inetconv - inetd.confエントリを smf サービスマニフェストに変換し、それらを smf リポジトリ内にインポートする
inetconv -?
inetconv [-f] [-n] [-i srcfile] [-o destdir]
inetconv -e [-n] [-i srcfile]
inetconv ユーティリティーは、inetd.conf(5) のレコードを含むファイルを smf(7) サービスマニフェストに変換したあと、それらのマニフェストを smf リポジトリ内にインポートします。inetd.conf ファイルの変換処理がいったん完了すると、inetadm(8) ユーティリティーを使用しないと各 inet サービスの特性を変更できなくなります。
入力ファイル内の 1 つのサービス行と、それに対して生成されるマニフェストとの間には、1 対 1 の対応関係が成り立ちます。マニフェストはデフォルトで、次のテンプレートに従って命名されます。
<svcname>-<proto>.xml
<svcname> トークンはサービスの名前で、<proto> トークンはサービスのプロトコルで、それぞれ置き換えられます。ソース行のサービス名やプロトコルに含まれるスラッシュ (/) 文字はすべて、下線 (_) で置き換えられます。
各サービス行は、変換先となるサービスのプロパティーとして記録されます。
変換処理中に、不正なサービス行や inetd に対する内部的なサービス行が検出された場合には、マニフェストは生成されず、そのサービス行はスキップされます。
入力ファイルは変換処理の影響を受けず、元の状態に保たれます。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
使用方法に関するメッセージを表示します。
入力ファイル内に記述されている smf サービスを有効にします。
このオプションが指定された場合、生成予定のサービスマニフェストと同じ名前のマニフェストが出力ディレクトリ内で見つかった場合に、inetconv はそのマニフェストを上書きします。それ以外の場合、エラーメッセージが生成され、そのサービスの変換は実行されません。
別の入力ファイル srcfile を指定できるようにします。このオプションが指定されなかった場合、inetd.conf(5) ファイルが入力として使用されます。
変換処理中に生成されたマニフェストの自動インポートを無効にします。その後、生成済みマニフェストを smf(7) リポジトリ内にインポートする必要が生じた場合、svccfg(8) ユーティリティーを使えばそれを行うことができます。
–e オプションが指定された場合、–n オプションは単に、有効化される smf サービスを表示します。
生成されたマニフェストに対する別の出力ディレクトリ destdir を指定できるようにします。このオプションが指定されなかった場合、RPC サービスのマニフェストは /lib/svc/manifest/network/rpc 内に、それ以外のサービスのマニフェストは /lib/svc/manifest/network 内に、それぞれ格納されます。
The following command generates smf(7) manifests from newly added lines in inetd.conf(5), places them under /lib/svc/manifest, and then imports them into the smf repository.Use this command if a network application's installation stores the inetd configuration in inetd.conf instead of smf.
# inetconv 100232/10 -> /lib/svc/manifest/network/100232_10-rpc_udp.xml Importing 100232_10-rpc_udp.xml ...Done telnet -> /lib/svc/manifest/telnet-tcp6.xml Importing telnet-tcp6.xml ...Done使用例 2 Generating Manifests for Installation Packages
The following command retrieves inetd service properties from a workspace build directory and places the resulting manifests into the same directory.It does not load the manifests into smf.This command may be useful when porting and packaging a network application for later installation on Solaris.
# BUILDDIR=/export/build/networkapp # inetconv -n -i $BUILDDIR/inet.svcs -o $BUILDDIR networkapp -> /export/build/networkapp/networkapp-tcp.xml
次の終了ステータスが返されます。
処理が正常終了しました (エラーなし)。
無効なオプションが指定されました。
不正なサービス行が 1 つ以上存在します。それらに対するマニフェストは生成されませんでした。
1 つ以上の生成済みマニフェストのインポート中にエラーが発生しました。
システムエラーが発生しました。
デフォルトの出力マニフェストファイル名。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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inetd.conf(5), attributes(7), smf(7), inetadm(8), inetd(8), svccfg(8)