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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- バイナリログファイルの共通ログファイル形式への変換
/usr/bin/ncab2clf [-Dhv] [-i input-file] [-o output-file] [-b size] [-n number] [-s datetime]
ncab2clf コマンドは、Solaris Network Cache and Accelerator (NCA) によって生成されたログファイルをバイナリ形式から共通ログファイル (CLF) 形式に変換するために使用します。input-file を指定しない場合、b2clf は stdin を使用します。output-file を指定しない場合、出力は stdout に送られます。
バイナリログファイルのブロック化 (K バイト単位) を指定します。デフォルトは 64K バイトです。
ダイレクト I/O を無効にすることを指定します。
使用法を表示します。
入力ファイルを指定します。
number 個の CLF レコードを出力します。
出力ファイルを指定します。
datetime で指定した日時より前のレコードをスキップします。日時は、CLF 形式または touch(1) ユーティリティーで指定された形式で指定できます。CLF 形式が優先されるため、ncab2clf はまず datetime を CLF とみなして解析します。
詳細な出力を表示します。
例 1 バイナリファイルを共通ログファイル形式に変換する
次の例では、バイナリファイル /var//logs/.blf を共通ログファイル形式の /var//logs/.clf ファイルに変換しています。
example% ncab2clf -D -i /var/nca/logs/nca.blf -o /var/nca/logs/nca.clf
例 2 複数のログファイルを変換する
次のスクリプトを使用すると、複数のログファイルを変換できます。「*」で指定されるディレクトリには、ログファイルだけが含まれている必要があります。
!/bin/ksh for filename in * do ncab2clf -D < $filename > $filename.clf done
例 3 raw デバイスで -s と -n を使用する
次の例は、raw デバイスで ncab2clf を使用する方法を示しています。-n オプションを使用しない場合、デフォルトでファイルの先頭から末尾までのすべてのレコードが変換されます。-s で指定する日時は、次のように CLF 形式にします。
example% ncab2clf -s '10/Apr/2001:09:23:13' -n 100 < /dev/dsk/c2t1d0s6
次の終了値が返されます。
ファイルが正常に変換されました。
エラーが発生しました。
次の属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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ncakmod(1), nca.if(4), ncakmod.conf(4), ncalogd.conf(4), attributes(5), nca(7d)
NCA によって生成されるバイナリログファイルは、サイズが非常に大きくなることがあります。サイズの大きなバイナリファイルを変換するときは、-b オプションを使用すると ncab2clf コマンドのパフォーマンスが向上します。
ダイレクト I/O は、書き込まれるデータがそれほど大きな単位にならない場合に有効です。ただし、-b オプションを使用して大きな単位でログファイルを変換する場合は、-D オプションを使用してダイレクト I/O を無効にするようにしてください。