このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

7.5 セキュリティ・コンテキストとユーザーについて

SELinuxでは、すべてのファイル・システム、ファイル、ディレクトリ、デバイス、プロセスにセキュリティ・コンテキストが関連付けられています。 ファイルの場合、SELinuxはファイル・システムの拡張属性にコンテキスト・ラベルを格納します。 コンテキストには、システム・オブジェクト(SELinuxユーザー、そのロール、タイプ、セキュリティ・レベル)についての追加情報が含まれます。 SELinuxはこのコンテキスト情報を使用して、プロセス、Linuxユーザー、ファイル別にアクセスを制御します。

SELinuxユーザー・アカウントは、通常の各Oracle Linuxユーザー・アカウントを補完します。 SELinuxは、すべてのOracle Linuxユーザーを、ユーザー・セッション内のプロセスのSELinuxコンテキストで使用されるSELinuxユーザーIDにマップします。

ロール・ベース・アクセス制御(RBAC)セキュリティ・モデルでは、ロールはSELinuxプロセス・ドメインまたはファイル・タイプとSELinuxユーザーとの間の中間抽象レイヤーとして機能します。 プロセスは特定のSELinuxドメインで実行され、ファイル・システム・オブジェクトにはSELinuxファイル・タイプが割り当てられます。 SELinuxユーザーには指定されたロールを実行する権限が与えられ、ロールには指定されたSELinuxドメインおよびファイル・タイプへの権限が与えられます。 ユーザーのロールは、ユーザーがアクセスできるプロセス・ドメインおよびファイル・タイプ、またユーザーがアクセスできるプロセスおよびファイルを決定します。

SELinuxユーザーはSELinuxポリシーの一部であり、特定のロール・セットおよび特定のMLS (Multi-Level Security)範囲に対する権限が与えられ、各Oracle Linuxユーザーはポリシーの一部としてSELinuxユーザーにマップされます。 このため、Linuxユーザーは、SELinuxユーザーに設定されている制限やセキュリティ・ルールやメカニズムを継承します。 ユーザーのロールやレベルを定義するために、マップされたSELinuxユーザーIDがセッション内のプロセスのSELinuxコンテキストで使用されます。