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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- TELNET プロトコルを使用した遠隔システムへのユーザーインタフェース
telnet [-8EFKLacdfrx] [-X atype] [-e escape_char] [-k realm] [-l user] [-n file] [ [ [!] @hop1 [@hop2...] @] host [port]]
telnet ユーティリティーは、TELNET プロトコルを使って他のホストと通信を行います。telnet が引数なしで起動された場合、コマンドモードに入り、telnet> プロンプトが表示されます。このモードでは、関連付けられたコマンドを受け入れて実行します。「使用法」を参照してください。telnet が引数を付けて起動された場合、それらの引数を使って open コマンドが実行されます。
たとえば、host が @hop1@hop2@host と指定された場合、host への接続はルーズソースルーティングを使って、ホスト hop1 と hop2 を経由して行われます。先頭に ! が付いていると、ストリクトソースルーティングに従って接続が行われます。telnet が IPv6 を使用する場合は、ルーズソースルーティングのみが可能で、! の指定は無視されることに注意してください。
接続が開始されると、telnet は入力モードに入ります。このモードでは、入力されたテキストが遠隔ホストに送信されます。入力モードは、遠隔システムでのサポート状況に応じて、「行モード」、「文字単位モード」、または「旧行単位モード」のいずれかになります。
「行モード」では、文字処理が遠隔システムの制御下に置かれたローカルシステムで行われます。入力の編集や文字のエコーがオフに設定された場合、遠隔システムはその情報を中継します。遠隔システムは、そこで発生する特殊文字の変更も中継するので、その変更をローカルシステムに反映させることができます。
「文字単位」モードでは、入力されたテキストの大部分は、ただちに遠隔ホストに送信され、処理されます。
「旧行単位」モードでは、テキストはすべてローカルでエコーされ、(通常は) 完了した行だけが遠隔ホストに送信されます。「ローカルエコー文字」 (初期値は ^E) は、ローカルエコーのオンとオフを切り替えるために使われます。(これは主にパスワードをエコーしないで入力する場合に使われます。)
「行モード」オプションが有効になっている場合、または localchars トグルが TRUE (これは「旧行単位」モードではデフォルト) の場合、ユーザーの quit、intr、および flush 文字はローカルでトラップされ、リモート側には TELNET プロトコルシーケンスとして送信されます。「行モード」が一度でも有効になっていると、ユーザーの susp と eof も TELNET プロトコルシーケンスとして送信されます。このとき、quit は BREAK ではなく、TELNET ABORT として送信されます。toggle autoflush および toggle autosynch オプションを指定すると、この処理によって、(遠隔ホストが TELNET シーケンスを確認するまで) 後続の端末への出力がフラッシュされたり、quit や intr の場合はそれまでの端末への入力がフラッシュされます。
遠隔ホストとの接続中に、ユーザーは telnet エスケープ文字 (初期値は ^]) を入力することで、telnet コマンドモードに入ることができます。コマンドモードでは、通常の端末編集規則が利用できます。telnet コマンドプロンプトで RETURN を押すと、コマンドモードが終了します。
次のオプションがサポートされています。
8 ビットデータパスを指定します。入力と出力の両方に対して、TELNET BINARY オプションを用いるようにネゴシエーションが試みられます。
自動ログインを試みます。これにより、ENVIRON オプションの USER 変数によってユーザー名が送信されます (遠隔システムでサポートされている場合)。使用される名前は、現在のユーザー ID と適合する場合は、getlogin(3C) によって返される現在のユーザーの名前になります。それ以外の場合は、ユーザー ID に関連付けられた名前になります。
ユーザーの telnetrc ファイルの読み取りを無効にします。(このリファレンスページの toggle skiprc コマンドを参照してください。)
debug トグルの初期値を TRUE に設定します。
エスケープ文字の初期値を escape_char に設定します。escape_char は、^ (Control キー) とそれに続く 1 文字から成る 2 文字のシーケンスにすることも可能です。2 番目の文字が ? の場合、DEL 文字が選択されます。それ以外の場合、2 番目の文字は制御文字に変換され、エスケープ文字として使われます。escape_char が NULL 文字列 (つまり、-e '') として定義された場合、これは -e '^@' (Control-@) と同等です。エスケープ文字にできる文字がないことを指定するには、-E オプションを使用します。
すべての文字が、エスケープ文字として認識されなくなります。
ローカルの資格情報のコピーを遠隔システムに転送します。
転送可能なローカルの資格情報のコピーを遠隔システムに転送します。
Kerberos 認証を使用している場合、krb5.conf(4) で定められた遠隔ホストのデフォルトのレルムではなく、realm で指定された遠隔ホスト用のチケットを telnet が取得するように要求します。
遠隔システムへの自動ログインを行わないことを指定します。
遠隔システムが ENVIRON オプションを解釈できる場合、遠隔システムへの接続時に、ENVIRON オプションの USER 変数の値として user が遠隔システムに送信されます。
出力に対して 8 ビットデータパスを指定します。これにより、出力に対して BINARY オプションを用いるようにネゴシエーションが行われます。
トレース情報を記録するために tracefile を開きます。後述の set tracefile コマンドを参照してください。
rlogin に似たユーザーインタフェースを指定します。このモードでは、エスケープ文字はチルダ (~) 文字に設定されます。ただし、-e オプションで変更された場合を除きます。rlogin のエスケープ文字は、キャリッジリターンの直後に入力された場合にのみ認識されます。このモードでも、telnet コマンドの前に telnet のエスケープ文字 (通常は「^]」) を入力する必要があります。また、rlogin のエスケープ文字に続けて「 .\r」を入力すると接続を閉じることができ、「^Z」を入力すると接続を中断できます (rlogin(1) と同様)。このオプションは不確実なインタフェースであり、将来変更されることがあります。
データストリームの暗号化を有効にします。このオプションが有効になっていると、認証のネゴシエーションが行えない場合または暗号化を有効にできない場合に telnet はエラーを表示して終了します。
atype タイプの認証を無効にします。
この節では、telnet で使用できるコマンドについて説明します。各コマンドは、そのコマンドであることを識別するのに十分なだけの文字数を入力すれば済みます。(これは、mode、set、toggle、unset、environ、および display の各コマンドの引数についても同様です。)
auth コマンドは、TELNET AUTHENTICATE オプションを通じて送信される情報を操作します。auth コマンドの有効な引数は次のとおりです。
指定されたタイプの認証を無効にします。指定できるタイプの一覧を表示するには、auth disable ? コマンドを使用します。
指定されたタイプの認証を有効にします。指定できるタイプの一覧を表示するには、auth enable ? コマンドを使用します。
さまざまな認証タイプの現在のステータスを一覧表示します。
指定されたホストに接続します。ポート番号を指定しない場合、telnet はデフォルトポートの TELNET サーバーに接続を試みます。ホストの指定は、ホスト名 (hosts(4) を参照) でも、「ドット表記」で指定したインターネットアドレス (inet(7P) または inet6(7P) を参照) でも構いません。host が @hop1@hop2@host と指定された場合、host への接続はルーズソースルーティングを使って、ホスト hop1 と hop2 を経由して行われます。@ は、指定するホスト間の区切り記号として必須です。IPv4 の使用時に先頭に ! を付けると、ストリクトソースルーティングに従って接続が行われます。
-l オプションは、ENVIRON オプションの USER 変数の値として user を遠隔システムに送信します。
開いている TELNET セッションがある場合は閉じます。EOF (コマンドモードで入力) も同様にセッションを閉じて終了します。
encrypt コマンドは、TELNET ENCRYPT オプションを通じて送信される情報を操作します。
encrypt コマンドの有効な引数は次のとおりです。
指定された暗号化タイプを無効にします。input と output を省略した場合は、入力と出力の両方で無効になります。指定できるタイプの一覧を表示するには、encrypt disable ? コマンドを使用します。
指定された暗号化タイプを有効にします。input と output を省略した場合は、入力と出力の両方で有効になります。指定できるタイプの一覧を表示するには、encrypt enable ? コマンドを使用します。
これは encrypt start input コマンドと同じです。
これは encrypt stop input コマンドと同じです。
これは encrypt start output コマンドと同じです。
これは encrypt stop output コマンドと同じです。
暗号化の開始を試みます。input と output を省略した場合は、入力と出力の両方で有効になります。指定できるタイプの一覧を表示するには、encrypt enable ? コマンドを使用します。
現在の暗号化のステータスを一覧表示します。
暗号化を停止します。input と output を省略した場合は、入力と出力の両方で暗号化が停止されます。
あとの encrypt start または encrypt stop コマンドで使用されるデフォルトの暗号化タイプを設定します。
close と同じです。
telnet を中断します。このコマンドは、ジョブ制御をサポートするシェル ( sh(1) など) をユーザーが使用している場合にのみ機能します。
要求されたモードに移行できるかどうかを遠隔ホストに問い合わせます。遠隔ホストがそのモードに移行できる場合は、要求されたモードに移行します。引数 type には次のいずれかを指定します。
TELNET LINEMODE オプションを無効にします。リモート側が LINEMODE オプションを解釈できない場合は、「文字単位」モードに移行します。
TELNET LINEMODE オプションを有効にします。リモート側が LINEMODE オプションを解釈できない場合は、「旧行単位」モードへの移行を試みます。
LINEMODE オプションの TRAPSIG モードを有効 (無効) にしようとします。このためには、LINEMODE オプションが有効になっている必要があります。
LINEMODE オプションの EDIT モードを有効 (無効) にしようとします。このためには、LINEMODE オプションが有効になっている必要があります。
LINEMODE オプションの SOFT_TAB モードを有効 (無効) にしようとします。このためには、LINEMODE オプションが有効になっている必要があります。
LINEMODE オプションの LIT_ECHO モードを有効 (無効) にしようとします。このためには、LINEMODE オプションが有効になっている必要があります。
mode コマンドのヘルプ情報を表示します。
telnet の現在のステータスを表示します。これには、現在のモードだけでなく、接続されている相手側も含まれます。
[argument . . . ] set および toggle 値のすべてまたは一部を表示します (toggle argument. . . を参照)。
[command] ヘルプを表示します。引数を付けない場合、telnet はヘルプの要約を表示します。コマンドを指定した場合、telnet はそのコマンドのヘルプ情報だけを表示します。
1 つ以上の特殊文字シーケンスを遠隔ホストに送信します。指定できる引数は次のとおりです (一度に複数の引数を指定することもできます)。
現在の telnet エスケープ文字 (初期値は ^]) を送信します。
TELNET SYNCH シーケンスを送信します。このシーケンスにより、遠隔システムでそれまでに打ち込まれた入力 (ただし、まだ読み取られていないもの) がすべて破棄されます。このシーケンスは、TCP 緊急データとして送信され、遠隔システムが 4.2 BSD システムの場合は機能しないことがあります。機能しない場合は、端末に小文字の「r」がエコーされます。
TELNET BRK (Break) シーケンスを送信します。これは、遠隔システムにとって重要な意味を持つ場合があります。
TELNET IP (Interrupt Process) シーケンスを送信します。これにより、遠隔システムで現在実行されているプロセスが中止されます。
TELNET ABORT (Abort Process) シーケンスを送信します。
TELNET AO (Abort Output) シーケンスを送信します。これにより、遠隔システムからユーザーの端末へのすべての出力がフラッシュされます。
TELNET AYT (Are You There) シーケンスを送信します。遠隔システムは、このシーケンスに応答する場合も応答しない場合もあります。
TELNET EC (Erase Character) シーケンスを送信します。これにより、最後に入力された文字が消去されます。
TELNET EL (Erase Line) シーケンスを送信します。これにより、遠隔システムは現在入力中の行を消去します。
TELNET EOF (End Of File) シーケンスを送信します。
TELNET EOR (End Of Record) シーケンスを送信します。
TELNET GA (Go Ahead) シーケンスを送信します。これは、おそらく遠隔システムにとって意味がありません。
リモート側が TELNET STATUS コマンドをサポートしている場合、getstatus はサブネゴシエーションを送信して、現在のオプションのステータスを送るようにサーバーに要求します。
TELNET NOP (No Operation) シーケンスを送信します。
TELNET SUSP (Suspend Process) シーケンスを送信します。
指定された TELNET プロトコルオプションのネゴシエーションを送信します。option には、プロトコルオプションのテキスト名を指定することも、オプションに対応する番号を指定することもできます。指定されたオプションのネゴシエーションが現在の状態で有効でない場合、このコマンドはそのまま無視されます。option が help または ? と指定された場合は、既知のオプション名の一覧が表示されます。このコマンドは主に、通常あまり見られないデバッグの状況で役立ちます。
send コマンドのヘルプ情報を表示します。
telnet 変数の 1 つを特定の値に設定します。特殊な値 off は、変数に関連付けられている機能をオフにします。変数の値は、display コマンドを使って調べることができます。value を省略した場合、値は真 (つまり「on」) と見なされます。unset 形式を使用した場合、値は偽 (つまり off) と見なされます。指定できる変数は次のとおりです。
これは、「行単位」モードのとき、入力された文字を通常の処理としてローカルでエコーするか、入力された文字のエコーを抑制するか (パスワードが入力された場合など) を切り替える値です (初期値は ^E)。
これは、遠隔システムに接続されているときに、telnet コマンドモードに入るための telnet エスケープ文字です (初期値は ^])。
telnet が localchars モード (toggle、localchars を参照) にある場合に、interrupt 文字が入力されると、TELNET IP シーケンス (send、ip を参照) が遠隔ホストに送信されます。interrupt 文字の初期値は、端末の intr 文字になります。
telnet が localchars モードにある場合に、quit 文字が入力されると、TELNET BRK シーケンス (send、brk を参照) が遠隔ホストに送信されます。quit 文字の初期値は、端末の quit 文字になります。
telnet が localchars モードにある場合に、flushoutput 文字が入力されると、TELNET AO シーケンス (send、ao を参照) が遠隔ホストに送信されます。flushoutput 文字の初期値は、端末の flush 文字になります。
telnet が localchars モードにあり、かつ「文字単位」モードで動作している場合に、erase 文字が入力されると、TELNET EC シーケンス (send、ec を参照) が遠隔システムに送信されます。erase 文字の初期値は、端末の erase 文字になります。
telnet が localchars モードにあり、かつ「文字単位」モードで動作している場合に、kill 文字が入力されると、TELNET EL シーケンス (send、el を参照) が遠隔システムに送信されます。kill 文字の初期値は、端末の kill 文字になります。
telnet が「行単位」モードで動作している場合に、eof 文字を行の先頭文字として入力すると、この文字が遠隔システムに送信されます。eof の初期値は、端末の eof 文字になります。
telnet が localchars モードにあるか、LINEMODE が有効になっている場合に、ステータス文字が入力されると、TELNET AYT (Are You There) シーケンスが遠隔ホストに送信されます。(前述の send、ayt を参照してください。)ayt の初期値は、端末のステータス文字になります。
telnet が LINEMODE で動作している場合に、forw1 文字または forw2 文字が入力されると、行の一部が遠隔システムに転送されます。転送文字の初期値は、端末の eol 文字と eol2 文字になります。
telnet が LINEMODE または「旧行単位」モードで動作している場合、lnext 文字は端末の lnext 文字と見なされます。lnext 文字の初期値は、端末の lnext 文字になります。
telnet が LINEMODE または「旧行単位」モードで動作している場合、reprint 文字は端末の reprint 文字と見なされます。reprint の初期値は、端末の reprint 文字になります。
これは、rlogin のエスケープ文字です。これを設定すると、行頭でこの文字の直後に置かれている場合を除いて、telnet の通常のエスケープ文字は無視されます。行頭で rlogin 文字のあとに「.」を続けると、接続が閉じられます。「^Z」を続けると、rlogin コマンドは telnet コマンドを中断します。初期状態では、rlogin のエスケープ文字は無効になっています。
TELNET TOGGLE-FLOW-CONTROL オプションが有効になっている場合、start 文字は端末の start 文字になります。start 文字の初期値は、端末の start 文字になります。
TELNET TOGGLE-FLOW-CONTROL オプションが有効になっている場合、stop 文字は端末の stop 文字になります。stop 文字の初期値は、端末の stop 文字になります。
telnet が localchars モードにあるか、LINEMODE が有効になっている場合に、suspend 文字が入力されると、TELNET SUSP シーケンス (前述の send、susp を参照) が遠隔ホストに送信されます。suspend 文字の初期値は、端末の suspend 文字になります。
これは、netdata または debug オプションが TRUE の場合に出力が書き込まれるファイルです。tracefile が「-」に設定されている場合は、トレース情報が標準出力に書き込まれます (デフォルト)。
telnet が LINEMODE または「旧行単位」モードで動作している場合、この文字は端末の worderase 文字と見なされます。worderase 文字の初期値は、端末の worderase 文字になります。
有効な set および unset コマンドを表示します。
slc (Set Local Characters) コマンドは、TELNET LINEMODE オプションが有効な場合に、特殊文字の状態を設定または変更するために使われます。特殊文字とは、TELNET コマンドシーケンスにマップされる文字 (ip や quit など) または行編集文字 (erase や kill など) のことです。デフォルトでは、ローカルの特殊文字はエクスポートされます。state の有効な値は次のとおりです。
現在の特殊文字の設定を検証します。リモート側に、現在の特殊文字の設定をすべて送信するように要求します。ローカル側との間に食い違いがある場合は、ローカル側の設定をリモート側の値に切り替えます。
特殊文字をローカル側のデフォルト文字に切り替えます。ローカル側のデフォルト文字とは、telnet が起動したときのローカル端末の特殊文字です。
特殊文字をリモート側のデフォルト文字に切り替えます。リモート側のデフォルト文字とは、TELNET 接続が確立されたときの遠隔システムの特殊文字です。
slc コマンドのヘルプ情報を表示します。
telnet がイベントにどのように応答するかを制御する各種フラグを TRUE と FALSE の間で切り替えます。複数の引数を指定できます。これらのフラグの状態は、display コマンドを使って調べることができます。有効な引数は次のとおりです。
認証コードのデバッグ情報を有効にします。
TELNET ENCRYPT オプションのネゴシエーションが行われるときに、デフォルトではデータストリームの実際の暗号化 (復号化) は自動的に開始されません。autoencrypt (autodecrypt) コマンドは、出力 (入力) ストリームの暗号化ができるだけ早く有効になるようにします。
リモート側で TELNET AUTHENTICATION オプションがサポートされている場合、telnet はそのオプションを使って自動認証を行おうとします。AUTHENTICATION オプションがサポートされていない場合は、TELNET ENVIRON オプションを通じてユーザーのログイン名が渡されます。このコマンドは、open コマンドで -a オプションを指定するのと同じです。
autoflush と localchars がどちらも TRUE の場合に、ao、intr、または quit 文字が認識され、TELNET シーケンスに変換されると (詳細は set を参照)、それらの TELNET シーケンスが処理されたことが (TELNET Timing Mark オプションを使って) 遠隔システムで確認されるまで、telnet はユーザーの端末にデータを何も表示しません。端末ユーザーが「stty noflsh」を実行していない場合、このトグルの初期値は TRUE になります。それ以外の場合は、FALSE になります (stty(1) を参照)。
autosynch と localchars の両方が TRUE の場合に、interrupt 文字または quit 文字が入力されると (interrupt と quit については、set を参照)、結果として送信される TELNET シーケンスのあとに TELNET SYNCH シーケンスが続きます。この手順により、遠隔システムは、この両方の TELNET シーケンスが読み取られて処理が完了するまで、それまでに打ち込まれたすべての入力を破棄するはずです。このトグルの初期値は FALSE です。
入力と出力の両方に対して、TELNET BINARY オプションを有効または無効にします。
入力に対して、TELNET BINARY オプションを有効または無効にします。
出力に対して、TELNET BINARY オプションを有効または無効にします。
キャリッジリターンがどのように送信されるかを決めます。この値が TRUE の場合、キャリッジリターンは <CR><LF> として送信されます。この値が FALSE の場合、キャリッジリターンは <CR><NUL> として送信されます。このトグルの初期値は FALSE です。
RETURN モードを切り替えます。このモードが有効の場合、遠隔ホストから受信したほとんどの RETURN 文字は RETURN LINEFEED にマップされます。このモードは、ユーザーの入力した文字には影響せず、遠隔ホストから受信した文字だけに影響します。このモードは、遠隔ホストがLINEFEED を送信せずに RETURN だけを送信する場合にのみ役立ちます。このトグルの初期値は FALSE です。
ソケットレベルのデバッグを切り替えます (スーパーユーザーのみ利用可能)。このトグルの初期値は FALSE です。
暗号化コードのデバッグ情報を有効にします。
このトグルが TRUE の場合、flush、interrupt、quit、erase、および kill 文字 (set を参照) はローカルで認識され、対応する TELNET 制御シーケンス (それぞれ ao、ip、brk、ec、および el。send を参照) に変換されます。このトグルの初期値は、「行単位」モードでは TRUE、「文字単位」モードでは FALSE です。LINEMODE オプションが有効の場合、localchars の値は無視され、常に TRUE と見なされます。LINEMODE が一度でも有効になっていると、quit は abort として送信され、eof と suspend は eof と susp として送信されます (前述の send を参照)。
すべてのネットワークデータ (16 進形式) の表示を切り替えます。このトグルの初期値は FALSE です。
一部の内部 TELNET プロトコル処理 (telnet オプションに関係がある) の表示を切り替えます。このトグルの初期値は FALSE です。
netdata トグルが有効の場合に、prettydump を有効にすると、netdata コマンドの出力がユーザーにとってより読みやすい形式になります。出力内のそれぞれの文字の間にスペースが挿入されます。TELNET エスケープシーケンスの先頭にアスタリスク (*) を付けて、それらを見つけやすくします。
skiprc トグルが TRUE の場合、TELNET は、接続が開かれるときに、ユーザーのホームディレクトリにある .telnetrc ファイルの読み取りをスキップします。このトグルの初期値は FALSE です。
すべての端末データ (16 進形式) の表示を切り替えます。このトグルの初期値は FALSE です。
verbose_encrypt フラグが TRUE の場合、TELNET は暗号化が有効または無効になるたびにメッセージを表示します。このトグルの初期値は FALSE です。
有効な toggle コマンドを表示します。
environ コマンドは、TELNET ENVIRON オプションを通じて送信される変数を操作するために使われます。変数の初期値のセットは、ユーザーの環境から取得されます。DISPLAY 変数と PRINTER 変数だけはデフォルトでエクスポートされます。environ コマンドの有効な引数は次のとおりです。
変数 variable が値 value を持つように定義します。このコマンドで定義された変数はすべて自動的にエクスポートされます。value は単一引用符または二重引用符で囲んでも構わないため、タブやスペースを含めることができます。
変数 variable を環境変数のリストから削除します。
変数 variable がリモート側にエクスポートされるようにマークします。
変数 variable が、リモート側から明示的に要求されないかぎり、リモート側にエクスポートされないようにマークします。
現在の環境変数のセットを一覧表示します。アスタリスク (*) でマークされた変数は自動的に送信されます。その他の変数は、明示的に要求された場合にのみ送信されます。
environ コマンドのヘルプ情報を表示します。
telnet logout オプションをリモート側に送信します。このコマンドは、close コマンドに似ています。ただし、リモート側が logout オプションをサポートしていない場合は何も行われません。リモート側が logout オプションをサポートしている場合は、このコマンドにより、リモート側は TELNET 接続を閉じます。リモート側が、あとで再接続するためにユーザーのセッションを中断するという概念もサポートしている場合、logout 引数は、ただちにセッションを終了するようにリモート側に指示します。
telnet セッションを開始する前に実行されるコマンドを記述するファイル
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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rlogin(1), sh(1), stty(1), getlogin(3C), hosts(4), krb5.conf(4), nologin(4), telnetrc(4), attributes(5), inet(7P), inet6(7P)
マシンがシャットダウンの処理中であり、ログインが無効になっています。
遠隔システムによっては、「行単位」モードのときに手動でエコーをオフにする必要があります。
「旧行単位」モードまたは LINEMODE では、端末の EOF 文字は、それが行頭にある場合にのみ認識 (および遠隔システムに送信) されます。
telnet プロトコルは、セッションの保護にシングル DES だけを使用します。クライアントはシングル DES セッション鍵を使ってサービスチケットを要求します。KDC は、telnet サービスを提供するホストサービスの主体がシングル DES をサポートしていることを認識している必要があり、実際にこれは、そのような主体がシングル DES 鍵を KDC データベース内に持っている必要があることを意味します。