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マニュアルページセクション 1: ユーザーコマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- コマンドを変更されたスケジューリング優先順位で実行
/usr/bin/nice [-increment | -n increment] command [argument]...
/usr/xpg4/bin/nice [-increment | -n increment] command [argument]...
nice [-increment | +increment] [command]
nice ユーティリティーは、異なるシステムのスケジューリング優先順位で動作するように command を実行します。priocntl(1) コマンドは、スケジューラ機能とのより汎用的なインタフェースです。
起動するプロセス (通常は、ユーザーのシェル) は、nice コマンドをサポートする スケジューリングクラスで実行されていなければなりません。
C シェル (csh(1) 参照) を使用している場合、コマンドのフルパス名を指定する必要があります。指定しないと、csh 組み込みコマンドの nice が実行されます。後述の「csh 組み込みコマンド」を参照してください。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合、デフォルトのシェル /usr/bin/sh が使われます (sh(1) 参照) 。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合は、/usr/xpg4/bin/sh が使用されます (ksh88(1) を参照)。
nice という csh の組み込みコマンドもあります。こちらの動作は、ここで説明した nice とは異なります。詳しくは csh(1) を参照してください。
次のオプションがサポートされています。
increment は正または負の 10 進整数です。このオプションは、ユーティリティーバージョンの実行時に、nice() 関数に increment オプション引数 (数値) を指定して呼び出した場合と同じ効果を発揮します。nice(2) を参照してください。nice() のエラー (EINVAL 以外) は無視されます。このオプションを指定しない場合、増分は 10 であると想定されます。
スーパーユーザーは、たとえば – –10 のように、負数の increment を使用することにより、通常よりも高い優先順位でコマンドを実行できます。特権を持たないユーザーが負数の増分値を指定した場合は無視されます。
次のオペランドがサポートされています。
呼び出すコマンドの名前。command に組み込みコマンド (shell_builtins(1) を参照) を指定した場合、処理の結果は保証されません。
command を呼び出す際に引数として与える文字列。
nice の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、PATH、および NLSPATH。
command で指定したコマンドが呼び出された場合、そのコマンドの終了ステータスが nice の終了ステータスとなります。呼び出されなかった場合には、nice は次の終了ステータスを返します。
エラーが発生しました。
command で示すコマンドユーティリティーは見つかったが呼び出すことができなかった。
コマンドが見つからなかった。
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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csh(1), ksh88(1), nohup(1), priocntl(1), sh(1), shell_builtins(1), nice(2), attributes(5), environ(5), standards(5)