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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- オブジェクトコードの逆アセンブラ
dis [-onqCLV] [-d sec] [-D sec] [-F function] [-l string] [-t sec] file...
dis コマンドは、file のアセンブリ言語リストを作成します。file は、オブジェクトファイルでもオブジェクトファイルのアーカイブでもかまいません。このリストには、アセンブリ文と、それらの文を生成したバイナリコードの 8 進数表記または 16 進数表記が含まれます。
オプションは、逆アセンブラによって解釈され、任意の順序で指定できます。
次のオプションがサポートされています。
逆アセンブリで復号化された C++ シンボル名を表示します。
指定されたセクションをデータとして逆アセンブルし、セクションの始めからのデータのオフセットを出力します。
指定されたセクションをデータとして逆アセンブルし、データの実アドレスを出力します。
コマンド行に指定された各オブジェクトファイルの指定された関数だけを逆アセンブルします。-F オプションは、コマンド行で複数回指定できます。
string で指定されたアーカイブファイルを逆アセンブルします。たとえば、コマンド dis -l x -l z を発行して、LIBDIR にあると想定される libx.a と libz.a を逆アセンブルします。
このオプションは廃止または、互換性が無くなる可能性があり、Solaris の将来のリリースでは、削除されるかもしれません。
以降の出力を標準出力へ書き込むために、シンボルテーブル内の C 言語ソースラベルの検索を行います。
このオプションは廃止または、互換性が無くなる可能性があり、Solaris の将来のリリースでは、削除されるかもしれません。
すべてのアドレスを数値で表示します。デフォルトでは、アドレスはシンボル名を使用して表示されます。
数字を 8 進数で出力します。デフォルトでは 16 進数です。
静寂モード。ヘッダーまたは関数の開始ラベルを出力しません。
指定されたセクションをテキストとして逆アセンブルします。
実行中の逆アセンブラのバージョン番号を標準エラー出力に出力します。
このオプションは廃止または、互換性が無くなる可能性があり、Solaris の将来のリリースでは、削除されるかもしれません。
-d、-D、または -t オプションを指定した場合、ユーザーが指定した各ファイルの指定されたセクションだけが逆アセンブルされます。そうしないと、テキストを含むすべてのセクションが逆アセンブルされます。
出力において、[5] のように、行の始めにある角括弧で囲まれた数字は、ブレークポイント可能な行番号が次の命令から始まることを示します。これらの行番号が出力されるのは、デバッグ情報を追加指定してファイルをコンパイルした場合だけです。
次のオペランドがサポートされています。
オブジェクトファイルまたはオブジェクトファイルのアーカイブ (ar(1) を参照) のパス名。
dis の実行に影響を与える次の環境変数については、environ(5) を参照してください。LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
この環境変数に値が設定されている場合は、それをライブラリ検索用のパスとして使用します。この環境変数に NULL の値が設定されている場合、あるいは、この環境変数が設定されていない場合は、デフォルトで /usr/lib にあるライブラリが検索されます。
次の終了値が返されます。
正常終了。
エラーが発生しました。
デフォルトの LIBDIR
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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人間が読める形式の出力は「不確実」です。コマンド行オプションは「確実」です。
ar(1), as(1), ld(1), a.out(4), attributes(5), environ(5)
コマンド行中のエラー、または指定したファイルで検出された問題は、診断メッセージに示されます。