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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- ファイルのグループ所有権の変更
chgrp [-fhR] group file...
chgrp -s [-fhR] groupsid file...
chgrp -R [f] [-H | -L | -P] group file...
chgrp -s -R [f] [-H | -L | -P] groupsid file...
chgrp ユーティリティは、file で指定された各ファイルのグループ ID を、group で示す値に設定します。
file の個々のファイルに対し、chgrp は、chown(2) 関数を以下の引数とともに呼び出した場合と同等の動作を行います。
file の値を path 引数に指定
そのファイルのユーザー ID を owner 引数に指定
指定されたグループ ID を group 引数に指定
適切な特権を持ったプロセスが chgrp を呼び出さない限り、正常終了時に通常ファイルのセットユーザー ID ビットとセットグループ ID はクリアされます。他の種類のファイルのセットユーザー ID ビットとセットグループ ID もクリアされることがあります。
オペレーティングシステムは、所有者変更を制限する構成オプション {_POSIX_CHOWN_RESTRICTED} を持っています。このオプションが有効になっていると、ファイルの所有者は自分自身が属するグループへしかファイルのグループを変更できません。このオプションが有効かどうかに関わらず、スーパーユーザーだけが所有者 ID を変更できます。構成オプションを設定する場合は、/etc/system ファイルに次の行を挿入してください。
set rstchown = 1
このオプションを無効にする場合は、/etc/system ファイルに次の行を挿入してください。
set rstchown = 0
デフォルトでは {_POSIX_CHOWN_RESTRICTED} は有効です。system(4) と fpathconf(2) を参照してください。
次のオプションがサポートされています。
強制。エラーは報告しません。
ファイルがシンボリックリンクであるとき、そのシンボリックリンクのグループを変更します。このオプションが指定されていない場合は、そのシンボリックリンクによって参照されるファイルのグループが変更されます。
コマンド行に指定したファイルがディレクトリタイプのファイルを参照するシンボリックリンクである場合、グループの変更の対象となるのは、そのシンボリックリンクが参照するディレクトリ、および、そのディレクトリより下にあるファイル階層内のすべてのファイルです。ファイル階層の検索中にシンボリックリンクに出会った場合、対象となるファイルは変更されますが、再帰は発生しません。
ファイルがシンボリックリンクである場合、グループの変更の対象となるのは、そのシンボリックリンクが参照するファイルです。コマンド行に指定したファイル、あるいは、ファイル階層の検索中に出会ったファイルがディレクトリタイプのファイルを参照するシンボリックリンクである場合、グループの変更の対象となるのは、そのシンボリックリンクが参照するディレクトリ、および、そのディレクトリより下にあるファイル階層内のすべてのファイルです。
コマンド行に指定したファイル、あるいは、ファイル階層の検索中に出会ったファイルがシンボリックリンクである場合、グループの変更の対象となるのは、そのシンボリックリンク自身です。このオプションは、シンボリックリンクが参照するファイル階層は検索しません。
指定されたグループは Windows SID です。このオプションでは、SID を格納可能なファイルシステム (ZFS など) が必要になります。
-H、-L、または -P は相互排他的なオプションですが、これらを複数指定しても、エラーであるとは判断されません。最後に指定したオプションが chgrp の動作を決定します。
再帰。chgrp はディレクトリおよびすべてのサブディレクトリを検索し、指定されたグループ ID を設定していきます。シンボリックリンクに出合うと、(-h または -P オプションが指定されていなければ) 対象となるファイルのグループが変更されます。しかし、-H または -L オプションを指定しない限り、再帰は発生しません。
再帰。chgrp はディレクトリおよびすべてのサブディレクトリを検索し、指定されたグループ ID を設定していきます。シンボリックリンクに出合うと、(-h または -P オプションが指定されていなければ) 対象となるファイルのグループが変更されます。-H、-L、または -P のいずれのオプションも指定しない限り、-L オプションがデフォルトのモードとして使用されます。
次のオペランドがサポートされています。
グループデータベースから得られるグループ名、または数値のグループ ID。どちらの場合でも、file で指定した各ファイルに与えるグループ ID を表します。group が数値で、それがグループ名としてグループデータベースに存在していると、そのグループ名に対応したグループ ID 番号がグループ ID として用いられます。
グループ ID を変更するファイルのパス名
ファイルが 2 ギガバイト (231 バイト) 以上ある場合の chgrp の動作については、largefile(5) を参照してください。
chgrp の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次の終了値が返されます。
ユーティリティの実行が正常終了し、要求されたすべての変更が行われた。
エラーが発生しました。
グループファイル
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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chmod(1), chown(1), id(1M), chown(2), fpathconf(2), group(4), passwd(4), system(4), attributes(5), environ(5), largefile(5), standards(5)
chgrp は group 名を除いて CSI に対応しています。