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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- セキュリティー保護されたファイル転送プログラム
sftp [-1Cv] [-B buffer_size] [-b batchfile] [-F ssh_config] [-o ssh_option] [-P sftp_server_path] [-R num_requests] [-S program] [-s subsystem | sftp_server] host
sftp [[user@]host[:file [file]]]
sftp [[user@]host[:dir[/]]]
sftp -b batchfile [user@]host
sftp ユーティリティーは、ftp(1) に似たユーザーインタフェースを持つ対話型のファイル転送プログラムであり、ssh(1) コマンドを使用してサーバーへのセキュリティー保護された接続を確立します。
sftp は、IETF draft-ietf-secsh-filexfer に定義されている SSH ファイル転送プロトコルを実装します。sftp によって使用されるプロトコルと、ftp(1) が提供する FTP プロトコル (RFC 959) は関係はありません。
最初の書式では、sftp は指定されたホストに接続し、対話型モードに入ります。ユーザー名を指定した場合、sftp は指定されたユーザーとしてログインしようとします。ディレクトリを指定した場合、sftp はサーバーの現在のディレクトリを指定されたディレクトリに変更してから、対話型モードに入ろうとします。
2 番目の書式では、指定されたファイルをサーバーから取り出し、それをクライアント上の指定されたターゲットファイルまたはディレクトリにコピーします。ユーザー名を指定した場合、sftp は指定されたユーザーとしてログインしようとします。
次のオプションがサポートされています。
バッチモードでは、一連のコマンドを標準入力ではなく入力 batchfile から読み取ります。このモードにはユーザーによる介入がないため、対話型でない認証と組み合わせて使用するようにしてください。- のバッチファイルを使用すると、標準入力を指定できます。get、put、rm、rename、ln、rm、mkdir、chdir、ls、lchdir、chmod、chown、chgrp、lpwd、および lmkdir コマンドのいずれかでエラーが発生すると、sftp は異常終了します。コマンドに接頭辞として - 文字を付けると (例: -rm /tmp/blah*)、エラー時の終了をコマンドごとに抑制できます。
sftp がファイルの転送時に使用するバッファーのサイズを指定します。バッファーのサイズを大きくすると、必要な往復回数が少なくなりますが、メモリーが余分に消費されます。デフォルトは 32768 バイトです。
圧縮機能を有効にします (ssh(1) の -C フラグを使用)。
ssh のユーザーごとの設定ファイルに別のファイルを指定します。このオプションは、ssh(1) に直接渡されます。
ssh(1) に直接渡されるオプションを指定します。
指定されたパスを sftp-server として実行し、ssh 接続ではなくパイプを使ってそのサーバーと通信します。このオプションは、sftp クライアントおよびサーバーのデバッグに役立つことがあります。-P が指定された場合、-S オプションは無視されます。
未処理の要求を同時にいくつまで受け付けられるかを指定します。この値を大きくすると、ファイル転送速度がわずかに向上することがありますが、メモリー使用量が増加します。デフォルトでは、未処理の要求を 16 個まで受け付けます。
SSH2 サブシステム、または遠隔ホスト上の sftp サーバーのパスを指定します。パスは、プロトコルバージョン 1 を介して sftp を使用する場合や、リモートの sshd に sftp サブシステムが設定されていない場合に便利です。
ssh(1) ではなく、指定されたプログラムを使用して、sftp サーバーに接続します。-P オプションが指定された場合、-S オプションは無視されます。このプログラムは、ssh(1) のオプションを認識する必要があります。
ログレベルを上げます。このオプションは ssh(1) にも渡されます。
プロトコルバージョン 1 を使用することを指定します。
次のオペランドがサポートされています。
sftp が接続して、ログインするホストの名前。
対話型モードに入ると、sftp は ftp(1) に似た一連のコマンドを解釈できます。これらのコマンドは大文字と小文字の区別がなく、スペースが含まれているパス名は引用符で囲むことができます。
sftp を終了します。
リモート側のディレクトリを path に変更します。
ファイル path のグループを grp に変更します。grp には数値の GID を指定する必要があります。
ファイル path のアクセス権を mode に変更します。
ファイル path の所有者を own に変更します。own には数値の UID を指定する必要があります。
sftp を終了します。
remote-path を取り出し、ローカルマシン上に格納します。ローカルパス名を指定しない場合は、遠隔マシン上にあるものと同じ名前になります。-P フラグを指定した場合は、ファイルのアクセス権およびアクセス時間もすべてコピーされます。
ヘルプテキストを表示します。
? コマンドと同じです。
ローカルディレクトリを path に変更します。
path のローカルディレクトリの一覧を表示します。path を指定しない場合は、現在のディレクトリの一覧を表示します。
path によって指定されたローカルディレクトリを作成します。
oldpath から newpath へのリンクを作成します。
ローカル側の作業用ディレクトリを表示します。
path のリモートディレクトリの一覧を表示します。path を指定しない場合は、現在のディレクトリの一覧を表示します。path には、ワイルドカードを使用できます。
ls コマンドは、次のオプションをサポートします。
ドット (.) で始まるファイルを一覧表示します。
リストをソートしません。デフォルトのソート順序は辞書編集方式の順です。
アクセス権や所有権の情報を含む、追加の詳細情報を表示します。
ユーザーおよびグループの情報を数値で示した長い形式のリストを生成します。
リストのソート順序を逆にします。
ファイルサイズでリストをソートします。
最終変更時刻でリストをソートします。
1 カラムの出力を生成します。
ローカル側の umask を umask に設定します。
path によって指定されたリモートディレクトリを作成します。
local-path をアップロードし、遠隔マシン上に格納します。リモートパス名を指定しない場合は、ローカルマシン上にあるものと同じ名前になります。-P フラグを指定した場合は、ファイルのアクセス権およびアクセス時間もすべてコピーされます。
リモート側の作業用ディレクトリを表示します。
sftp を終了します。
リモートファイルの名前を oldpath から newpath に変更します。
path によって指定されたリモートファイルを削除します。
path によって指定されたリモートディレクトリを削除します。
oldpath から newpath へのシンボリックリンクを作成します。
sftp のプロトコルバージョンを表示します。
コメントを組み込みます。これはバッチファイルに役立ちます。
command を指定しない場合は、ローカル側のシェルにエスケープします。
command を指定した場合は、ローカル側のシェルで command を実行します。
ヘルプテキストを表示します。
help コマンドと同じです。
次の終了値が返されます。
正常終了。
エラーが発生しました。
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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ftp(1), scp(1), ssh(1), ssh-add(1), ssh-keygen(1), sshd(1M), attributes(5)