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マニュアルページ セクション 8: システム管理コマンド

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更新: 2022年7月27日
 
 

reboot(8)

名前

reboot - オペレーティングシステムのリブート

形式

/usr/sbin/reboot [-dlnq] [-f | -p] [boot_arguments]
/usr/sbin/reboot [-f [-e environment] | -p] [-dlnq] [boot_arguments]

説明

reboot ユーティリティはカーネルをリブートします。カーネルは PROM モニターによってメモリーに読み込まれ、読み込まれたカーネルに制御が渡されます。

When the –f flag is specified, the running kernel will load the next kernel into memory, then transfer control to the newly loaded kernel.この reboot の形式は、前述の「形式」の 2 番目に示されています。

Although reboot can be run at any time, shutdown(8) is normally used instead to warn all users logged in of the impending loss of service and to cleanly stop running services.詳細については、shutdown(8) を参照してください。

reboot ユーティリティーは sync(8) 操作をディスクに実行して、その後マルチユーザーのリブートが開始されます。詳細については、init(8) を参照してください。The reboot utility may also update the boot archive as needed to ensure a successful reboot.

reboot ユーティリティーは通常、リブートの記録をシステムログデーモン syslogd(8) に送信し、シャットダウンの記録をログインアカウンティングファイル /var/adm/wtmpx に保存します。これらの処理を抑制するには、–n または –q オプションを指定します。

通常、システムはパワーアップ時やクラッシュ後にリブートします。

The reboot utility must be run with an effective uid of 0, which may be provided by the Maintenance and Repair rights profile.

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–d

リブートする前に、システムクラッシュダンプを行います。システムクラッシュダンプの構成については、dumpadm(8) を参照してください。

–e environment

高速リブートする場合、指定されたブート環境でリブートします。

–f

高速リブート、ファームウェアのバイパス、およびブートローダー。実行中のカーネルによって、新しいカーネルがメモリーに読み込まれ、新しく読み込まれたカーネルに制御が渡されます。ディスクまたはカーネルの引数を指定する場合は、ほかのブート引数の前にこれらを指定する必要があります。

詳細は、「使用例」を参照してください。

–l

システムログデーモン syslogd(8) へのメッセージ (だれが reboot を実行したかを示す) の送信を抑制します。

–n

sync(2) の呼び出しは行わず、syslogd(8) または /var/adm/wtmpx にリブートの記録を保存しないようにします。カーネルはリブート前にファイルシステムとの同期を取ろうとします。ただし、–d オプションも指定した場合は例外です。–d–n を一緒に指定した場合、カーネルはファイルシステムとの同期を取りません。

–p

PROM でリブートします。このフラグは、system/boot-config サービスの config/fastreboot_default プロパティー設定で指定されたデフォルトのリブート動作を変更せずに、ファームウェアを通じてシステムをリブートする場合に使用できます。

–p オプションと –f オプションを同時に指定することはできません。

–q

即時。実行中のプロセスを停止せずに、ただちにリブートします。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

boot_arguments

オプションの boot_arguments 文字列を指定すると、uadmin(2) 関数に引数を指定できます。これらの引数はリブート時にブートプログラムとカーネルに渡されます。引数の形式と一覧については、boot(8) のマニュアルページと kernel(8) のマニュアルページを参照してください。これらの引数を指定する場合、引数間のスペースは、シェルのために引用符で囲まれていない限り、単一のスペースに置換されます。boot_arguments がハイフン (-) で始まる場合、区切り文字列 (2 つのハイフン) を boot_arguments のハイフンの前に指定して、reboot 引数リストの終わりを示す必要があります (「使用例」の項を参照)。

使用例 1 –r–v 引数を boot に渡す

次の例では、区切り文字列「--」 (2 つのハイフン) を使用して、reboot のオプションを boot(8) の引数から分離する必要があります。

example# reboot -dl -- -rv
使用例 2 特定のディスクとカーネルを使用してリブートする

次の例は、特定のディスクとカーネルを使用してリブートします。

example# reboot disk1 kernel.test/unix
使用例 3 高速リブート

次の例では、–f オプションを使用して、高速リブートを実行します。

サービス svc:/system/boot-config:default が有効になっており、プロパティー config/fastreboot_defaulttrue に設定されている場合、–f オプションを省略できます。

x86 システムでは、次のコマンドが、GRUB (grub(7) を参照) メニューファイル menu.lst でのデフォルトエントリでリブートします。

example# reboot -f

次のコマンドは、別の ZFS ルートプールでリブートします。

example# reboot -f -- 'rpool/ROOT/root2'

次のコマンドは、–k オプションを付けて、同じディスク上の mykernel でリブートします。

example# reboot -f -- '/platform/i86pc/mykernel/amd64/unix -k'

次のコマンドは、/mnt にマウントされた別のルートディスクから、mykernel でリブートします。

example# reboot -f -- '/mnt/platform/i86pc/mykernel/amd64/unix -k'

次のコマンドは、second_root という名前の別のブート環境上の /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix でリブートします。

example# reboot -f -e second_root

次のコマンドは、–kv オプションを付けて、同じカーネルでリブートします。

example# reboot -f -- '-kv'

次のコマンドは、デフォルトの高速リブート動作を無効にします。

example# svccfg -s "system/boot-config:default" \
setprop config/fastreboot_default=false
example# svcadm refresh svc:/system/boot-config:default

次のコマンドは、デフォルトの高速リブート動作を再度有効にします。

example# svccfg -s "system/boot-config:default" \
setprop config/fastreboot_default=true
example# svcadm refresh svc:/system/boot-config:default
使用例 4 特定の GRUB メニューでリブートする

次のコマンドは、GRUB メニューのエントリ 2 でリブートします。

example# bootadm list-menu
  the location for the active GRUB menu is: /rpool/boot/grub/menu.lst
  default 0
  timeout 10
  0 zfsbe1
  1 zfsbe1 failsafe
  2 zfsbe2
  3 zfsbe2 Solaris xVM
  4 zfsbe2 failsafe
example# reboot 2

ファイル

/var/adm/wtmp

ログインアカウンティングファイル

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

mdb(1), sync(2), uadmin(2), reboot(3C), wtmpx(5), attributes(7), grub(7), boot(8), bootadm(8), dumpadm(8), halt(8), init(8), kernel(8), shutdown(8), svcadm(8), svccfg(8), sync(8), syslogd(8)

reboot ユーティリティーは /etc/rcnum.d 内のスクリプトや inittab(5) 内のシャットダウンアクションを実行しません。システムサービスを完全にシャットダウンするには、shutdown(8) または init(8) コマンドを使用して Solaris システムをリブートします。どちらのコマンドも、システムを完全にシャットダウンします。そのため、ファイルシステムに対するすべての変更がディスクに書き込まれ、さらにすべてのシステムサービス、プロセス、およびオペレーティングシステムが正常に終了します。SMF によって管理されるシステムサービスは、逆の依存関係の順序でシャットダウンされます。