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マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

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更新: 2022年7月27日
 
 

tninfo(8)

名前

tninfo - カーネルレベルのネットワークに関する情報と統計の出力

形式

/usr/sbin/tninfo [-h hostname] [-i interface_ip_address]
     [-m zone-name] [-t template]

説明

tninfo は、カーネルレベルのネットワーク情報と統計を取得して表示するためのインタフェースを提供します。

オプション

–h hostname

リモートホストキャッシュ内にある、指定されたホストのセキュリティー構造を表示します。出力には、tnrhdb データベース内で指定された内容が反映されます。

–i interface_ip_address

IP アドレスをホストする IP インタフェースに関連付けられたテンプレートを表示します。

–m zone-name

指定したゾーンに関連付けられた MLP 構成を表示します。出力には、tnzonecfg データベース内で指定された内容が反映されます。

–t template

指定した template に関連付けられている構造を表示します。出力には、tnrhtp データベース内で指定された内容が反映されます。

使用例 1 カーネル内にキャッシュされたリモートホスト構造を表示する

この例では、カーネル内にキャッシュされたリモートホスト構造を表示します。出力には、tnrhdb データベース内の定義が反映されます。

# tninfo -h machine1
   IP address= 192.168.8.61
   Template = cipso
使用例 2 大域ゾーンのマルチレベルポートを表示する

この例では、カーネルでキャッシュされた大域ゾーンの MLP を表示します。出力には、tnzonecfg データベース内の定義、および動的に割り当てられたすべての MLP が反映されます。private は、ゾーン固有の MLP を示します。

# tninfo -m global
private:23/tcp;111/tcp;111/udp;515/tcp;2049/tcp;6000-6003/tcp;
        32812/tcp;36698/ip;38634/tcp;64365/ip
shared: 6000-6003/tcp
使用例 3 cipso および netif テンプレート定義を表示する

この例では、カーネルでキャッシュされた cipso テンプレート定義を表示します。出力には、tnrhtp データベース内の定義が反映されます。

# tninfo -t cipso
=====================================
   Remote Host Template Table Entries:
   __________________________
   template: cipso
   host_type: CIPSO
   doi: 1
   min_sl: ADMIN_LOW
   hex: ADMIN_LOW
   max_sl: ADMIN_HIGH
   hex: ADMIN_HIGH

# tninfo -t netif
=====================================
  Remote Host Template Table Entries:
  __________________________
  template: netif
  host_type: NETIF
  doi: 1
  def_label: ADMIN_LOW
  hex: ADMIN_LOW
  min_sl: ADMIN_LOW
  hex: ADMIN_LOW
  max_sl: ADMIN_LOW
  hex: ADMIN_LOW
使用例 4 IP テンプレートに関連付けられたテンプレート名を表示する

次の例のコマンドは、IP アドレスがホストされているインタフェースに関連付けられた、カーネルでキャッシュされたテンプレート名を示します。

# tninfo -i 192.168.3.10
IP address= 192.168.3.10
Template = netif

ファイル

/etc/security/tsol/tnrhdb

トラステッドネットワークリモートホストデータベース

/etc/security/tsol/tnrhtp

トラステッドネットワークリモートホストテンプレート

/etc/security/tsol/tnzonecfg

トラステッドゾーン構成データベース

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/trusted
インタフェースの安定性
下記を参照。

このコマンド行は「確実」です。出力は「不確実」です。

関連項目

attributes(7), tnctl(8), tnd(8)

Trusted Extensions 構成と管理

このマニュアルページに記載されている機能を利用できるのは、システムが Trusted Extensions を使用して構成されている場合のみです。

History

The –i option was added in Oracle Solaris 11.1.0.

The tninfo command was added to Solaris in Solaris 10 4/08 (Update 5).Prior to that it was included in the Trusted Extensions add-on for Solaris.