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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- ローカルユーザーとリモートユーザーに関する情報の表示
finger [-bfhilmpqsw] [username]...
finger [-l] [username@hostname 1 [@hostname 2 .. .@hostname n]...]
finger [-l] [@hostname 1 [@hostname 2 .. .@hostname n]...]
引数を省略した場合、 finger は複数行のフォーマットでログインしている全ユーザーに関して以下の情報を表示します。
ユーザー名
正式な氏名
端末名 (書き込み権が拒否されていると先頭に * が付く)
アイドル時間
ログイン時刻
リモートでログインしていたらホスト名
アイドル時間には 3 通りの表記方法があります。 数値 1 つの場合は「分」を表し、2 つの数値が : (コロン) をはさんでいる場合は「時」と「分」を表し、2 つの数値が d をはさんでいる場合は「日」と「時」を表します。
username 引数を 1 つ以上指定すると、それらのユーザーに関するより詳細な情報が、当該ユーザーがログインされているいないに関わらず出力されます。username はローカルユーザー名である必要がありますが、 そのユーザーの姓でも、名でも、アカウント名でもかまいません。引数の指定により複数行にわたって出力される詳細情報には、 以下の内容が含まれます。
当該ユーザー名と正式名
当該ユーザーのホームディレクトリとログインシェル
現在ログインされていればそのログイン時刻、されていなければ 最後にログインした時刻。さらにログインを行なった端末またはホスト
当該ユーザーが最後にメールを受信した時刻、および最後にメールを読んだ時刻
もしあれば、当該ユーザーのホームディレクトリ内の .project ファイルの最初の行
もしあれば、当該ユーザーのホームディレクトリ内の .plan の内容
注 : /etc/passwd のコメント (GECOS) フィールドにコンマが組み込まれている場合、finger はそのコンマの後に続く情報を表示しません。
username@hostname1[@hostname2 . . .@hostnamen] または @hostname1[@hostname2 . . .@hostnamen] の形式で引数を指定すると、要求はまず hostnamen に送られ、それぞれ hostnamen-1 を通して hostname1 に送られます。本プログラムは finger user information protocol (finger ユーザー情報プロトコル RFC 1288 を参照) を使って、指定されたユーザー (指定されていれば) またはログインしているユーザーに関する情報を、指定されたリモートホストに照会します。表示された情報はサーバーによって異なります。
RFC 1288 で規定されるように finger は印刷可能である 7 ビットの ASCII データだけを送ります。この動作は、 システム管理者が /etc/default/finger に PASS オプションを使用することによって修正できます。PASS=low を指定すると、 10 進数 32 ASCII よりも小さい文字をすべて送ります。PASS=high を指定すると、10 進数 126 ASCII よりも大きい文字をすべて送ります。PASS=low,high または PASS=high,low を指定すると、 32 ASCII よりも小さい文字と 126 ASCII よりも大きい文字をすべて送ります。
username@hostname 形式では -l オプションのみがサポートされている以外は、次のオプションがサポートされています。
長形式の出力において、 ユーザーのホームディレクトリとシェルの出力を抑制します。
長形式以外の出力において、通常出力されるヘッダーの出力を抑制します。
長形式の出力において、 .project ファイルの出力を抑制します。
アイドル形式の出力を生成します。短形式との違いは、ログイン名、端末、 ログイン時刻、およびアイドル時間のみが出力されることです。
長形式の出力を生成します。
引数をユーザー名 (姓や名ではない) と見なしてマッチングを行います。
長形式の出力において、 .plan ファイルの出力を抑制します。
クィック形式の出力を生成します。短形式との違いは、ログイン名、端末、 およびログイン時刻のみが出力されることです。
短形式の出力を生成します。
短形式の出力において、正式な氏名の出力を抑制します。
ユーザーの計画
ユーザーのプロジェクト
finger オプションのファイル
パスワードのファイル
最後にログインした時刻
アカウンティング
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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passwd(1), who(1), whois(1), passwd(4), attributes(5)
『RFC 1288, The Finger User Information Protocol』、Zimmerman, D. 著、Center for Discrete Mathematics and Theoretical Computer Science (DIMACS)、Rutgers University、1991 年 12 月
本コマンドをリモート形式で実行する場合、使用可能なオプションは finger user information protocol (finger ユーザー情報プロトコル) により制限されます。