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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- gettxt でアクセスできるメッセージファイルの作成
mkmsgs [-o] [-i locale] inputstrings msgfile
mkmsgs ユーティリティーは、テキスト検索ツール (gettxt(1)、srchtxt(1)、exstr(1)、および gettxt(3C) を参照) を使用してアクセスできる、テキスト文字列のファイルを作成するために使用されます。入力の対象は、特定のロケール (setlocale(3C) を参照) 用のテキスト文字列のファイルです。出力先は、gettxt(1) と gettxt(3C) の両方で検索できる形式のテキスト文字列のファイルです。-i オプションを使用すると、作成されたファイルを /usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES ディレクトリにインストールできます (locale は、テキスト文字列が記述されている言語に対応する)。
inputstrings 引数には、もとになるテキスト文字列を 含んだファイル名を指定します。msgfile は、mkmsgs が、gettxt(1) や gettxt(3C) で読み取り可能な形式の文字列を書き込む出力ファイルの名前です。この msgfile 名は、長さが 14 文字以内であること、\0 (NULL) を含んでいないこと、スラッシュ (/) またはコロン (:) に該当する ASCII コードを含んでいないことが必要です。
入力ファイルの内容は、特定のロケールに対応したテキスト文字列がいくつか集まったものです。文字列と文字列とは復帰改行文字で区切られます。表示不可能な文字は、エスケープシーケンスとしてアルファベットで表す必要があります。メッセージは inputstrings から順番に読み込まれ、変換され、msgfile に書き込まれます。空のメッセージを msgfile 中に生成する場合は、inputstrings 中の適切な位置に空の行を入れておいてください。
文字列の内容を変更する場合は、単に inputstrings ファイルを編集してください。新たな文字列は、ファイルの最後尾にだけ追加できます。追加を行なったら、新たに msgfile を作成して正しい場所に登録しておく必要があります。この手順を誤ると、検索機能使用時に誤った文字列が検索されて、ソフトウェアの互換性が損なわれます。
次のオプションがサポートされています。
msgfile がすでに存在していれば上書きします。
msgfile を /usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES ディレクトリにインストールします。このディレクトリ中でファイルを生成したり上書きしたりできるのは、スーパーユーザー、およびグループ bin のメンバーだけです。/usr/lib/locale の下のディレクトリは、存在していなければ生成されます。
例 1 mkmsgs コマンドの使用例
C.str という名の入力メッセージソースファイルの例です。
File %s:\t cannot be opened\n %s: Bad directory\n . . . write error\n . .
例 2 ファイルにテキスト文字列を作成するために C.str から入力文字列を使用する例
次のコマンドを実行すると、 C.str から文字列が読み取られ、適切な形式の文字列に変換され、現在のディレクトリ中の UX というファイルに書き込まれます。
example% mkmsgs C.str UX
例 3 ファイルにテキスト文字列を作成するために FR.str から入力文字列を使用する例
次のコマンドは、FR.str からテキスト文字列を読み取り、適切な形式に変換し、/usr/lib/locale/fr/LC_MESSAGES というディレクトリ中の UX というファイルに書き込みます。
example% mkmsgs –i fr FR.str UX
これらのテキスト文字列は、環境変数 LC_MESSAGES=fr が設定されていて、「機能説明」節の冒頭に一覧表示されているテキスト検索ツールのいずれかが呼び出された場合にアクセスされます。
mkmsgs が生成するメッセージファイル
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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exstr(1), gettxt(1), srchtxt(1), gettxt(3C), setlocale(3C), attributes(5)