このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

2.4 データの移行に関する考慮事項

データの移行は、移植プロセスに含まれるタスクの中でも特に困難な作業です。 データ移行のアクティビティは主に2つの部分に分かれます。

  • 生データの移行(これには、アプリケーション・データ、スキーマ、表、索引、制約などの移行が含まれます)。

  • 関連付けられているインフラストラクチャの移行(これには、ストアド・プロシージャ、データベース・トリガー、SQL問合せ、関数などの移行が含まれます)。

移行されたデータをターゲット・システムで読取り可能にする場合、データ形式を別の形式へ変換することは移行作業の重要な要素です。 データ移行には、ファイル・システム、ファイル・コンテンツ、アプリケーション、およびデータベース・コンテンツが伴う場合があります。 保存されたデータがエンコード形式である場合や、ターゲット・システムでは互換性のない形式である場合は、データ移行の難易度が高くなります。

幸い、Oracle Linuxを含むほとんどのシステムでは、テキスト・データの保存にASCIIを使用し、標準のテキスト・ファイル形式を使用します。 多くのデータ移行ツールやツールキットが出回っており、データベース・ベンダーが無料または有料で提供する移行サポート・サービスも多数あります。 そうしたサービスを使用すれば、移行とテストのプロセスでは大幅な時間節約とコスト削減を実現できます。

Oracle Linuxには、データ管理用の共通のGNUやレガシー・アプリケーションやユーティリティが多数あります。 たとえば、GNUテープ・アーカイブ・ユーティリティ(gtar)で使用されるデータ形式は類似しており、両方の環境で共通のオプションが用意されています。 すでに別のLinux環境を熟知している場合は、気に入っているツールやユーティリティを手放すことなく、Oracle Linuxでスムーズに作業ができることがほとんどです。 この共通性は、他の多くのアプリケーションやユーティリティにも見られ、データの移行中や移行後に多大なメリットをもたらす可能性があります。