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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- ユーザー ID の入力要求とその検証
ckuid [-Q] [-W width] [-m] [-d default] [-h help] [-e error] [-p prompt] [-k pid [-s signal]]
/usr/sadm/bin/erruid [-W width] [-e error]
/usr/sadm/bin/helpuid [-W width] [-m] [-h help]
/usr/sadm/bin/valuid input
ckuid ユーティリティは、ユーザーに入力を要求してその応答を検証します。このユーティリティでは、ユーザーに既存のユーザー ID の入力を促すプロンプトメッセージ、ヘルプメッセージとエラーメッセージ、およびデフォルト値 (ユーザーが RETURN キーで応答した場合に返される値) をオプションにより定義できます。
メッセージの長さはすべて最大 70 文字に制限され、自動的に書式化されます。定義で使用されるスペース (復帰改行を含む) はすべて削除されます。-W オプションは、自動書式化を取り消します。メッセージ定義の最初または最後にチルド文字がある場合は、そこにデフォルトテキストが挿入されて、指定したテキストとデフォルトテキストの両方を表示することができます。
プロンプトメッセージ、ヘルプメッセージ、またはエラーメッセージが定義されていない場合は、デフォルトメッセージ (「注意事項」の項を参照) が表示されます。
ckuid コマンドには、3 つのビジュアルツールモジュールがリンクされています。これらのモジュールは、erruid (エラーメッセージを書式化して表示する) と helpuid (ヘルプメッセージを書式化して表示する) と、valuid (応答を検証する) です。これらのモジュールは、FML オブジェクトと組み合わせて使用する必要があります。この場合、FML オブジェクトはプロンプトを定義します。
次のオプションがサポートされています。
default をデフォルト値として定義します。デフォルト値は検証されないため、どのような基準も満たす必要はありません。
error をエラーメッセージとして定義します。
help をヘルプメッセージとして定義します。
ユーザーが中断を選択した場合、プロセス ID pid のプロセスにシグナルを送信するようにします。
ヘルプが要求された場合、またはユーザーがエラーを犯した場合は、すべてのログインのリストを表示します。
prompt をプロンプトメッセージとして定義します。
有効な応答として終了 (quit) を使用できないようにします。
終了が選択された場合、-k オプションで定義されたプロセス ID pid のプロセスに、シグナル signal を送信するようにします。シグナルを指定しないと、SIGTERM を送信します。
プロンプトメッセージ、ヘルプメッセージ、およびエラーメッセージを、width の行長に書式化します。
次のオペランドがサポートされています。
/etc/passwd と照合される入力
次の終了値が返されます。
正常終了。
入力で EOF が検出された、-W オプションで負の行長が指定された、または使用法に誤りがあった。
使用方法のエラー。
ユーザー終了 (quit)。
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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ckuid のデフォルトのプロンプトは、次のとおりです。
Enter the login name of an existing user [?,q]:
デフォルトのエラーメッセージは、次のとおりです。
ERROR - Please enter the login name of an existing user.
-m オプションを使用した場合のデフォルトのエラーメッセージは、次のとおりです。
ERROR: Please enter one of the following login names: <List>
デフォルトのヘルプメッセージは、次のとおりです。
Please enter the login name of an existing user.
-m オプションを使用した場合のデフォルトのヘルプメッセージは、次のとおりです。
Please enter one of the following login names: <List>
終了オプションを選択した場合 (かつ使用できる場合) は、リターンコード 3 と共に q が返されます。valuid モジュールは出力を何も生成しません。正常終了した場合は 0、失敗した場合には 0 以外の値を返します。