回の交換の間だけ持続します。対話型トランザクションを実装している場合は、接続と切断が何度も行われるため、「Non_Persistent」を使用しないでください。

3 つのオプションのいずれかを選択します。設定済みのデフォルトは「Persistent」です。 


注 –

このプロパティーのデフォルトは、以前のバージョンから変更されました。


IRM_CLIENTID

IMS Connect が使用するクライアント ID (文字列) の名前を指定します。  

IMS アダプタは、シリアルモードとパラレルモードの両方をサポートします。シリアルモードは、クライアント ID を指定することでサポートされます。パラレルモードは、* の付いたクライアント ID を指定することでサポートされます。 


注 –

クライアント ID は、配備ごとに一意である必要があります。


IMS Connect が使用するクライアント ID。 

IRM_F1 (MFS MOD 名)

MFS MOD (メッセージ出力記述子) が出力の一部として返されるかどうかを指定します。 

MFS: ユーザーは MFS MOD 名を返すように要求します。 

NO_MFS: ユーザーは MFS MOD 名を返さないように要求します。 

「MFS」を指定すると、出力メッセージの最初の構造として、RMM (MOD メッセージの要求) が返されます。この構造には、*REQMOD* という ID と、その直後に MFS MOD 名が含まれています。詳細は、IBM の『IMS Connect Guide and Reference』(SC27-0946-00) の 59 ページを参照してください。 

「MFS」または「NO_MFS」。デフォルトは「NO_MFS」です。 

IRM_F2 (コミットモード)

コミットモードを指定します。 

  • 「COMMIT_MODE_0」 - 「commit-then-send」とも呼ばれます。

  • 「COMMIT_MODE_1」 - 「send-then-commit」とも呼ばれます。

    IRM ヘッダーの詳細は、IBM の『IMS Connect Guide and Reference』(SC27-0946-00) を参照してください。

「COMMIT_MODE_0」または「COMMIT_MODE_1」。デフォルトは「COMMIT_MODE_1」です。 


注 –

このプロパティーのデフォルトは、以前のバージョンから変更されました。


IRM_F3 (同期レベル)

コミットモード 1 の処理で、メッセージを ACK で確認するかどうかを指定します。コミットモード 0 の場合は、「IRM_F3」を「SYNC_LEVEL_CONFIRM」に設定する必要があります。 

  • 「SYNC_LEVEL_CONFIRM」: 「IRM_F2」パラメータのコミットモードが「COMMIT_MODE_0」に設定されている場合に使用する必要があります。

  • 「SYNC_LEVEL_NONE」: 同期レベルを設定しません。

「SYNC_LEVEL_CONFIRM」または「SYNC_LEVEL_NONE」。「IRM_F2」パラメータが「COMMIT_MODE_0」に設定されている場合は、同期レベルを「SYNC_LEVEL_CONFIRM」に設定する必要があります。デフォルトは「SYNC_LEVEL_NONE」です。 


注 –

このプロパティーのデフォルトは、以前のバージョンから変更されました。


IRM_F4 (ACK/NAK 応答)

IMS Connect に送信され、IMS に転送される ACK/NAK (肯定的/否定的確認) 応答の表現を指定します。ACK/NAK/DEALLOCATE/RESUME (A/N/D/R) の各値は、データ要素なしで IMS Connect に送信する必要があります。 

  • 「NO_ACK」: 確認または解放の要求がありません。IMS Connect に応答モードトランザクションまたは対話型トランザクションが送信される場合は、「IRM_F4」を「NO_ACK」に設定する必要があります。

  • 「ACK」: 肯定的な確認応答。同期レベルが COMFIRM (「SYNC_LEVEL_CONFIRM」) に設定されているクライアントに送信されたメッセージへの応答として使用されます。

  • 「DEALLOCATE」: 接続を解放します。対話が完了する前に対話を終了させるために使用されます。

  • 「NACK」: 否定的な確認応答。同期レベルが COMFIRM (「SYNC_LEVEL_CONFIRM」) に設定されているクライアントに送信されたメッセージへの応答として使用されます。

6 つのオプションのいずれかを選択します。設定済みのデフォルトは「NO_ACK」です。 

 
  • 「RESUME」: TPIPE を再開します。IMS からの非同期出力データを要求するために使用されます。「RESUME」は、トランザクションソケットに対して「COMMIT_MODE_0」として実行する必要があります。

  • 「SENDONLY」: 送信のみを行います。非応答トランザクションおよび IMS へのデータ送信に使用されます。「SENDONLY」は「COMMIT_MODE_0」として実行する必要があります。

 

IRM_F5 (フロー制御)

フロー制御プロパティーを指定します。 

デフォルト値の「No_Auto_Flow」を使用することをお勧めします。 


注 –

No_Auto_Flow」以外の値を使用する場合は、事前に Sun サポートにお問い合わせください。


  • 「Client_Translation」: トランザクションがクライアントによって実行されます。

  • 「Single_Message」: TPIPE 再開後の受信時に 1 つのメッセージだけを返します。

  • 「No_Auto_Flow」: メッセージの自動フローを行いません (意味は「No_Auto_Flow_Out」を参照)。

  • 「Auto_Flow_Out」: 自動メッセージフロー。現在のすべてのメッセージを一度に 1 つずつ返し、「IRM_TIMER」の値が示す時間だけ、次のメッセージのために最後の受信を待機します。「IRM_TIMER」を大きい値に設定してください。これは、出力専用のクライアントでのみ使用します。

  • 「No_Auto_Flow_Out」: メッセージの自動フローを行いません。現在のすべてのメッセージを一度に 1 つずつ返し、「IRM_TIMER」の値が示す時間だけ、次のメッセージの最後の受信を待機します。「IRM_TIMER」を小さい値に設定してください。これは、出力専用のクライアントでのみ使用します。この値は前述の「Auto_Flow_Out」に似ていますが、「IRM_TIMER」によって最後の受信が終了する点が異なります。

推奨される設定は、「No_Auto_Flow」(デフォルト) です。 

IRM_TRNCOD

デフォルトの IMS トランザクションコードを指定します。 

有効なトランザクションコード。 

IRM_TRNCOD_SRC

トランザクションコードの取得元を指定します。 

  • 「CFG」: トランザクションコードを設定ファイルから取得します。

  • 「MESSAGE」: トランザクションコードはメッセージの最初の 8 バイトです。

2 つのオプションのどちらかを選択します。設定済みのデフォルトは「CFG」です。 

IRM_DESTID

データストア名 (IMS 送信先 ID) を指定します。このフィールドは必須です。 

文字列セット。データベース名/IMS 送信先 ID (文字列)。 

IRM_LTERM

IMS LTERM オーバーライド名を指定します。このフィールドには、名前または空白を設定できます。 

適切な LTERM 名または空白。 

IRM_RACF_GRNAME

RACF グループ名を指定します。RACF を使用する場合は、クライアントが RACF グループ名を提供する必要があります。 

適切な RACF グループ名。 

IRM_RACF_USERID

RACF ユーザー ID を指定します。RACF を使用する場合は、クライアントが RACF ユーザー ID を提供する必要があります。 

有効な RACF ユーザー ID。 

IRM_RACF_PW

RACF PASSTICKET を指定します。RACF を使用する場合は、クライアントが RACF PASSTICKET を提供する必要があります。 

適切な RACF PASSTICKET。 

IRM_HEADER_ENCODING

IMS Connect に送信される IRM ヘッダープロパティーのエンコーディングを指定します。 

  • メッセージ本文が ASCII テキストの場合は、値を ISO-8859-1 に設定します。IMS Connect の *SAMPL1* ユーザー出口は、データを EBCDIC に変換します。

  • メッセージが EBCDIC テキストまたはバイナリデータの場合は、値を EBCDIC コードセット (cp500 など) に設定します。データ変換は行われません。

ASCII トランザクションコンテンツの場合は ISO-8859-1、EBCDIC トランザクションコンテンツの場合は EBCDIC コード (cp500 など)。 

SEND_DATA_ENCODING

IMS Connect に送信されるメッセージ本文に適用されるエンコーディング変換 (使用される場合) を指定します。 

  • 変換なしで IMS Connect にメッセージ本文を送信する場合、および IRM ヘッダーとメッセージ本文が ASCII 形式のときに *SAMPL1* ユーザー出口を使用する場合は、「NO TRANSLATION」を設定します。

  • IMS Connect に送信する前にメッセージ本文を ASCII から EBCDIC に変換する場合は、EBCDIC コード (cp500 など) を設定します。

  • コンテンツが日本語などの 2 バイト文字セットである場合は、その言語の EBCDIC コードページ (たとえば、日本語の場合は cp390) を設定します。

「NO TRANSLATION」または次に示す適切なコードページ。 

  • *SAMPL1* ユーザー出口を使用している場合、および IRM ヘッダーとメッセージコンテンツが ASCII 形式である場合は、「NO TRANSLATION」を入力します。

  • IMS Connect に送信する前に ASCII メッセージコンテンツを EBCDIC に変換する場合は、EBCDIC コード (cp500 など) を入力します。

  • 2 バイト文字セットの場合は、その言語の適切なコードページ (たとえば、日本語の場合は cp390) を入力します。

REPLY_DATA_ENCODING

IMS Connect から受信するメッセージ本文のエンコーディングを指定します。 

メッセージテキストが ASCII の場合は、ISO-8859-1 に設定します。 

  • 返信メッセージが EBCDIC の場合、コンテンツの変換が不要な場合、またはその両方の場合は、EBCDIC コード (cp500 など) に設定します。

  • コンテンツセットが日本語などの 2 バイト文字である場合は、その言語の適切な EBCDIC コードページ (たとえば、日本語の場合は cp390) を設定します。

適切なコードページを次に示します。 

ASCII 変換の場合は、ISO-8859-1 を入力します。 

  • EBCDIC トランザクションの場合は、EBCDIC コード (cp500 など) を入力します。

  • 2 バイト文字セットの場合は、その言語の適切なコードページ (たとえば、日本語の場合は cp390) を入力します。

IMS アダプタのクライアント ID の設定

次のトピックでは、IMS アダプタのクライアント ID の設定について説明します。

ProcedureIMS アダプタを並列処理用に設定する

このモードでは、複数の要求を同時に処理するように IMS アダプタが設定されます (並列モード)。

  1. 「IRM_Header」セクションのクライアント ID を、末尾に 1 つ以上のアスタリスクを含む文字列 (たとえば、「SUN*」) に設定します。

    アダプタは、ランダムに生成した英数文字を使用してクライアント ID 文字列の残りを生成します。クライアント ID の長さは 8 です。静的なクライアント ID を使用し、使用している IMS 外部システムが同じ IMS Connect に接続するように設定されている場合は、クライアント ID が 配備間で一意である必要があります。

  2. 「IRM_Header」セクションの「IRM_SOCT」を「Persistent」に設定します。

    これによって、アダプタは物理接続を保持し、接続プールをリソースアダプタとして使用できるようになります。このパラメータを「Persistent」に設定せず、「*」による動的生成を使用するようにクライアント ID を設定した場合は、プロトコルエラーが発生します。

    並列モードでは、「IRM_SOCT」のほかのタイプを使用できません。前述のように、「Persistent」を使用しないとプロトコルエラーが発生します。

    確認応答の表現 (「IRM_F4」の ACK/NAK 応答) については、前述のパラメータに加えて次の追加パラメータを設定する必要があります。

    1. 「IRM_F2」(コミットモード) を「COMMIT_MODE_0」に設定します。

    2. 「IRM_F3」(同期レベル) を「SYNC_LEVEL_CONFIRM」に設定します。

ProcedureIMS アダプタを直列処理用に設定する

このモードでは、一度に 1 つの要求を処理するように IMS アダプタが設定されます。複数の要求が IMS アダプタの内部ロックメカニズムによって直列化されます。

  1. 「IRM_Header」セクションのクライアント ID を、アスタリスクを含まない文字列 (たとえば、「SUNIMS」) に設定します。

    アダプタは、ランダムに生成した英数文字を使用してクライアント ID 文字列の残りを生成します。クライアント ID の長さは 8 です。静的なクライアント ID を使用し、使用している IMS 外部システムが同じ IMS Connect に接続するように設定されている場合は、クライアント ID が 配備間で一意である必要があります。

    確認応答の表現 (「IRM_F4」の ACK/NAK 応答) については、前述のパラメータに加えて次の追加パラメータを設定する必要があります。

    1. 「IRM_SOCT」を「Transaction」に設定します。

    2. 「IRM_F2」(コミットモード) を「COMMIT_MODE_0」に設定します。

    3. 「IRM_F3」(同期レベル) を「SYNC_LEVEL_CONFIRM」に設定します。

クライアント ID を複製する

IMS Connect の対話を特定のポートに送信すると、そのポートですでに使用されているクライアント ID を使用したときにエラーが発生します。これは、ソケットのタイムアウトによって終了した別の対話で使用されていたのと同じクライアント ID との対話を実行しているときに発生します。IMS Connect がソケットのタイムアウトを受信した元の対話に関して IMS からの応答を待機している間にこの新しい対話を受信すると、クライアント ID の重複エラーが発生する可能性があります。

また、元の対話で使用されていたソケットのタイムアウトが「IRM_TIMER」で設定されたタイムアウトまたは HWSCFGxx メンバーで設定される IMS Connect のデフォルトのタイムアウトよりも小さい値に設定された場合にも発生する可能性があります。IMS Connect は、ソケットのタイムアウトによって元のソケットが切断されたことを、そのソケットに対する読み取りを次に実行するまで認識しません。つまり、IMS Connect は元のソケットがすでにクライアント側から切断されていても、そのソケットがまだアクティブであるとみなします。このような状況になった場合は、IMS Connect 側で「IRM_TIMER」が時間切れになるまで、DUPECLNT エラーを受信します。


注 –

クライアント ID とタイマーの問題の詳細は、『IMS Connectivity in the On Demand Environment - A Practical Guide to IMS Connectivity』(IBM Publication SG24-6794-00) を参照してください。


直列モードの設定

アウトバウンド IMS アダプタ環境の「直列モードの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 73 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「直列モードの設定」

名前 

説明 

必要な値 

待機タイムアウト 

「IRM_CLIENTID」が静的な場合は、要求が直列化されるため、同じクライアント ID を使用する複数のスレッドによる要求ロックの競合が起こります。別のスレッドによって保持されている要求ロックが競合するスレッドは、保留状態の要求スレッドがロックを解放するまで待機します。このパラメータは、要求スレッドがロックを待機する時間 (ミリ秒単位) を制御します。 

スレッドがロックを待機する時間の設定を示す整数。デフォルトは 6000 (ミリ秒) です。

接続再試行の設定

アウトバウンド IMS 環境の「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 74 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大再試行回数 

IMS アダプタデータベースとの接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続を確立するために行うことができる再試行の回数を示す整数。設定済みのデフォルトは 5 です。

再試行間隔 (ミリ秒) 

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの設定された一時停止の長さを指定します。このプロパティーは、「最大再試行回数」プロパティーと組み合わせて使用します。

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの時間 (ミリ秒単位) の設定された長さを示す整数。設定済みのデフォルト値は 5000 (1 秒) です。

接続プールの設定

アウトバウンド IMS アダプタ環境の「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 75 アウトバウンド IMS アダプタ環境 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ 

維持する接続の初期数および最小数を指定します。 

維持する接続の初期数および最小数を示す数値。設定済みのデフォルトは 2 です。 

最大プールサイズ 

プール内で常に使用可能にする物理接続の最大数。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

有効な数値。デフォルトは 10 です。

LDAP アダプタプロパティーの設定

このアダプタ外部システムは、次のプロパティーのカテゴリで構成されています。

「接続」セクションのプロパティーの設定

LDAP アダプタの「接続」セクションのプロパティーでは、LDAP システムへの接続を定義できます。

表 76 LDAP アダプタ - 「接続」設定

名前 

説明 

必要な値 

認証

使用される認証 (「なし」または「シンプル」) を選択できます。次のようにして必要な認証を選択します。 

  • なし」: 認証なし (匿名ログオン)。この設定を使用する場合は、LDAP サーバーが匿名ログオンをサポートすることを確認してください。

  • シンプル」: ユーザー名とパスワードに基づく認証。該当するフィールド (「主体」および「資格」) にユーザー名とパスワードを指定する必要があります。

なし」または「シンプル」を選択します。デフォルトは「なし」です。

資格

匿名ログイン (「認証」 = 「なし」) 以外の認証メカニズムを使用するときに必要な資格情報を入力できます。

適切な資格情報 (有効なパスワードの形式で)。 

初期コンテキストファクトリ

LDAP サーバーの初期コンテキストを作成するのに使用されるファクトリを入力できます。デフォルトでは、Sun が Java SDK (ソフトウェア開発キット) の一部として提供する LDAP サービスプロバイダが使用されます。 

有効な Java ファクトリ名。デフォルトは次のとおりです。 

 

com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory 

Sun が提供する以外の LDAP サービスプロバイダを使用する場合を除き、この値を変更しないことをお勧めします。 

主体

匿名ログイン (「認証」 = 「なし」) 以外の認証メカニズムを使用するときに必要な主体を指定できます。

ユーザーの完全修飾識別名 (DN)。次に例を示します。 


CN=Administrator,CN=Users,
DC=stc,dc=com

プロバイダ URL

LDAP サーバーの URL を指定できます。 

ldap」プロトコルを含む有効な URL。

「セキュリティー/SSL」セクションのプロパティーの設定

LDAP アダプタの「セキュリティー/SSL」セクションは、SSL の基本的なセキュリティー機能を設定するために使用します。「SSL」セクションのプロパティーの詳細は、『通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成』「「セキュリティー/SSL」プロパティーに関する追加の注意事項」を参照してください。

表 77 LDAP アダプタ - 「セキュリティー/SSL」設定

名前 

説明 

必要な値 

JSSE プロバイダクラス

JSSE プロバイダクラスの完全修飾名を指定します。詳細は、次の Sun Microsystems Java サイトを参照してください。 

http://java.sun.com/ 

有効な JSSE プロバイダクラスの名前。デフォルトは次のとおりです。 

com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider 

Integration Server on AIX を実行している場合は、 

com.ibm.jsse.IBMJSSEProvider を指定します。 

キーストア

デフォルトのキーストアファイルを指定します。このキーストアは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されます。 

有効なパッケージの場所。デフォルトはありません。 

キーストアパスワード

デフォルトのキーストアパスワードを指定します。このパスワードは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されるキーストアにアクセスするために使用されます。デフォルトはありません。 

有効なキーストアパスワード。デフォルト値はありません。

キーストアタイプ

デフォルトのキーストアタイプを指定できます。このキーストアタイプは、SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されます。キーストアタイプを設定しなかった場合は、デフォルトのキーストアタイプである JKS が使用されます。 

有効なキーストアタイプ。

キーストアのユーザー名

SSL 接続を確立するときの鍵/証明書の管理に使用されるキーストアにアクセスするためのユーザー名を指定します。 


注 –

キーストアタイプが PKCS12 または JKS の場合は、「キーストアのユーザー名」プロパティーを使用しません。PKCS12 および JKS キーストアタイプでは、アクセス用のパスワードが必要ですが、ユーザー名は必要ありません。このプロパティーの値を入力しても、PKCS12 および JKS では無視されます。


有効なキーストアのユーザー名。 

SSL 接続タイプ

使用される SSL 接続のタイプを指定できます。 

「なし」、「SSL の有効化」、または「TLS オンデマンド」を選択します。次のようにして必要な値を入力します。 

なし」: SSL なし (簡単なプレーン接続)。

SSL の有効化」: SSL を有効にします。LDAP サーバーとのすべての通信に、セキュリティー保護された通信チャネルが使用されます。


注 –

「SSL の有効化」オプションを使用する場合は、「プロバイダ URL」プロパティーに、セキュリティー保護された LDAP ポート (デフォルトは 636) が指定されている必要があります。


このプロパティーの必要な値の詳細は、「SSL 接続タイプ」を参照してください。 

SSL プロトコル

LDAP サーバーとの SSL 接続を確立するときに使用される SSL プロトコル。 

TLS」、「TLSv1」、「SSLv3」、「SSLv2」、または「SSL」を選択します。

トラストストア

デフォルトのトラストストアを指定します。このトラストストアは、SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されます。 

有効なトラストストアファイル。デフォルトはありません。 

トラストストアのパスワード

デフォルトのトラストストアパスワードを指定できます。このパスワードは、SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアにアクセスするためのものです。 

有効なトラストストアパスワード。デフォルトはありません。 

トラストストアタイプ

SSL 接続を確立するときの CA 証明書の管理に使用されるトラストストアのトラストストアタイプを指定できます。トラストストアタイプを設定しなかった場合は、デフォルトのトラストストアタイプである JKS が使用されます。 

有効なトラストストアのタイプ。 

ホスト名を確認する

SSL のハンドシェークでサーバー証明書に対してホスト名の確認を行うかどうかを決定します。 

このプロパティーを使用して、要求 URL 内のサーバーホスト名、および受信したサーバー証明書のホスト名の厳密なチェックを実行できます。 

True」または「False」。デフォルトは「False」です。

このプロパティーの必要な値の詳細は、「ホスト名を確認する」を参照してください。 

X509 アルゴリズム名

トラストマネージャーファクトリおよびキーマネージャーファクトリで使用される X509 アルゴリズム名を指定します。 

有効な X509 アルゴリズムの名前。デフォルトは SunX509 です。Integration Server on AIX を実行している場合は、IbmX509 を指定します。

接続再試行の設定

LDAP アダプタの「接続再試行の設定」プロパティーには、次のパラメータが含まれています。

表 78 LDAP 外部アダプタプロパティー - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

最大再試行回数

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数。 

必要な値はありません。デフォルト値は 5 です。

再試行間隔

次の接続再試行までの待機時間 (ミリ秒数)。 

任意の有効な数値。デフォルト値は 10000 です。

接続プールの設定

LDAP アダプタの「接続プールの設定」プロパティーには、次のパラメータが含まれています。

表 79 LDAP 外部アダプタプロパティー - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で維持する必要がある接続の最小数。 

デフォルト値は 1 です。

最大プールサイズ

プール内の使用可能な接続の最大数。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

デフォルト値は 10 です。

最大アイドルタイムアウト

接続がプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位)。ゼロは、制限がないことを示します。 

デフォルト値は 300 です。


注 –

LDAP アダプタの現在の接続プールの動作は、次の例のようになります。次のように設定されているとします。

  1. 通常プールサイズが 3。

  2. CM リンクに使用されているアウトバウンド LDAP 接続が 5。

    この場合、実行時に 3 x 5 = 15 個の接続が確立されます。


SNA アダプタ環境プロパティーの設定

ここでは、SNA アダプタの環境プロパティーの設定方法について説明します。

アダプタ環境設定プロパティーには、アダプタと環境内のほかの Sun Enterprise Service Bus コンポーネントの接続方法および対話方法を定義するパラメータが含まれています。新しい SNA 外部システムを作成するときは、必要な外部システムのタイプを設定できます。

使用可能な外部システムプロパティーには、次のものがあります。

アプリケーションサーバー環境で設定されるプロパティーのカテゴリ

SNALU62 インバウンドアダプタプロパティー

アダプタを配備する前に、次の環境プロパティーを設定する必要があります。インバウンド SNA アダプタには、次の設定セクションが含まれています。

SNA 設定

SNALU62 インバウンドアダプタの「SNA 設定」の詳細を次の表に示します。

表 80 「SNALU62 インバウンドアダプタ」 - 「SNA 設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト名 

LU62 サーバーが実行されているホスト名を指定します。 


注 –

このパラメータは、Brixton LU62 サーバーの場合にのみ必要であり、ほかのプラットフォームでは無視されます。


任意の有効な文字列。デフォルトは localhost です。 

シンボリック宛先名 

設定ファイルから読み込まれたサイド情報エントリに関連付けられたシンボリック宛先名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 

任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


ローカル LU 名 

SunLink LU62 サーバーに対して定義されたローカル LU 名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 


注 –

このパラメータは、SunLink P2P LU6.2.9.1 の場合に必要であり、ほかのプラットフォームでは無視されます。


任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


ローカル TP 名 

ローカル LU で実行されちるローカルトランザクションプログラム (TP) 名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 

任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


一般設定

SNALU62 インバウンドアダプタの「一般設定」の詳細を次の表に示します。

表 81 「SNALU62 インバウンドアダプタ」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

持続的記憶領域の場所 

持続的データを保存するために使用されるファイルを含む持続的な場所 (ローカルフォルダのパスと名前) を指定します。ベースファイル名は、プロジェクト、配備、およびコラボレーションの情報に従って生成されます。 

ディレクトリの絶対パスと名前。デフォルトは次のとおりです。 

/temp/snalu62inbound/persist

MDB プール設定

SNALU62 インバウンドアダプタの「MDB プール設定」の詳細を次の表に示します。

表 82 「SNALU62 インバウンドアダプタ」 - 「MDB プール設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最小数を指定します。0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続を作成すべきであることを示します。 

プールサイズが小さすぎると、既存の物理接続数のために接続時間が長くなることがあります。 

プールに接続が存在すれば、トランザクションはより高速な論理接続を介してその接続を使用できます。 

有効な数値。デフォルトは 10 です。 

最大プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

設定するプールサイズは、トランザクションの量とアプリケーションの応答時間によって異なります。プールサイズが大きすぎると、SNA の送信先への接続が多くなりすぎることがあります。 

有効な数値。デフォルトは 60 です。 

プールアイドルタイムアウト (秒) 

未使用の物理接続を閉じるまでの最大時間 (秒数) を指定します。0 (ゼロ) は、制限がないことを示します。 

有効な数値。デフォルトは 600 です。 

SNALU62 アウトバウンドアダプタプロパティー

アダプタを配備する前に、次の環境プロパティーを設定する必要があります。アウトバウンド SNA アダプタには、次の設定セクションが含まれています。

SNA 設定

SNALU62 アウトバウンドアダプタの「SNA 設定」の詳細を次の表に示します。

表 83 「SNALU62 アウトバウンドアダプタ」 - 「SNA 設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト名 

LU62 サーバーが実行されているホスト名を指定します。 


注 –

このパラメータは、Brixton LU62 サーバーの場合にのみ必要であり、ほかのプラットフォームでは無視されます。


任意の有効な文字列。デフォルトは localhost です。 

シンボリック宛先名 

設定ファイルから読み込まれたサイド情報エントリに関連付けられたシンボリック宛先名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 

任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


ローカル LU 名 

SunLink LU62 サーバーに対して定義されたローカル LU 名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 


注 –

このパラメータは、SunLink P2P LU6.2.9.1 の場合に必要であり、ほかのプラットフォームでは無視されます。


任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


ローカル TP 名 

ローカル LU で実行されちるローカルトランザクションプログラム (TP) 名を指定します。詳細は、SNA のマニュアルを参照してください。 

任意の有効な文字列。 


注 –

このパラメータは、大文字と小文字を区別します。


一般設定

SNALU62 アウトバウンドアダプタの「一般設定」の詳細を次の表に示します。

表 84 「SNALU62 アウトバウンドアダプタ」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

持続的記憶領域の場所 

持続的データを保存するために使用されるファイルを含む持続的な場所 (ローカルフォルダのパスと名前) を指定します。ベースファイル名は、プロジェクト、配備、およびコラボレーションの情報に従って生成されます。 

ディレクトリの絶対パスと名前。デフォルトは次のとおりです。 

/temp/snalu62inbound/persist

接続プールの設定

SNALU62 アウトバウンドアダプタの「接続プールの設定」の詳細を次の表に示します。

表 85 「SNALU62 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最小数を指定します。0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続を作成すべきであることを示します。 

プールサイズが小さすぎると、既存の物理接続数のために接続時間が長くなることがあります。 

プールに接続が存在すれば、トランザクションはより高速な論理接続を介してその接続を使用できます。 

有効な数値。デフォルトは 1 です。 

最大プールサイズ 

プール内で常に使用可能にしておくべき物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

設定するプールサイズは、トランザクションの量とアプリケーションの応答時間によって異なります。プールサイズが大きすぎると、SNA の送信先への接続が多くなりすぎることがあります。 

有効な数値。デフォルトは 32 です。 

プールアイドルタイムアウト (秒) 

未使用の物理接続を閉じるまでの最大時間 (秒数) を指定します。0 (ゼロ) は、制限がないことを示します。 

有効な数値。デフォルトは 300 です。